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紀州新聞 THE KISYU SHIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

道成寺 20日から、万寿丸生誕700年 北面秘仏が16年ぶりに姿現す 〈2021年9月16日〉

2021年09月16日 08時30分00秒 | 記事


本堂の初代千手観音立像背後にある北側の扉が開放される


 日高川町鐘巻、道成寺の二代目釣鐘を寄進した豪族、逸見万寿丸(1321~1378)の生誕七百年に合わせ、万寿丸が作ったと伝わる33年に一度しか見ることの出来ない北面秘仏の千手観音像(重要文化財)が16年ぶりに中開帳として20日午前9時から開扉法要を営んで公開される。北面秘仏は、本堂正面の千手観音像の背後に北側を向いた状態で鎮座しており、普段は開くことのない本堂北側の門扉が70日間にわたって開放される。

 道成寺には三体の千手観音像があるが、北面秘仏は、南北朝時代の1357年に万壽丸が本堂を建て替えたのと同じ時期に第3期の千手観音像として造られた。本堂正面の千手観音像の背後に北側を向いた状態で鎮座。道成寺を建立した文武天皇の后で、平城京の母とも言われる「宮子姫」を想い平城京のある北を向いているという説も。本堂が完成した当時、北面秘仏の前(本堂北側)に板壁があった痕跡があり、「絶対秘仏」として扱われたと伝えられ姿を隠していたが、その後本堂北側に扉が設けられ、江戸時代初期から33年に一度のご開帳が始まった記録が残っている。
 北面秘仏は高さ約3メートル60センチあり、当時、初代千手観音像(高さ約2メートル40センチ)がバラバラに壊れていたため、初代の像を隠す胎内仏(鞘仏)として一回り大きく造られた。初代本尊と二重にした状態で北向けにまつられていた事実は約600年間、知られることはなかったが、昭和61年の本堂解体修理で北面秘仏を修理した際、内部に初代本尊が納められていることが判明。秘仏は初代を守るように4枚の分厚いヒノキ材で彫られ、その後に頭部や手が取り付けられたことも分かった。その後、初代の手などが修理され、北面秘仏の中に収まらなくなったため、初代を本堂の正面にまつり、北面秘伝の観音像は初代を守るように北向きに祭られている。
 普段は開くことがない本堂北側の扉は、33年に一度の春33日間だけ開き、北面秘仏を目にすることが出来る。昭和47年以来となった前回の2005年には3月26日に開扉法要が行われ、鐘供養会式当日の4月27日夕刻に扉が閉じられた。本来なら2038年に開帳されるが、秘仏を造った万寿丸の生誕700年にあたる今年、10月24日には紀の国わかやま文化祭2021の地域文化発信事業で二代目釣鐘が京都市の妙満寺から里帰りし、秘仏も中開帳として公開される。拝観無料。


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 15日 御坊市議会9月定例会閉会

30日 初の地方版認知症希望大使交流会 御坊市など全国7都県、2市参加

 御坊署、交安協会御坊支部 交安功労者、優良運転者ら表彰

 新型コロナ第5波 若者世代の感染者激増


印南漁港活性化プロジェクトで漁師小屋改修 飲食店や産直市場整備、年内開店へ 〈2021年9月15日〉

2021年09月15日 08時30分00秒 | 記事


改修整備後のイメージ図


改修工事を進めている漁師小屋


 印南町印南、印南漁港内ケ浜埋立地の印南浜公園前の漁師小屋を改修し、地元の農産物や魚介類魚が食べられる飲食店や地元で取れた魚や収穫の農産物、加工品を販売する産直市場を設ける整備工事が進められている。取り組んでいるのは不動産業の(株)和み=和歌山市、古田高士代表=。古田さんは印南町出身で、印南漁港を拠点に地域活性化を図ろうと、住民参加型のまちづくりプロジェクトを企画、飲食店や産直市場はその一つ。改修整備は11月中に終える予定で、古田さんは「コロナ禍の状況だが12月中にオープンさせたい」と話している。
 古田さんは「住民参加型まちづくりの仕組みで印南漁港に賑わいを創る~かつお節発祥の地【印南漁港】を起点に、印南町の活性化をめざします」と銘打って、かつお節発祥の地である印南漁港活性化プロジェクトを企画。プロジェクトは和みと(株)いなみの里梅園=印南町西ノ地、藁科秀一代表=が中心となって進めており、渡船業者が使わなくなった仮眠所や倉庫として使用していた建物(漁師小屋)を購入、修復し、かつお節発祥の地を活用した観光・交流施設を整備。地元の魚や農産物が食べられる飲食店舗、地元で取れる魚や収穫の農産物、加工品などをPRする産直市場のほか、地元民の憩いの場となるカフェなどを設け、漁港を拠点に地域活性化を図ろうというもの。
 7月に印南町と紀州日高漁業協同組合と、印南漁港活性化のための包括連携に関する協定書を締結し、8月から漁師小屋の改修工事に着手。クラウドファンディングで集めた資金や自己資金で購入した漁師小屋11戸の内装などの整備を進めており、11月上旬の完了をめざしている。コロナの状況にもよるが、関係者とも協議した上で飲食店舗と産直市場を先行的に年内にオープンしたい考えだ。
 飲食店舗や販売店舗だけでなく、起業したい人への貸店舗のほか、野外映画やバーベキューなどが楽しめる地域住民のコミュニティー醸成の場、地元民と観光客との交流の場としての活用も構想にあり、古田さんは「これからがスタートだと思っている」と張り切る。
 漁師小屋の改修整備の設計は溝口建築設計=御坊市塩屋町、溝口善久代表=、施工は(株)丸紀=美浜町和田、山田裕明代表=が請け負っている。


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 塩崎葵さん(美浜町)が全国土地改良事業団体連合会から功績者表彰

日高郡GB協会杯ゲートボール大会 本の脇V、荊木が準V

 県理容生活衛生同業組合日高支部青年部が煙樹ヶ浜(美浜町)で海岸清掃

 御坊市消防本部 住警器の早期設置呼びかけ


熊野御坊南海バス 10月から免許返納者運賃半額 事故未然防止へ乗合路線全線 〈2021年9月14日〉

2021年09月14日 08時30分00秒 | 記事


10月1日から運転免許自主返納者を対象に運賃が半額となる


 日高地方をはじめ湯浅町以南の紀南地域で乗り合い路線バス事業など展開する熊野御坊南海バス(株)=本社・新宮市、佐伯一也代表=は、運転免許を返納した人を対象に一般乗り合いバスの運賃を10月1日から半額にする。地域貢献の一環として、高齢ドライバーらの事故防止のための免許の自主返納推進が目的。自主返納者は年齢問わず対象となるが、運転経歴証明書の提示が必要。家族や友人ら同伴者1人も半額になる。

 13日に発表した。同社では、多発している高齢ドライバーの事故をはじめ、運転に不安をもつドライバーらの事故を未然に防ぐため、運転免許の自主返納推進へ路線バス運賃半額への取り組み実施を決めた。行政などからの助成はなく、残りの半額分の運賃は自主財源でまかない、高齢ドライバーらの生命と地域の安全を守る。同時に高齢者らのバス利用を促進するのも狙い。
 バス運賃が半額になるのは、熊野御坊南海バスの一般乗り合いバス全線。御坊支社=御坊市薗=は現在運行している印南線(御坊駅~印南駅)、日高川線(御坊南海バス前~早蘇川原前、下平川~川原河、御坊駅~川原河)、阿尾線(御坊南海バス前~アメリカ村)、日裏線(御坊南海バス前~日裏、宮の下~北明神川)、日の岬パーク線(御坊駅~海猫島)の日高地方5路線と湯浅線の計6路線。市町村などが運行するコミュニティバスやデマンドバス(日高地方では運行していない)、定期観光バス、空港リムジンバスなどは対象外。自主返納者は年齢問わず対象となり、県外在住者も可。免許センターや警察署で申請すれば取得できる運転経歴証明書(運転免許とおなじサイズ、過去5年間の運転経歴を証明するもの)を運賃支払い時に乗務員に掲示すれば半額となる。割引後の最低支払い運賃は100円。支払いは現金、スマートフォン決済サービス「ペイペイ」に限る。回数券の使用や障害者割引など他の割引と併用できない。同社では「交通事故を未然に防ぐため、高齢などで運転に不安を抱える方々の運転免許証の自主返納を応援していきたい」と話した。同社では10月1日から路線バスのダイヤ改正も予定している。
 県警によると、今年1~7月に免許を自主返納したのは1992人、ほとんどが65歳以上のドライバー。


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 御坊市ワクチン接種 集団接種1回目最終は10月24日

日高川町でジャバラ栽培へ 来春植栽

 日高川町9月議会13日再開 

 印南町9月議会13日再開


大洋化学(株)のリサイクル(ペットボトル)食器、好評 〈2021年9月12日〉

2021年09月13日 08時30分00秒 | 記事


選手村で使われたプレートを持つ出店さん

ペットボトルのリサイクル食器の数々


 御坊市島、大洋化学(株)=上西一永代表取締役CEO=が製造販売しているペットボトルをリサイクルしてつくられた食器(プレート)が、このほど閉幕した「東京2020オリンピック・パラリンピック」の選手村食堂で使われ、日本代表をはじめ世界各国のアスリートや役員らに好評を得た。SNSで食器が映った食事がひんぱんに投稿されたことで世界にPRでき、同社担当者は「本当にうれしい。光栄です」と喜んでいる。

 同社ではSDGs(持続可能な開発目標)のうち▽飢餓をゼロに▽すべての人に健康と福祉を▽つくる責任、つかう責任▽気候変動に具体的な対策を▽海の豊かさを守ろう-の目標達成に貢献する取り組みの一つとして地域で破棄されたペットボトルのリサイクル商品を製造・販売。県内小中高校120校(うち日高地方50校)や企業30カ所、御坊広域清掃センターなどを通じて回収されたペットボトルを洗浄、粉砕して高品質なプラスチック原料にリサイクル(リサイクル率80%以上)して製造。
 製品は耐熱性のあるプラスチック食器や透水性に優れた排水用土木資材などさまざま。食器はプレート、マグカップ、スプーン、フォーク、トレー、椀など種類が多く、ホワイトシリーズ、陶器調シリーズ、石目調シリーズなどがあり、ロゴやオリジナルデザインもプリントでき「リバース」のブランド名で販売。電子レンジや食器洗浄機でも利用でき、市内の学校給食をはじめ県内外の企業社員食堂や病院、公共施設、ビジネスホテルなどで幅広く使用され、海外にも輸出している。
 2020東京オリ・パラでは、昔から取引のある東京の業者から選手村の大会役員向け食堂で使用するためのプレートの注文を受け、福島県会津若松市の会津塗り職人が木目調の漆器風に塗ったプレート(直径23センチ、ナチュラルブラウン色)1000枚を昨年3月に納品した。その後、大会が1年延期され、今年7月23日にオリンピックが開幕したところ、日本代表をはじめ世界各国のアスリートや大会役員がひんぱんに選手村の食事をSNSに投稿するようになり、その映像を見てアスリートらが利用する食堂で使用されているのが分かった。
 コロナ対策のソーシャルディスタンスで大会役員向け食堂が選手たちにも開放され、主に日本食の食器として使用され、好評を得たようで、同社担当者の出店実華さんは「SNSを見てびっくりしました。世界のアスリートの皆さんに使っていただき、そして喜んでいただき、本当に光栄で、うれしいです」と喜んだ。同社のSDGsの取り組み、会津若松市の職人が携わっていることが復興五輪、環境に配慮した五輪の理念に合致して採用されたようで、これを契機に「今後もさらに高品質のペットボトルリサイクル製品を製造、販売していきたい」と話した。

オリ・パラ仕様プレート
限定40セット販売中

 東京オリ・パラを記念して選手村で使われたオリ・パラ仕様のプレートを2枚セットにして2020円(税込み)で販売している。限定40セット。同社サイトやアマゾンで購入できる。「この機会にぜひお買い求め下さい」とPR。直接販売も可能。問い合わせは同社(電話22・3551)へ。


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県農林大学校就農支援センターで10日、技術修得研修(第1班)の閉講式

15~17日に小浦Ⅰ遺跡、小浦Ⅱ遺跡、小浦城跡の発掘調査現地を公開

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日裏印南町長が11日、95歳以上の高齢者宅や施設を訪問し長寿祝い


移住の若者3人がチーム結成 由良の魅力発信で地域活性へ 〈2021年9月11日〉

2021年09月11日 08時30分00秒 | 記事


「由良を盛りあげたい」と、橋本さん、桃尾さん、藤原さん(右から)


 由良町に移住した若者3人がチーム「White bouquets+(ホワイト・ブーケット・プラス)」を立ち上げ活動している。ホームページの作成、デザイン、動画作成などを手がけるプロとして、情報を共有しあうことで専門性を活かしたサービスを提供。観光や産業のPRなどに携わり、活動を通じて地域を盛りあげたいとの想いが強い。

 メンバーは、由良町地域おこし協力隊として活動した桃尾郁さん(25)=京都府舞鶴市出身=、橋本美奈さん(32)=大阪府枚方市出身=、由良に移住し創業した藤原翔吾さん(33)=兵庫県明石市出身=の3人。
 桃尾さんと橋本さんは平成30年5月に町地域おこし協力隊に採用され、農漁商工のPRなど観光振興に取り組み、橋本さんは今年3月、桃尾さんは5月に卒業。その後、それぞれ起業し、協力隊時代に培った経験を生かしビジネスを展開している。
 藤原さんは日高郡6町の商工会による「特定創業支援事業」を活用し、令和元年7月に由良で創業。大学生の時からデザインを手がけ、卒業後、友人とデザイン会社を立ち上げたが、由良町出身の友人の誘いもあり同町に移住しデザイン業に携わる。
 3人はそれぞれ専門性を生かした仕事を行っているが、移住者同士、どういう事をしているのか分かりにくいことから「情報を共有しては」と考え、今年1月にチームを結成し活動を開始した。
 桃尾さんは動画制作を主体に企画・撮影・編集をこなし、橋本さんは企画・立案などディレクション、藤原さんはホームページ作成やチラシ・商品パッケージのデザインなどが専門分野で、ドローン撮影にも対応している。橋本さんが窓口となって依頼を受け、顧客のリクエストに応じ、それぞれが専門性を発揮し商品を提供している。
 チーム名は、何事にも染まることができる「ホワイト」、一人ひとりを花になぞらえた「ブーケット」に、私達と一緒にの意味も込め「+」を加えた。
 桃尾さんは「田舎暮らしに憧れて(由良に)来ました。若者や移住者に優しく、気を配ってくれる人が多い」、橋本さんは「住民になったことで地域で何ができるか考えるようになりました。前向きに取り組む人が増え、住民の意識が変わってきていると感じます」、藤原さんは「最初は観光地だと思っていましたが、住んでみて、面白い場所だと感じています。職人のすごさ、住んでいる人のすごさが分かりました」と話す。3人の活動は始まったばかりだ。


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印南町議会 改選後初の定例会が開会 〈2021年9月10日〉

2021年09月10日 08時30分00秒 | 記事


定数問題への対応が注目


 印南町議会は、改選後初の定例会となる9月議会が9日に開会、新人はもちろん、新選良の現職も気持ちを新たに初議会に臨んだ。12人の議員は立候補に際し述べた抱負実現に向けて4年間取り組むが、抱負で定数削減を上げた議員も多くいた。前回の無投票決着以降、削減を前提に「定数問題を議論すべき」と指摘する議員もおり、本格的議論に向け動き出すか、議会の対応が注目される。

 同町議会の定数は合併当初の昭和32年が26人で、次の選挙時に20人、昭和56年に16人、平成13年に14人となり、平成21年に2人減らし現行の12人となった。平成29年の町議選が無投票となったことで有権者から「定数を減らしてもいいのでは」と定数削減を求める声が多く聞かれるようになった。今回は4人超過の選挙戦となったものの定数削減を訴えた立候補者が多くいたように定数削減への流れは止めようのない状況と言える。
 今回当選した現職議員の一人は「4年間でしっかり検討し適正な定数を打ち出すべき」と任期中の大きな課題と捉えており、有権者の一人は「今回多くの候補者が定数削減を上げていたのだから何らかの動きがあってしかるべき」と議会の対応を注視している。
 定数を14から12にした際は、定数について住民に意見を聞くため町内全世帯を対象にアンケートを実施。具体的な定数を聞くのではなく「多い」「維持」「少ない」の三択方式で質問。予想通り「多い」が半数以上を占めた。ちなみに「多い」との回答で妥当な定数を書いていた中で一番多かったのは現行の12ではなく「10~11」だった。周辺町の議会定数は、みなべ町が14で最も多く、日高川町が12、日高町が11、美浜町と由良町が10となっている。
 議会が定数問題を取り上げ議論を始めるのか、定数を検討するとなれば、前回のように特別委員会を設け、アンケートを実施するのか、どのようなプロセスで行うのかなども含め、議会の今後の対応が注目となる。


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若者世代 接種率低調 仁坂知事「早めにワクチンを」 〈2021年9月9日〉

2021年09月09日 08時30分00秒 | 記事




 新型コロナウイルス感染症で県は、県民のワクチン接種状況を発表し、4日時点での1回目の接種率は65歳以上が90・06%、60歳~64歳が80・60%に達しているのに対し、10代(12歳以上)は30・58%、20代は42・18%に留まっていることが分かった。これを受け仁坂吉伸知事は7日、「第5波」で20代以下の感染者が全体の約半数を占めているとして若者世代に一層の注意を求めるとともに、あらためてワクチンを早めに接種するよう呼びかけた。

 12歳以上の県民86万1268人のワクチン接種率は、県民全体で1回目が68・21%、2回目が57・38%。年代別では1回目の接種率は10代(12歳以上)が30・58%、20代が42・18%、30代が47・33%、40代が57・93%、50代が70・79%、60歳~64歳が80・60%、65歳以上が90・06%。2回目の接種率は10代(同)が14・96%、20代が27・80%、30代が30・38%、40代が39・21%、50代が53・72%、60歳~64歳が70・21%、65歳以上が88・61%。例外なく年代が低くなるほど摂取率は低い。県によると、各自治体が65歳以上の高齢者に続いて年代が高い順に接種したことや若者世代にワクチンへの警戒感があったことなどが要因としている。
 一方、第5波での若者世代の感染増が顕著になっている。先月24日時点で10歳未満・10代の感染割合は22・3%、20代を加えると47・5%にまで達し、それぞれ第4波の13・4%、27・5%と比べ大幅に増加している。学童保育や習い事、大学の運動部、アルバイト仲間による長時間のカラオケなどでクラスターが発生している。
 これらを受け、仁坂知事はこの日の定例記者会見で「一時より感染者は減ってきているが油断できない。これから受験や秋の大会などあるかも知れない。保護者の考えがあると思うが、賢明にやってほしい」と話した。


御坊保管内3人感染

 県は7日、県内で幼児から90代までの男女42人が新たに感染していたことを、発表した。累計感染者数は4929人となった。御坊保健所管内では10歳未満から70代の男女3人の感染が分かった。
 居住地別では岩出12人、和歌山市10人、田辺6人、橋本5人、海南3人、湯浅2人、県外1人。新宮はなかった。600ある病床使用率は67・5%。


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日高川町 小学校で約7割が検討望む 小中学校統廃合アンケ結果 〈2021年9月8日〉

2021年09月08日 08時30分00秒 | 記事




 日高川町立の小中学校統廃合問題が喫緊の課題となる中、町教育委員会が保護者505世帯を対象に実施したアンケート結果が出た。回答率92・7%の高い関心を示し、旧町村間で傾向は異なるが、小学校は約7割が「統廃合を進めるべき」「将来的に検討すべき」と答え、中学校でも6割を超える世帯が検討に前向きだった。10月中旬にも町立小中学校適正配置整備計画検討委員会を発足、町民対象アンケート(1000世帯抽出)を経て、来年3月下旬に方針や方向性を導き出したいとしている。

 同町では3保育園、小学校9校、中学校4校(大成を除く)があり、全保護者を対象に6月中旬から7月上旬にかけてアンケート調査を実施した。質問は小中学校の統廃合や望ましい学校規模などについて大きく4設問があり、各項目の回答理由を問うているほか、自由な意見も集約。町ホームページなどで公表する。
 児童生徒数の推移と複式学級などの現状資料を見て回答する「小学校の統廃合」についての質問項目では(1)学校の統廃合を進めるべき(2)将来的に検討すべき(3)現状のまま(4)分からない(5)その他-の5つから1つを選択。平成17年の新町誕生時と比べて、児童数が3分の1になる学校があるなど減少が顕著な美山地区では55・8%が(1)の統廃合を進めるべきと回答し、(2)を含めると約8割に達した。逆に合併以前の旧中津村時に小中学校をそれぞれ1校に統合した中津地区では、(1)が美山のほぼ半数の約27%、(2)が約42%、現状のままの(3)が約27%あるなど地域差が見られた。小学校が5校で最も多い川辺地区でも(1)が約32%、(2)が約37%で約7割が統廃合検討に前向きな回答。町全体では(1)と(2)がそれぞれ約36%で、(3)の現状のままは約19%だけだった。
 「中学校の統廃合」も同じような傾向で、全体では(1)が27・7%(2)35・4%(3)23%(4)約12%など。統廃合を求める(1)は美山で約32%、川辺で約28%、中津は約22%で最も低かった。中津では(3)の現状のままが約27%と最も高いが、逆に将来的な検討を望む(2)が約47%と高く、美山が約34%、川辺が約33%だった。
 統廃合検討に前向きな(1)と(2)を回答した人を対象にした質問では、中学校で全体の約53%が町全体を視野に入れた学校統廃合を考えるのが望ましいと回答。中津、美山両地区ではともに7割を超え、旧町村単位は中津約23%、美山約19%と低い。逆に、小学校は全体の約58%が旧町村単位、町全体を視野には約32%で、小中学校で数字が逆転。美山では約8割、川辺で約6割が旧町村単位での検討を望んでいるが、すでに小学校1校の中津では町全体を視野にが約57%と高い。


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日高高校 県-ベトナム学校交流


御坊市新庁舎起工式 事業費48億円、令和6年1月供用 〈2021年9月7日〉

2021年09月07日 08時30分00秒 | 記事


うがち初めの儀を行う三浦市長(左)と小池議長


 御坊市新庁舎建設工事の起工式(安全祈願祭)は5日、建設地の庁舎前駐車場で執り行った。新型コロナ感染予防で出席者を12人に縮小し、工事中の無事故、無災害を祈願した。10月から建設地を囲うなど準備工事に入り、12月から地盤改良工事など本体工事に着手する。令和5年10月末に竣工し、6年1月から供用開始予定。事業費は12月議会に上程予定の追加分を含めて約48億円。

 三浦源吾市長、小池佐左夫市議会議長、西本和明市議会新庁舎建設特別委員会委員長、前田建設・久米設計特定建設工事共同企業体の諏訪俊雅・前田建設工業(株)常務執行役員関西支店長、小牧実豊・(株)久米設計大阪支社長、発注者支援業務委託の平野令・明豊ファシリティワークス(株)執行役員大阪支店長らが出席した。
 小竹伸和・小竹八幡神社宮司が神事を執り行い、地鎮の儀で小牧大阪支社長が苅り初めの儀、三浦市長と小池議長がうがち初めの儀、諏訪関西支店長がくわ入れの儀を行ったあと、玉串を奉奠し、工事期間中の安全を祈願した。
 三浦市長は「新庁舎の特色は防災拠点機能を備えた安全・安心な庁舎として自然災害に対応できる強固な庁舎、まちを活性化するシンボルとなる庁舎、永く使い続けることができる環境配慮型の庁舎です。市にとって50年に一度の大型プロジェクトで、十分な現場管理と安全対策を講じられ、持てる技術を存分に発揮して無事完遂していただきたい」と述べ、小池議長、小牧大阪支社長、諏訪関西支店長があいさつした。
 新庁舎は鉄筋コンクリート造り(一部プレストレストコンクリート造り)の地上6階(6階は備蓄倉庫や屋上機械置場等)。建築面積は新庁舎1942平方メートルなど全体で2324平方メートル 延べ床面積は本体7698平方メートル、付属棟376平方メートルの計8074平方メートル。本体建物高さ29・86メートル。
 南海トラフ巨大地震を想定した防災対策で1階は浸水想定3・5メートル以上を確保したピロティ&エントランス方式にし、多目的ホールやエントランスホール、情報発信コーナー、会議室など配置。1階と2階の間に免震層を設ける中間層免震構造とし、災害時に備えた緊急排水槽を設置。中層階以上は住民の一時避難場所に活用でき、新庁舎北側には2階までの外付け階段と防災デッキ、屋上(議場上部)にはホバーリングスペースを設ける。
 令和6年1月に供用開始したあと、現庁舎解体工事、駐車場など外構工事(別発注、予算約2億5200万円)を行い、全て完了するのは7年3月ごろ。


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学童野球秋季大会 今季最後の公式戦開幕

学校基本調査 日高地方小学生105人減少(昨年度比)


高速道路4車線化、有田印南(29キロ)12月完成へ最終段階 〈2021年9月5日〉

2021年09月06日 08時30分00秒 | 記事



有田印南間は12月完成へ着々
(写真上から日高川橋、川辺IC周辺)


 近畿自動車道紀勢線有田~南紀田辺間の4車線化事業は、有田~御坊(湯浅御坊道路)19・4キロ、御坊~印南(阪和自動車道)9・8キロが12月完成に向け、仕上げの舗装・施設工事を全面展開中。昨年3月に事業許可された印南~みなべ(同)6・5キロは今年度で土質調査や概略設計等、今年3月に事業許可されたみなべ~南紀田辺(同)2・2キロは施工計画検討を予定しており、それぞれ早期完成をめざしている。
 
 有田~御坊間は川辺ICのフルインター化とあわせて施工中。日高川町域では中津川第一橋・第二橋など、御坊市域では小熊高架橋、日高川橋、野口高架橋などの施工が終わり、広川町域、湯浅町域、有田川町域でも工事は順調に進んでいる。7月10日から対面通行の暫定2車線運用から上下線を分離した車線外々運用に切り替えて舗装工事や施設工事を全面展開しており、12月完成に向け最終段階に入っている。
 御坊~印南間は御坊市域の塩屋トンネル(271メートル)が昨年3月、御坊トンネル(357メートル)が昨年10月、印南町域の青垣内山トンネル(828メートル)が昨年9月に貫通し、それぞれ覆工も完了。北塩屋高架橋や尻掛橋等の工事も順調に進んでいる。湯浅御坊道路と同じく一部区間では車線外々運用を行い、12月完成に向けて舗装・施設工事を全面展開している。
 印南~みなべ間は昨年3月に事業許可され、今年度は土質調査や概略設計等を行う予定。みなべ~南紀田辺間は今年3月に事業許可され、今年度は施工計画検討を行う予定。印南~南紀田辺間では交通安全対策でみなべICや印南IC合流部周辺で付加車線(2車線)を設置する逐次事業も行われ、みなべIC付近(3キロ)は今年3月、印南IC付近(同)は4月に完成、開通している。
 
副会長に小谷みなべ町長
事業計画や予算も承認
 
 近畿自動車道紀勢線有田南紀田辺間整備促進協議会は、昨年度に続き今年度も新型コロナ感染予防で総会は開かず、書面議決で事業計画や予算を承認した。
 役員改選では会長の三浦源吾御坊市長を再選、副会長は新たに小谷芳正みなべ町長を選任、監事の望月良男有田市長、真砂充敏田辺市長は再選。
 8月に予定していた「有田~南紀田辺間」4車線化等の早期実現を求める地元選出国会議員等への要望活動はコロナ予防で要望書郵送で行った。


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