紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

野口キャンプ場利用者3割減も2年連続1万人突破 〈2024年4月5日〉

2024年04月05日 08時30分00秒 | 記事


利用者に人気の野口オートキャンプ場


「キャンピングカーの聖地」として全国に売り出している御坊市の野口オートキャンプ場の令和5年度実績がまとまった。梅雨時期の天候不順や酷暑、近隣施設との競合等で過去最多を記録した前年度より約3割減ったが、過去2番目に多い1万1552人が利用し、2年連続で1万人の大台を超えた。新設のRVパーク(車中泊スポット)が近く完成するほか、ドッグラン増設も計画しており、さらなる誘客に力を入れる。

 キャンプ場は電源付きオートサイトが19区画あり、これだけ広いスペースを確保しているところは全国でも他にない。オートフリーサイト(テント30張り)も含め、すべてのサイトが凹凸のない平坦な場所にあるのも強み。環境の良さ、高速道路インターや市街地、温泉に近いなど利便性が良く「とにかく広い、きれい、近い」が大きな売り。
 平成30年度からキャンピングカー倶楽部(CCC)と連携し「キャンピングカーの聖地」にしようと全国に情報発信。年末年始を除き年間通じて利用できるようにしたほか、全国屈指の広さとなるプライベートタイプドッグラン、電源サイトの電源容量アップ、汚水を処理できるダンプステーション設置の施設整備を進め、全国的にも少ないフリーWiFiも整備。
 利用者は平成10年度4629人をピークに右肩下がりだったが、30年度5604人、令和元年度1万60人と過去最高を更新。コロナ禍で2年度は3カ月間、3年度は約4カ月間休業し、8923人、9206人と減ったが、4年度はコロナ休業はなく、フル稼働したことで過去最多の1万5771人が利用し、売り上げも過去最高の2024万3900円に伸ばした。
 5年度も週末等は3カ月先まで予約が満杯の状態が続き、多い月で4月1248人、5月1726人、10月1326人、11月1618人が利用。梅雨時期の天候不順や夏場の酷暑で団体予約等のキャンセルがあったほか、近隣施設との競合もあり、過去最高だった前年度より27%減ったが、過去2番目に多い1万1552人が利用し、2年連続で1万人を超えた。売り上げは1547万4800円で前年度より減ったが、過去2番目に多かった。
 利用者のニーズを聞きながら施設充実に努めているほか、フェィスブックなどSNSを通じた口コミ、専門誌やユーチューバーの取材を積極的に受けた情報発信、大規模キャンピングカーイベント・ショーへの出展などの取り組みが功を奏している。近隣施設との競合も増しているため、フリーサイトの空きスペースにRVパークの電源サイト4区画を新設。今後は人気のドッグランを増設し、施設のさらなる充実に努める。


 その他の主なニュース

日高町ふれあいセンターでクヌッセンが好きなキンセンカ見頃

ゆめ倶楽部の体験型観光が国内外から人気、前年度比倍増

県が観光振興実施行動計画、聖地リゾートブランド価値向上へ

日高川町防災センター 5年で来館者1万人達成