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夕刻の御坊市藤田町吉田地内で民家全焼、1階から女性遺体 〈2016年10月15日〉

2016年10月15日 08時30分00秒 | 記事

凄まじい勢いで燃え広がる火の手


 13日夕方、御坊市藤田町吉田で民家1戸を全焼する火災があった。この家の住民から119通報を受けた御坊市消防や市消防団らの消火活動で火は約2時間後に消し止めた。この家に住む74歳の女性と連絡がとれなくなっていたが、翌14日朝から消防、警察が現地調査を行ったところ、1階から女性の遺体が発見され、御坊署は行方が分からなくなっている女性の可能性があるとみて、今後、司法解剖し身元の特定を急ぐとともに、火災の詳しい原因を調べている。今年に入り、民家を全焼する火災は初めて。

 調べによると、13日午後4時33分ごろ御坊市藤田町吉田、野口新橋西詰め交差点北方約250メートル付近、会社員、原太志さん(42)方の木造2階建ての住宅が燃えた。この家には、5人が住んでおり、火災発生当時は4人が外出していたという。4人の安否はすぐに確認されたが、太志さんの母親、原照子さん(74)の行方が分からなくなっており、消防、警察が安否の確認を急いでいた。消防隊員ら建物への侵入を試みたが、建物内は落下物が多く危険だったため、女性の捜索は困難。14日の現地調査で、午前10時3分ごろ、1階の和室からあおむけの状態の女性の遺体が発見され、御坊署はこの家に住む照子さんの可能性があるとみて、今後司法解剖し身元を調べる。
 火の勢いは凄まじく、黒い煙を上げながら瞬く間に燃え広がり、建物の1階、2階部分あわせて約150平方メートルを全焼した。通報を受けた御坊市消防、市消防、湯川、藤田両分団、警察あわせて21台76人が出動し、消火活動にあたり、午後5時51分に鎮圧、午後6時33分に消し止めた。
 現場には、多くの住民らが集まり、消火活動を見守った。現場近くに住む70代の女性は「パチパチとすごい音がしたので、外に出てみるとものすごい火が出ていた。怖い」、現場にいた40代女性は「外を歩いていると、黒い煙が上がっているのが見え、近づくと火が上がっていた。かわいそう」などの声が聞かれたほか、時折「ドーン」という大きな音に驚き、泣いている子どもらも見られた。


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