試食会に出されたフルコース料理
(つきだし、アユの刺身、ウナギの白焼き、コイの甘辛煮、天ぷら)
御坊市観光協会(高垣太郎会長)が「日高川の恵みフルコースプロジェクト」で日高川のアユやウナギ、コイなど新鮮な川魚、シカのジビエを使った日本料理フルコースを開発しており、このほど行われた試食会で8メニューが披露され、好評だった。今後も試作を続け、12月に予定のモニターツアーで提供。インバウンドも視野に体験型観光ツアーとして売り出し、誘客促進につなげたい考え。
プロジェクトは今年2月に滋賀県大津市や近江八幡市で行った視察研修をヒントに事業化。日高川漁協やジビエ加工業者などと連携し、アユやウナギ、アマゴ、コイ、モクズガニなど新鮮な日高川の川魚、イノシシやシカのジビエを使った魅力的なフルコース料理を開発、提供するとともに各種体験をセットにしたツアーをつくり、体験型観光として誘客促進を図る。
試食会で披露されたメニューは▼つきだし・前菜は真妻わさび菜の胡麻和え、シカのロースト・梅肉ソース、手長エビと沢ガニの素揚げ▼汁物は手打ちそば▼お造りはアユの刺身・真妻わさび添え▼焼き物は備長炭を使った天然ウナギの白焼き・真妻わさびジェノベーゼ添え▼煮物はコイの甘辛煮▼強肴は天ぷら(モロコ、ナマズ、真妻わさび菜、季節の野菜)▼ご飯はアマゴ飯▼水菓子・甘味は清見大福。酒はクラフトビール(山椒)や日本酒、アマゴの骨酒など。
川魚はすべて御坊市や日高川町の日高川で獲ったり、漁協の商品を使用。真妻わさびは地元の大洋化学(株)、そばは北吉田蕎麦の会のものを使った。試食した関係者は「アユの刺身はめずらしい。弾力があり、パクパク食べられる。これは名物になる」「ナマズの天ぷらは初めて食べたが、脂が乗っておいしかった」「コイの甘辛煮も大ぶりの身で、食べごたえがあった」と好評だった。「ご飯は魚ではなく、和歌山の茶がゆと金山寺味噌がいいのでは」の意見もあり、今後も試作を続け、秋にはコースメニューを仕上げる。料理だけで7500円前後を想定している。
モニターツアーは12月を予定し、市外から一般15人を募集する。午後に行い、各種体験のあと、夕食にフルコースを提供し、各料理の解説も行う。体験は家族連れを想定したウナギ獲り体験、サップやカヌー体験などを考えていたが、料理メニューを考えれば「子どもではなく、大人をターゲットにした方が良い」となり、改めて検討する。今後は日高川を屋形船で巡るツアーなども検討しながら新しい体験型観光としてブラッシュアップさせ、インバウンド、教育旅行も視野に売り出したい考え。
その他の主なニュース
● 自民党が次期衆院選和歌山2区支部長に二階伸康氏を選任
● 二階俊博代議士ら日中議連が27日から中国・北京市を訪問
● 県学童野球C級県大会で美浜が優勝、近畿大会へ
● 読売書法展かな部門で由良町の村山弥舟(やよい)さん奨励賞