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御坊市議選に西本裕行氏(財部)が新人3人目の名乗り 〈2022年12月28日〉

2022年12月28日 08時30分00秒 | 記事

 1月15日告示、22日投開票の御坊市議選(定数14)に向け、保守系無所属新人で会社役員の西本裕行氏(57)=湯川町財部=が27日、立候補を表明した。現職3人が引退するのに対し、新人の名乗りもようやく3人目となり、現時点で定数ちょうど。依然無投票の可能性は残るものの、26日に書類を持ち帰った60歳代の新人男性ら立候補に意欲を持つ人が複数おり、年末を迎え、いよいよ選挙戦突入の公算が大きくなってきた。

 西本氏は長年、測量関係の仕事に従事。20年前に独立し、(有)エヌ測地技研を立ち上げ、現在は取締役を務める。今期限りで引退する西本和明議員(72)=当選8回、野口=のいとこ。若い時から別の現職市議の後援会活動に携わる中で市政に関心を持つようになった。
 西本議員が引退を表明したこと、21日の立候補予定者説明会時点で立候補予定者が定数に1人足りていないことに加え、現職市議の助言もあり、立候補を決意したという。
 長年、後援会活動に携わり、そばで多くのことを見聞きしたことは「自分の糧となった」とも話す。抱負として第一に人口減少問題を挙げ「人口が減れば税収が下がり、街の活力がなくなる。増やすのは難しいが、ここで減少に歯止めをかけないといけない」と述べ、子育て支援の充実や企業誘致などに取り組むほか、農業など第一次産業、地場産業の振興にも力を入れたいとした。「自分の考えを一人でも多くの方に伝え、市民目線で頑張りたい」と述べた。
 選挙戦に向け、現職は西本議員、平井俊哉議員(64)=塩屋町北塩屋、4回=、共産党の田端卓司議員(73)=3回、名田町野島=の3人が引退を表明。他の11人は続投し、うち1人が来春県議選への転身意向を示している。新人は田端議員の後継で共産党公認の楠本香織さん(41)=塩屋町南塩屋=、日本維新の会公認で会社員の天倉勝也氏(62)=湯川町小松原=が出馬表明済み。
 西本氏の出馬表明で、ようやく定数ちょうど。26日に書類を持ち帰った60歳代の男性は「政策はまとまっている。(立候補の可能性は)65%」と前向きに検討しているほか、立候補に意欲を持つと噂される人もおり、告示直前まで予断を許さない。


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