紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

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川辺で8月の降水量わずか5ミリ、一部のミカン園で影響出始める 〈2016年8月19日〉

2016年08月19日 08時30分00秒 | 記事

スプリンクラーがフル稼働するミカン畑(日高川町川辺地内)


 西日本各地では猛暑と雨不足の影響でミカンの産地などで干ばつの影響も出始めている。日高川町の川辺地域は、県内でも有数の温州ミカンの産地だが、川辺観測所のデータでは8月の降水量はわずか5ミリ、この1カ月間でも10ミリ程度で、ミカン農家はスプリンクラーなどで潅水作業に追われている。少雨で糖度が高くなり、生育が早いなどの利点もあるが、一部の園地では干ばつで果実の小玉化や落葉などの被害も出始めており、このまま雨が降らない日が続けば被害の拡大が心配され、雨を望む声が農家から聞かれている。

 日高川町の川辺観測所では、7月9日に100ミリを超すまとまった雨を記録したが、同月12日以降は13日に1ミリ、22日に4ミリの雨が降っただけ。8月に入っても晴天が続き、6日に5ミリを記録しただけで、7月中旬からこの1カ月間で降った雨はわずか10ミリという少雨が続いている。気温も例年の7月の平均気温25・7℃を上回る26℃、8月も平均気温26・5℃を下回ったのは6日の1日だけで、最高気温は17日連続で32℃以上、8日には35・2℃を記録する猛暑となっている。
 猛暑と雨不足の影響で、温州ミカンの産地として知られる同地区では、農家がスプリンクラーなどによる潅水に懸命。5日に1度程度の割合で10~15ミリほどの雨量に相当する水を与えるなど対策を続けている。スプリンクラーが整備されている園地では目立った被害などは出ていないが、農家らは「雨が降ると湿度も高くなり、まんべんなくミカンに水が回る。早くひと雨ほしい」と話す。
 一方、スプリンクラーが整備されていない園地では潅水作業には大変な労力も必要で、実が十分に育たずに小玉化したり、一部で果皮が黄色く日焼けするなどの影響も確認されている。被害の大きい園地では、木が衰弱して葉が巻いたり、落葉やハダニなどの被害も出始めているという。
 JA紀州では「このまま干ばつと猛暑が続けば、出荷時の小玉化や日焼けが心配される。スプリンクラーなどの潅水設備が整っている園地に対しては十分な潅水を行うように呼びかけている」という。


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日高町みちしおの湯の入館者数が書き入れ時に昨年上回る 〈2016年8月18日〉

2016年08月18日 08時30分00秒 | 記事

海水浴客ら多くの観光客が来町


 日高町立温泉館「海の里」みちしおの湯の入館者数が、今シーズン一番の書き入れ時である13日から15日の3日間で、2400人を超える人気ぶり。最近の暑さから、海水浴場を訪れた観光客が温泉を利用する傾向にあり、7月の昨年比を見ても、27・72%の大幅増となっている。好天続きが利用増の主な要因だが、町はリピーター定着とPR効果で温泉の認知度も高まっていると見ている。

 昨年比で4月は13・82%増加し、5月は6・16%微減だったが、6月も10・69%増えた。7月は産湯海水浴場が9日に海開きを迎えたものの、天候に恵まれず、客足も伸びなったが、中旬以降は好天が続いたことで観光客も増加したことを受け、温泉館の利用も、16日に433人、17日に633人、18日に743人と伸びた。
 下旬には平日でも一日3けた台が続き順調で、8月に入ると、平日で200人余り、300人になる日も。今年から設けられた祝日の「山の日」から見ると、11日が732人、12日の金曜日で604人、13日の土曜日は856人、14日の日曜日が今シーズン最高の入りの924人を記録、15日の月曜日は648人という好調ぶりだった。
 町担当者は「海水浴客が多く利用していると見られる。厳しい暑さは続いているが、好天続きで温泉を利用してさっぱりしたいと思う観光客が多いのだろう」。高速道路が南伸し、夏のシーズンでは今年が初めて影響を受ける年で、日高町が通過点となることが懸念されたが「リピーター客も多く、温泉の良さを理解してもらえているのでは」という。
 町は今年から温泉館のPRに向け、町内の保育所園児作品展を開いたり、パンフレットをリニューアルしたり、温泉の素を作るなどして広報に力を入れている。
 平成26年度は4万2123人、27年度は4万8443人で今後も昨年並みに入館が続けば3年ぶりに5万人の大台突入も考えられるだけに町担当者は「減少傾向にある入館数に歯止めをかけられれば」と期待している。


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興国寺(由良町)伝統の火祭り、灯ろう焼きで先祖の霊を供養 〈2016年8月17日〉

2016年08月17日 08時30分00秒 | 記事

灯ろうが焼かれていく


 由良町門前の開山・興国寺(山川宗玄住職)の灯ろう焼きが、うら盆の15日夜に行われ、檀家が持参した切り子灯ろうを焼き先祖の霊を供養した。県無形文化財に指定されている700年以上続く伝統行事をカメラに収めようと、アマチュアカメラマンらも訪れ火祭りを堪能した。

 午後8時過ぎから檀家が切り子灯ろうを灯して集まり、9時過ぎから法堂で虚無僧が尺八を演奏する中、読経と法要が行われた。山川住職や檀家らが法堂を3周、灯ろうを手に境内から約500メートル離れた無常堂へ移動。
 松明などをくべた釜場を囲み、六斎念仏衆が唱える「えーなー あむーあ アーミーだー」の念仏、太鼓、笛の音に合わせ地元の子どもたちが「松明踊り」を披露した。
 続いての土傭担ぎでは、干したシダを青竹で巻いて青笹をさした大松明(長さ約4・2メートル、重さ約150キロ)を地元の青年が両端に火がついたまま担ぎ釜場を3周。4本同時に立てる「線香立て」、2本ずつ上部を合わせる「拝み合わせ」、投げて転がす「俵返し」などの儀式を行い、成功するたびに拍手が送られた。
 この後、大松明を井げたに組み、灯ろう焼きへ。尺八の音色と読経が響く中、檀家の岡良次さん、裕加里さん=門前=が奉納した高さ4メートルの大灯ろうを皮切りに、初盆の白張り、3回忌、7回忌を迎えた色張り灯ろうが次々と投げ込まれた。満月の下、火柱が高く上り、檀家らは先祖を思い手を合わせた。


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御坊市道路維持委託制度、予算倍増(200万円)もすでに7割消化 〈2016年8月14日〉

2016年08月16日 08時30分00秒 | 記事

制度を活用して作業を行う住民


 御坊市は、平成27年度に創設した「道路等維持修繕業務委託制度」が自治会から好評を得たのを受け、28年度は予算額を100万円から200万円に倍増させたが、4月の申請開始から4カ月で、すでに予算の7割を消化する人気ぶりを見せている。市が管理する道路を自治会(町内会、区)が修繕する際にコンクリートなど材料費や燃料費の全額または一部を市が負担する制度で「使い勝手が良い」と好評を得ており、県下的にも珍しい取り組みとして注目されそうだ。

 地域によっては農作業等で利用する道路を年数回点検し、穴が空いているなど簡易な修繕個所が見つかれば「道づくり」「道普請」と称して自分たちで修繕したり、ボランティアで道路沿いの草刈り作業等を行っており、以前から「市から材料費ぐらい出してほしい」との要望があった。簡易な修繕は職員が行っていたが、手が回らないこともあり、道路を円滑に管理するため、自治会による維持修繕を支援できる施策として道路等維持修繕業務委託制度を設けた。
 対象は市が管理する道路(市道)や法定外公共物(里道・水路)、町内会等が認める公衆の用に供する道路など。自治会に委託の形を取り、かかった費用のうち、コンクリートやアスファルトなど材料費、草刈り機などの燃料費、作業に使う草刈り機などの備品・消耗品購入費を市が支援するもので、委託費は1契約につき5万円を上限に定めている。労務費や飲食費には使えない。
 昨年度は100万円の予算枠を設け、自治会単位で原則先着順に申請を受け付け、20自治会が利用し、3カ月足らずで予算を使い切った。内容は道路の除草作業が多いが、道路の舗装や側溝、水路の修繕などもあり、自治会から「支援があるのはありがたい」「使い勝手が良い制度」と好評を得ている。議会も「非常に良い取り組み」として予算の増額を求めていたこともあり、28年度は2倍の200万円に増額した。
 要綱は変更せず、4月から申請の受け付けを始め、12日現在で28自治会が申請を済ませ、すでに予算の7割を消化しており、早ければ年内に予算を使い切りそう。今年度は市内全域から申請が来ており、幅広く利用されている。夏場を迎えていることから約8割は道路沿いの草刈りや除草、木の枝打ちなどが占めているが、商店街の側溝掃除や里道の維持修繕、待避所づくりなどにも利用されており、市都市建設課は「自分たちの道は自分たちで守るという意識醸成につながっている」と話している。


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近畿中学総体ソフトテニスで印南が女子団体を制し全国へ 〈2016年8月13日〉

2016年08月13日 08時30分00秒 | 記事

団体で近畿を制し全国大会出場の印南中女子
(前列左から山崎さん、塩路さん、鈴木さん、山下さん。
後列左から川村さん、青木さん、川口さん、嶋田さん)


 第65回近畿中学校総合体育大会ソフトテニスの部は9日、10日、和歌山市のつつじが丘テニスコートで行われ、女子団体で印南が管内勢として23年ぶりの優勝を飾ったほか、女子個人でも印南の鈴木美悠さん(3年)塩路ほのかさん(同)組が5位に入賞し団体とともに第47回全国中学校ソフトテニス大会への出場を決めた。

 団体は男女とも各府県2校の12校が出場し、3校ずつの4ブロックに分かれて予選リーグのあと4校がトーナメント戦で競った。女子団体に県2位校で出場の印南は予選リーグで滋賀学園(滋賀)と御津(兵庫)と対戦。滋賀学園を3-0、御津を2-1でともに下して決勝トーナメントへと駒を進めた。全国大会出場をかけた準決勝は城南(京都)と対戦。1組目の鈴木・塩路組が4-1で勝利したが、2組目の嶋田・川村組が2-4で敗れ、勝負は3組目の青木・山下組に託された。青木・山下組は期待に応える試合内容で相手を圧倒、4-1で破って決勝進出を決めるとともに全国大会出場権を獲得した。
 決勝は県大会を制した九度山との県勢対決となった。1組目の嶋田・川村組が4-2で下し先制。2組目は鈴木・塩路組は個人戦優勝の木原那・木原恵組に2-4で惜しくも敗れたが、3組目の青木・山下組が4-1で下して優勝、県大会の雪辱を果たした。印南の鈴木美悠主将は「全国大会出場が決まる3位が目標だったが、みんなが一致団結して最高の試合ができた」と優勝を喜び、全国大会に向けて「一つでも多く勝って上位進出をめざしたい」と張り切る。
 個人戦は男女とも各府県予選を勝ち抜いた48組が予選リーグのあと16組が決勝トーナメントで競った。鈴木・塩路組は3組で競う予選リーグを2勝し勝ち上がり、決勝トーナメントは1回戦で京都のペアを4-0のストレートで下して8強入りし全国大会出場を決めた。準々決勝は大阪のペアにフルセットの末3-4で惜敗した。この他、個人戦では男子で印南の川村脩人君(2年)大原礼慈君(同)組、鈴木秀幸君(同)小原雅也君(同)組が予選リーグを勝ち上がりベスト16。湯川の橋本惇矢君(3年)北原正博組(同)組、女子で清流の山下二千翔さん(2年)前本真弥さん(同)組、印南の青木美悠さん(同)山下萌加さん(3年)組、山崎祐莉さん(同)川口真歩さん(2年)組は予選リーグで敗退した。
 全国大会出場の鈴木さん、塩路さんは「準々決勝でマッチポイントを何回も奪いながらも決められず負けて悔しい思いもあるが全国大会出場を目標にしていたのでうれしい。全国大会でも入賞できるよう頑張りたい」と話している。
 全国大会は23日(個人戦)、24日(団体戦)に石川県能登町の県立能登健民テニスコートで開かれる。
印南中女子団体メンバーは次の皆さん。
 鈴木美悠、塩路ほのか、青木美宥、山下萌加、山崎祐莉、川口真歩、川村妃香留、嶋田実南。


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印南町議選まであと1年、町長選の絡みもあり激戦濃厚 〈2016年8月11日〉

2016年08月11日 08時30分00秒 | 記事

町議選まであと1年


 印南町議選(任期満了8月31日)まで1年となった。現時点で態度を明確にしている現職はいないもののほとんどが出馬の方向と見られる。新人は表だった動きは今のところ見られないが、噂も聞こえ始めており、早ければ来年各区初総会後から動きが出てきそうだ。前々回、前回と同じく、町長選挙の絡みもあり、少数激戦の選挙戦となる可能性が高いと見られる。

 前々回は定数が14から12に削減されて執行され、新人8人が乱立し、定員3人超過で争われた結果、新人がトップ当選を飾るとともに8人中7人が当選、現職2人と新人1人が涙をのんだ。前回は現職10人に新人3人が挑む1人超過の激戦となり、現職が涙をのむ結果となった。
 現職12人のうち、前回初当選した3人のうち2人の出馬は確実と見られるが、1人は体調面などから不出馬の可能性もある。2回から7回当選の現職は明確な態度表明はまだないものの全員が出馬に踏み切る可能性が高いと見られる。前回落選の元議員は「なにもまだ考えていない」と否定はせずに出馬に含みを残す。
 新人は表だった動きはないものの印南原地区で噂が出ている。現職が不出馬の場合は後継が擁立されるのは間違いなく、さらに前々回、前回同様に町長選のしこりが残る中で、新人擁立の動きが活発化する可能性もあり、無投票決着は考えにくく、選挙戦突入は確実と見られる。
 現職議員は次の皆さん。
 藤本良昭(73)=当選7回、古井=▽堀口晴生(64)=5回、印南=▽榎本一平議員(57)=4回、西ノ地=▽玉置克彦(57)=2回、西ノ地=▽岡本庄三(61)=同、山口=▽藤薮利広(56)=同、津井=▽杉谷考祥(70)=同、羽六=▽井上孝夫(59)=同、印南原=▽村上誠八(68)=同、島田▽前田憲男(54)=1回、上洞▽中島洋(54)=同、印南▽野村正明(70)=同、印南原=。


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二階幹事長が「世界津波の日」高校生サミットの概要発表、県内から日高参加 〈2016年8月10日〉

2016年08月10日 08時30分00秒 | 記事

世界30カ国の高校生が参加
(写真はチリから参加する高校生=7月の二階幹事長訪問時)


 二階俊博自民党幹事長(77)=御坊市、当選11回、志帥会(二階派)会長=は8日、国会内での記者会見で、11月5日の「世界津波の日」にあわせて11月25日と26日に高知県黒潮町で開催する「世界津波の日」高校生サミットの概要を発表した。日本を含め世界30カ国の高校生約350人が一堂に会し、防災対策など学習や意見交換を行う。県内からは文科省スーパーグローバルハイスクール指定校に選定された日高高校が唯一参加するほか、海外参加の高校生が県内を事前訪問する。

 11月5日が国連の「世界津波の日」に制定されたのを受け、提案者の二階幹事長が今年3月末にアメリカ・ニューヨークを訪れ、国連本部で開いた外務省主催の「世界津波の日」制定記念レセプションで日本の取り組みを発表。大きな柱は世界を舞台にした青少年交流と高校生サミット。平成28年度予算で90億円を充て、アジア大洋州地域の国々を中心に世界の子どもたちの防災や環境問題に関する意識啓発を目的にした年間1000人規模の青少年交流を開始する。
 この一環で今年のメーン事業として高校生サミットを開催。次世代を担う高校生を対象に、多くの国にとって共通課題となっている地震津波の脅威や防災の知見を伝え、事前の対策や発生時の対策、復旧・復興といった災害に関するテーマについて学習、意見交換することで、地震津波等の災害から国民の生命、身体、財産を保護し、国民生活や経済に及ぼす影響を最小化することのできるリーダーを育成するのが目的。
 高知県や黒潮町などが主催し、国連国際防災戦略事務局駐日事務所が共催して黒潮町で開催。「自然災害から生きぬくために、次世代を担う私たちができること~自助・共助・公助の視点から」をテーマに11月25日はOECD(経済協力開発機構)東北スクールの取り組み発表、分科会のためのブリーフィング。26日は分科会、フィールドワーク(高台への避難訓練等)記念植樹、東日本大震災被災地からの報告、分科会報告、宣言採択、フェアウェルパーティーを行う。
 分科会のテーマは(1)自然災害リスクの理解=世界津波の日の普及、災害教訓の伝承、防災教育等(2)自然災害への備え=減災のために学校や地域、家庭でできる取り組みの提案等(3)自然災害からの復興=持続可能なボランティア活動の取り組みなど学生が果たす役割。
 国内からは日高高校をはじめ岩手県、宮城県、福島県、東京都、神奈川県、静岡県、大阪府、京都府、奈良県、兵庫県、岡山県、徳島県、高知県、福岡県、佐賀県などから35校約100人。海外からはアメリカ、中国、韓国、インド、インドネシア、シンガポール、タイ、ミャンマー、フィリピン、マレーシア、サモア、トンガ、チリ、ペルー、ポルトガル、トルコ、ギリシャ、ケニアなど29カ国約250人が参加する。


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御坊市小松原区が防災訓練 屋上避難、消火訓練、地震体験も 〈2016年8月9日〉

2016年08月09日 08時30分00秒 | 記事

新校舎屋上へ向かって外階段を上がる参加者ら


 御坊市湯川町小松原区(上山博史区長)は7日、湯川中学校で防災訓練を行い、地域住民ら約80人が有事に備えた。訓練は、近い将来発生する言われる南海トラフ大地震とそれによる津波、豪雨等による浸水などを想定した避難訓練と、火災に備えた消防防災訓練。

 はじめに、新校舎玄関に集まった参加者らは、外階段を上って同屋上に上がり、避難経路を確認。屋上にで、上山区長は参加者らに「ここが一次避難場所です。標高21メートル。下の3倍の高さと覚えておいてください」と呼びかけ、約350平方メートルの面積に700人が収用できることを説明した。
 続いて教室に移って、ハザードマップを使った出前講座。上山区長が「地震・津波はみなさんの都合のいいときにやってくるものではない。最悪の事態が重なるところにやってくるのも常。本番に向け日頃の心構えと訓練が大事。いろいろ質問して、日頃の防災・減災の備えにしていただければ」とあいさつした後、御坊市職員が、津波からの避難法について解説した。
 マップを見せながら「自宅と、どこへ逃げるか行き先にもマルをして、経路に線引きすることをやっていただきたい。線引きも最初は一つから、予備の選択肢も入れて」と職員。出先からの避難経路の確認、家族間の最終落ち合い場の取り決め、ふだん服用している薬を携帯しての避難など、予めできる備えを指摘し「ハザードマップは持っているだけじゃダメ、活用することで安全マップに変わる」と述べた。
 火災現場からの避難を想定した煙体験や、竹や毛布などを使った応急担架搬送、起震車による地震模擬体験ほか、消火器を使った消火も実習した。
 上山区長は「暑い時期にたくさん参加していただいた。実際に地震や津波がくるとなかなか身動きができないと思うが、訓練をして、人ごとではないとの意識付けになれば。班で声を掛け合って参加することで、地域のつながりもできると思う」と話した。


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御坊市中学生派遣事業で近江八幡市を見聞し、まちづくり提言 〈2016年8月7日〉

2016年08月08日 08時30分00秒 | 記事

近江八幡市を訪れた中学生たち

町屋で語り部の話を聞く中学生


 御坊市は「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、子どものまちへの愛着を深める取り組みとして中学生まちづくり派遣事業を実施。応募のあった市内中学生17人が、4日と5日に災害相互物資援助協定を締結している「水郷のまち」「近江商人発祥の地」の滋賀県近江八幡市を訪れ、同市の取り組みや町並みを見聞し、将来のまちづくりについて意見交換。中学生の目線から「自分の住むまちを良くしようという住民の意識醸成」や「魅力を伝える情報発信」が大事と提言した。

 御坊の未来を担う中学生が他市のまちづくりを見聞し、自分の住むまちの魅力や課題を見つけ、将来のまちづくりについて考えようと、中学1~3年生17人(男3・女14)が参加。4日は嵐孝雄まちづくり支援課長が講演し、八幡堀の保存保全運動など住民主体の取り組みなどを説明し「行政と住民が一緒にまちづくりを行うことが大事」と助言。現地語り部の案内で八幡堀など古い町並みを散策し、水郷巡りを行った。
 5日は琵琶湖の離島「沖島」を訪れ、島内を散策したあと、3班に分かれて「歴史とまち並み」「町屋の活用」「まちづくり」「まちへの想い」をテーマに寺内町散策など事前研修した御坊市と、見聞した近江八幡市を比較しながら気付いたことなどを話し合った。それをもとに班の意見や提言をまとめ、意見発表会でそれぞれ発表した。
 近江八幡市については「住民が自分のまちに誇りを持ち、まちを良くしようという強い想いを持っている」とし、今後のまちづくりでは「まず自分たちの住む地域のことを知ることが重要」「私たちが自身が自分の住むまちをより良くしようという意識をもたないといけない」「地域で困っていることを、みんなで協力して小さくしていくことが大切」「まちを良くしようと頑張っている人がいるが、皆に伝わっていない。もっと魅力を伝える必要がある」「住民みんなが自分の住むまちに誇りを持つ。そのために地域の伝統や歴史を知ることが大切」など、住民が主体的にまちづくりに取り組む意識醸成が重要との意見が多かった。
 情報発信については「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用するなど発信の仕方を改める」「もっと積極的にまちの魅力を売り出すべき」との意見があったほか、寺内町でマニア向けの観光(昔のご飯を食べられる場所など)づくり、休憩できるスポットづくり、浴衣でまちを歩ける雰囲気づくり、まちの魅力を知る行事やイベントの実施、昔の生活を見たり体験できる場所づくり、古民家を活用した飲食店を開店できる仕組みづくりなどの提言もあつた。
 市企画課は「生徒たちは本当に真面目に熱心に御坊のまちづくりについて話し合い、自分たちの考えを発表してくれた。有意義だった。できれば来年度も継続したい」と話した。


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南山スポーツ公園(日高川町)合宿で盛況、競技場は夏休み中の利用満杯 〈2016年8月6日〉

2016年08月06日 08時30分00秒 | 記事

合宿などで連日にぎわう南山の陸上競技場(写真は5日)


 人工芝生化や全天候型舗装などの大規模改修を行った日高川町の南山スポーツ公園に、関西方面から高校等の合宿利用が殺到。陸上競技場は夏休みが終わる8月末までは空きがまったくない満杯状態だ。
 南山陸上競技場の人工芝生化などの改修後は、陸上競技だけでなく、これまで利用が少なかったサッカーなどの団体が合宿などに利用。2日から5日までは大阪府内の高校サッカー部が合宿に訪れたほか、8日からも同府内の高校サッカー部、12日からはアーチェリーの国体強化合宿、8月下旬には合宿などを運営するNPO法人のサッカー合宿で約100人が2泊3日で利用するなど、夏休み中は一日も空きがない盛況ぶり。
 隣接する野球場は、盆休み明けや8月下旬に空きがあるが、空きが少ない状態。合宿で利用する団体は、町内のきのくに中津荘やかわべテニス公園宿泊棟などに宿泊することが多く、経済面での相乗効果も期待されている。


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