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県高校ユース陸上 川口翔(紀央館)井戸良(日高)両君が大会新V 日高男子リレーら優勝と大健闘 〈2019年8月24日〉

2019年08月24日 08時30分00秒 | 記事

 第52回県高校ユース陸上競技対校選手権大会は16日から18日まで紀三井寺陸上競技場で開き、1年男子やり投で紀央館高、川口翔君が56メートル58の大会新記録をマークし優勝。2年男子砲丸投では日高高、井戸良君も14メートル55の大会新記録で優勝し円盤投も制した。このほか、日高男子リレーチームと日高、紀央館の5選手が優勝と健闘した。

 大会新をマークした1年男子やり投の川口君は1投目で53メートル93を出し自己ベスト(52メートル22)を更新。最後の6投目で56メートル58と再び自己ベストを更新、大会記録(52メートル10)を4メートル以上も塗り替えた。
 川口君は「自己ベストは出せたけれど記録はまずまず。2年生の神島の選手が6投目で54メートル台を出したので負けられないと思い、イメージ通りに投げました。近畿は60メートルを出し優勝争いに加わりたい」と話した。
 同じく大会新を出した2年男子砲丸投の井戸君は、2013年に北亦雄成選手(当時紀央館)が出した大会記録13・96メートルを塗り替えた。男子円盤投げでも井戸君は、41・59メートルを投げ優勝し2冠を達成した。
 腰のケガが癒えての復帰戦で、2種目で優勝を果たしたものの「去年のほうが飛ばした。よくなかった。全然飛ばなかった。砲丸も円盤もダメダメ」と本調子を取り戻せておらず悔しい様子で「近畿は両種目で自己ベストを出しベスト8に残りたい」と完全復活を目指す。
 このほか、日高高関係で男子リレーと男女2選手、紀央館関係で男女3選手が優勝を飾った。
 紀央館の小林聖君は1年男子砲丸投で13メートル83、同円盤投でも自己新記録・37メートル65をマークし2種目で優勝。砲丸投は2投目の記録が自己ベスト(13メートル91)にわずかに届かなかったが優勝。円盤投は1投目で自己新記録をたたき出し、2位の選手に8メートル以上の差をつけ堂々の2冠を達成。「砲丸は試合中にうまく修正できず記録が伸びなかった。円盤は練習ではもっと出ていたのでまずまず。近畿は砲丸が14メートル50以上、円盤は38~39メートルを出しベスト8に入りたい」。
 2年男子ハンマー投の畑原涼汰君(日高)は48・47メートルを投げ優勝。自己ベストの51メートル60をあと1メートル伸ばせば日本ユースを狙えると大会に臨んだが、強いプレッシャーに押され「全くよくなかった。近畿大会は52メートルを投げられたら。決勝には残りたい」と再起をかける。
 共通男子4×100メートルリレーは日高が43秒01で接戦を制した。メンバーは西谷勇紀、堀本歩希、南敦也、田端瞭の4選手で今回初めてチームを組んだ。4人は「優勝を狙ってた。タイムはあんまり。42・50秒にいきたかった。近畿はチームベストを尽くし準決勝進出を目指したい」。
 1年女子砲丸投の岡本月菜さん(紀央館)は10メートル21をマークし優勝。2投目以降ファールが続いたが、最後の6投目で自己ベスト(10メートル39)にわずかに届かなかったが、2位に3メートル近い差をつけた。「身体は動いていたけれど気持ちが追いつかなかった。近畿は3位以内に入るのが目標」。
 同女子ハンマー投の森口菜々子さん(日高)は31メートル71をマークし優勝。中学時代は砲丸投と円盤投の選手で、高校に入学後、顧問教諭の勧めでハンマー投げを始めた。競技を始めて5カ月で技術が定着していないが伸びしろは大きい。「近畿は35メートルを超えたい」と目標を掲げ臨む。
 2年女子200メートルの野村真佑さん(紀央館)は26秒56と自己ベスト(26秒53)に迫る好記録で優勝。軽く流したという予選は27秒01で2位通過、決勝は好スタートを切り終盤でスパートをかけ0・05秒差で2位の選手を振り切った。「近畿は25秒前半で予選突破を狙いたい」と話した。
 このほか、管内関係で2年女子3000メートルで智辯和歌山、福居夏帆さん(大成中出身)が10分24秒19をマークし優勝した。
 各種目とも上位3位が9月13日から15日まで紀三井寺陸上競技場で開く近畿高校ユースに出場する(2位以下の管内入賞者は後報)。


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