子どもたちが捕まえた生き物を親水池に放流
御坊市は15日、森岡田人の会(前出勇代表)の協力で、この日、同会が実施した田んぼの生き物調査で子どもたちが捕まえたメダカやザリガニ、エビ、ドジョウなど身近な生き物約20種300匹を日高港塩屋緑地「Sioトープ」の親水池に放流した。親水池は当初海水だったが、平成29年に淡水化したのを機に、親子で自然とふれあえる憩いの場として充実させようと、今年4月に御坊生まれの舞妃蓮を分根したのに続き、身近な生き物を放流した。
親水池は延長約100メートル、幅は最大15メートルあり、自然石を使った護岸や砂浜、木橋など自然に近い形に整備している。平成21年のオープン当初、市が送水ポンプなどを設置して海水を汲み上げて池に送水し、小魚などを放流していたが、夏場に藻が発生するなど管理面が難しかったことやポンプの不具合もあり、新たに井戸を掘り、29年5月から地下水を汲み上げて池に流す淡水に変えた。
29年11月に日高港が国の「みなとオアシス」に登録され、日高港新エネルギーパーク「EEパーク」もPR館、研究施設、公園施設のすべてが市の管理となったのを機にSioトープもさらに充実させようと、今年4月に塩屋町の舞妃蓮保存会長を務める阪本尚生氏=北塩屋=の協力で北塩屋中山ハス池から、尚生氏の父で「ハス博士」として知られる故・祐二氏=元日高高校教諭=が作った舞妃蓮を分根し、7月に一番花が咲いた。
第2弾として身近な生き物を放流しようと、15日に毎年恒例の田んぼの生き物調査を実施した森岡田人の会に協力を依頼。調査には親子連れ80人が参加し、森岡地区の用水路などでタモ網を使って捕まえたり、事前に仕掛けた「かごワナ」を引き上げ、メダカやザリガニ、ハゼ、ドジョウ、テナガエビ、オタマジャクシ、ヌマチチブ、カメ、カニ、ボラの子など13種の生き物を捕まえた。
市職員が捕まえたヤゴ、ゲンゴロウ、アメンボなどもあわせて約20種300匹をSioトープに運び、舞妃蓮を分根したそばで子どもたちが一斉に放流。参加者は「捕まえた生き物を放流することは、子どもたちにとっても良い思い出になったし、またここへ遊びに来てた時に大きくなっているかを確認する楽しみも出来た」と喜んでいた。市は「今後も生き物や蓮を増やしながらEEパークと一体化させた観光拠点として充実させたい」としている。
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