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野口キャンプ場(御坊市)利用者、売り上げ過去最高更新中 〈2022年12月18日〉

2022年12月19日 08時30分00秒 | 記事


キャンピングカーの聖地」として全国区の野口オートキャンプ場


 公益財団法人御坊市ふれあいセンター(柏木正之代表理事)の野口オートキャンプ場は、キャンプブームを追い風に「とにかく広い、きれい、近い」「キャンピングカーの聖地」としての認知度が高まり、令和4年度の利用者、売り上げはともに過去最高を更新中。コロナ禍で過去2年間は長期休業を余儀なくされたが、今年度は休業もなく、多い月で2千人の利用があり、早ければ今年度末に累計10万人を達成する勢いだ。

 キャンプ場は電源付きのオートサイトが19区画あり、これだけ広いスペースを確保しているところは全国でも他にない。オートフリーサイト(テント30張り)も含め、すべてのサイトが凹凸のない平坦な場所にあるのも強み。環境の良さ、高速道路インターや市街地、温泉に近いなど利便性に加え、温水シャワーなど設備も整っているほか、利用料金の安さも人気だ。
 平成30年度からキャンピングカー倶楽部(CCC)などと連携して「キャンピングカーの聖地」にしようと全国に情報発信し、知名度は一気に全国区に。利用者の要望を受け、年末年始を除き年間通じて利用できるようにし、全国屈指の広さとなるプライベートタイプドッグラン、電源サイトの電源容量アップ、汚水を処理できるダンプステーション設置の施設整備を進め、先月には全国的にもまだ少ないフリーWiFiも整備した。
 利用者は平成10年度4629人をピークに右肩下がりだったが、30年度は過去最高の5604人、令和元年度は倍増近い1万60人と大幅に増加。コロナ禍で2年度は3カ月間、3年度は約4カ月間休業し、8923人、9206人と減ったが、今年度はコロナ休業はなく、毎月1000人以上が利用。予約は3カ月先までできるが、電源サイトは週末や祝祭日前は常に満杯、キャンセル待ちが続いている。
 キャンピングカー倶楽部オフ会、ハーレーの紀の国バイカーズキャンプなど貸し切り利用も6件あり、11月は2001人、10月は1974人、5月は1929人と多く、11月中に過去最高を更新し、16日現在で1万2420人。累計は9万4727人となり、週末等の天候が良ければ今年度末にも10万人達成が見込まれる。売り上げは1537万3900円に伸ばし、過去最高だった3年度1176万4900円をすでに大きく上回っている。
 利用者の要望を受けて施設を充実させたこと、フェィスブックなどSNSを通じた口コミ、専門誌やユーチューバーの取材を積極的に受けた情報発信、国の交付金を活用した大規模キャンピングカーイベント・ショーへの出展などさまざまな取り組みが功を奏している。2月には日本最大のジャパン・キャンピングカーショーに出展し、さらなる知名度アップを図る。
 利用者増加に伴い、トイレが手狭になり、予約が取りづらい電源サイト、ドッグランの増設要望も多いことから第5次総合計画前期事業計画に野口オートキャンプ場拡張事業を盛り込んでいる。現在利用していないゲートボール場の一部(約4000平方メートル)を電源サイトとして拡充し、トイレや炊事場、ドッグラン、イベントスペースなどの設置を計画している。


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