中野さんの作品「見据える瞳」
村上さんの作品「欠けるジブン」
11月15~17日まで福井県立美術館で開催される第44回近畿高校総合文化祭福井大会美術・工芸部門に出品する県代表作品が決まった。管内から選ばれたのは、平面で中野美咲さん(日高3年)と、立体で村上愛來さん(同)の作品。
中野さんの作品はF50号の油彩「見据える瞳」。飼い猫たちが居並ぶ様子を、じっと正面を見据える猫を中心に描いた。制作に9カ月かけた力作。中心の猫の瞳に透明感をもたせ、前後に並ぶ猫たちとの遠近感にもこだわった。猫のふわふわの毛の質感は、細い筆で何度も色を塗り重ねて表現した。
村上さんの作品は「欠けるジブン」。「ジブン」には自分自身と時間の2つの意味を含ませ、時間とともに腕が欠けていくイメージを表現。彫刻粘土で大きな手をつくり、腕の部分をえぐって針金を何本も差し込んだ。絆創膏は腕の下のほうをきっちり重ね、上にいくほどバラバラに崩して貼って、時間の経過を表した。
近畿総文では「他の子の作品を見て、自分が知らなかった描き方など勉強したい」と、中野さん。村上さんは「いろんな作品を見て、自分との感性の違いを感じたい」と話している。
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