紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

野球侍ジャパンシリーズ2024日本代表に青山学院大の西川史礁選手(日高川町出身) 〈2024年2月16日〉

2024年02月16日 08時30分00秒 | 記事

 野球侍JAPANの井端弘和監督が14日、3月6日から京セラドーム大阪で開幕する「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024日本対欧州代表」に向けて、日本代表選手28人を発表。昨年WBC世界一の村上宗隆(ヤクルト)、源田壮亮(西武)らプロに混じり、日高川町出身の青山学院大3年、西川史礁選手(3年)=丹生中、龍谷大平安高出身=ら4選手が、大学生初となるトップチーム入りの快挙を果たした。2年後のWBCでは大谷翔平選手(ドジャース)との競演も現実味を帯びてきた。

 井端監督は、欧州代表との強化試合に向けてプロ24人に加え、11月のプレミア12、2026年のWBC、28年のロス五輪を見据えて大学生4選手を大抜擢。過去にドラフト指名後の大学生では2013年の大瀬良大地投手=九州共立大、現広島カープ=らの代表入りはあったが、現役大学生では史上初。井端監督から「今年のドラフトでプロ入りするのは間違いないメンバーで、すぐに侍ジャパンに入るだけの力は持っている。飛距離(西川選手)は大学生では抜けているし、大学ジャパンの4番は、後にプロでも活躍しているので期待したい」と評された西川選手は「本当に光栄です。まさか自分が日本野球のトップチームに選ばれるとは思っていなかったので信じられず、実感が湧きません。プロ選手の良い所を吸収し、全力で自分の持ち味である長打力と肩の強さをアピールしたい」と意気込みを語った。
 井端JAPANの初陣となる欧州代表戦は、3月6、7日に京セラドームで2試合を行う。同強化試合の先には、11月10日から世界最高峰の野球大会第3回WBSCプレミア12が開幕し、世界ランキング上位12チームが参加予定。さらに2年後にはWBC、4年後にはロス五輪があり、西川が代表入りを維持すれば、大谷翔平選手らとともに同じ舞台で勇姿が見られるかもしれない。

背番号は青学と同じ「3」
 西川選手は、青学の不動の4番打者として昨年の東都Lで春秋連覇し、春季MVPを獲得した。大学野球選手権を制して日本一になり、秋の明治神宮大会では準優勝。日米野球で初の大学侍JAPANに選ばれ、3年生ながら全試合で4番打者として初の敵地開催優勝に貢献するなど今秋のドラフト1位候補に挙げられている。昨年大ブレークした青学の背番号「3」は、野球日本代表でも同じ3番をつけて日の丸を背負う。


 その他の主なニュース

美浜町が高校、大学生に給付金5万円支給、3月15日までに申請を

近畿高校柔道新人大会で紀央館3選手、箕島1選手が3位入賞

3月2日、日高川町の「Neiro」で田舎暮らし交流会

ピアノ奏者・新居由佳梨さんが日高川町内4小学校を訪問


4選の日裏勝己・印南町長が決意新た 〈2024年2月14日〉

2024年02月14日 08時30分00秒 | 記事


一夜明け、孫のゆめさん、幸代夫人とともに当選を喜ぶ日裏氏


 11日投票の印南町長選で4選を果たした日裏勝己氏(73)=皆瀬川=は当選から一夜明けた12日、自宅で当選の喜びと抱負を語った。日裏氏は「『住民目線で町民総意の町政』との初心を胸に刻み、『希望あるまち』にするため勇往まい進したい」と日裏町政総仕上げに向けて決意を新たにした。13日に当選証書の交付を受け、14日に初登庁、4期目をスタートさせる。

「これまでと違って相手の姿が見えずやりにくかった。自分との戦いとの思いで取り組んだ」と急転直下の選挙戦を振り返り「多くの皆さんに投票していただき圧勝できたことをうれしく思うとともに責任の重さを痛感している。期待を裏切らないよう全身全霊、命懸けで頑張りたい」。
 3期目の「希望を持てる5つのまちづくり」((1)住みたい、住み続けたい(2)子育て・教育(3)強靭で安全・安心(4)思いやりと安らぎ(5)地域産業が輝き賑わう)の取り組みをさらに進め「一歩・二歩・その先を見据えた希望あふれるまちづくり」をめざし各種施策に取り組む――との公約を掲げている日裏氏は「着手している中学校統合事業をはじめ、掲げた公約実現に向けて全力で取り組みたい。中学校統合は任期中に仕上げたい」とし「おごることなく、『住民目線で町民総意の町政』との初心を忘れずに住民の声をしっかり聞き、職員とともにワンチームとなって『希望あるまち』を実感できる印南町にしていくため死にものぐるいで頑張りたい」と不退転の決意で4期目に臨む。
 幸代夫人(69)は「ご支援していただいた皆さまのおかげです」と感謝し「町民のために健康で仕事に取り組むことができるよう支えていきたい」と話した。


 その他の主なニュース

日高川町農業祭4年ぶり盛況、初の南山開催に約1700人来場

今年度最終の御坊市民教養講座、尺八奏者の辻本好美さんが講演

日高川町立中学統合の校舎、仮設含め改修予算約17億円に

日高高校合唱部OBが音楽朗読劇で念願の舞台


印南町長選きょう(11日)投開票 〈2024年2月11日〉

2024年02月11日 08時30分00秒 | 記事

 任期満了(2月23日)に伴う印南町長選挙は5日間の選挙戦を終え、きょう11日に投票、午後8時から町公民館で即日開票される。先行した現職で4選をめざす日裏勝己氏(73)=皆瀬川、無所属=が、新人で元伊丹市議の小西彦治氏(52)=兵庫県伊丹市、無所属=を大きく突き放しゴールか。現職と落下傘候補との一騎打ちで、有権者の関心は低く、注目は投票率。期日前投票は選挙戦となった8年前を下回っており、初めて80%を割り込み、75%前後と予想される。

 昨年9月に出馬表明した日裏氏の無投票4選が確実と見られたが、全国各地の首長選に出馬している小西氏が立候補し、急転直下の選挙戦に。日裏氏は告示日から毎日、町内全域を街宣、要所で街頭演説するなど支持拡大に努めた。
 一方、小西氏は告示日こそ掲示場へポスター張りで町内に姿を見せたが、以降は街宣もなく有権者の前に姿を見せない独自戦で異例の選挙戦となり、有権者の関心も低く、注目は投票率となっている。
 選挙戦となった平成以降の町長選の投票率は平成13年(現職と新人の一騎打ち)が89・21%、平成17年(現職と新人2人の三つ巴)が90・36%、平成20年(新人2人の一騎打ち)が87・67%、平成24年(現職と新人の一騎打ち)が86・75%、平成28年(同)が84・46%で、90%~85%で推移。今回、7日から始まった期日前投票は9日までの3日間で1093人と、平成28年選挙時同期の1468人を下回っており、80%を切って70%台と過去最低となりそうだ。
 5日現在の有権者数は6597人(男3107・女3490)。投票は11日午前7時から午後6時まで町内15カ所で行われる。開票は午後8時から町公民館で行われ、第1回発表は午後8時30分、9時前には確定すると見られる。

 


 その他の主なニュース

御坊市令和5年度ふるさと納税寄付額が2年連続12億円超

17日、美浜町の松原小で大谷翔平選手から贈られたグローブを使っての野球教室

御坊市証明書コンビニ交付サービス好調、 開始8日間で市内外から37件利用

御坊市の家具転倒防止金具取り付け、民生委員の協力で今年度申請数が過去最多


特定支援受け美浜町で創業20件目の「lugna(ルグナ)」開業〈2024年2月10日〉

2024年02月10日 08時30分00秒 | 記事


特定創業支援を受けての町内創業20件目、
癒やしと安らぎの空間「lugna(ルグナ)」を開いた田中梢さん


 美浜町内で、特定創業支援等事業を活用した創業が20件を数えた。2016年1月の碓井裕也さん=和田=による「デザインオフィス・シルベ」の創業を第1号に、セレクトショップや美容サロン、カフェ、ドローンサービスなど、新しい事業所が順調に誕生し、地域に溶け込んで営業している。

 20件目は、田中梢さん(39)=吉原=が自宅で開業した、癒やしと安らぎの空間「lugna(ルグナ)」。
 水やオイルなどを使用せず頭皮から揉みほぐすことで疲れた脳を癒すドライヘッドスパや、アロマオイルを手のひらにつけてケアするアロマタッチ、固くなった筋肉をほぐして動きやすい身体をつくる美容整体などの手技を提供している。
 元自衛官の、4人の子を持つママ。「自衛官だったとき、仲間の隊員のなかに、身体も心も疲れて余裕がなく、笑顔をなくしてしまう人が少なくなかった。彼らを癒やしてあげられないか、そして少しでも職場環境がよくなれば」と、当初は職場のなかで癒やしを提供できないかと考えていたが、夫の単身赴任が重なり、4人の子育てをしながらフルタイムで働くのは難しいと思い、子どもとの時間を持ちながら余裕を持って働けるように、と自宅で起業した。
 自衛官とは全く別の業界で、経営の知識もないなかでのスタートだったが、町商工会の指導で特定創業支援等事業を活用し、癒やしと安らぎの空間を実現。「すごく助かったし、安心して開業できた。これからも頼れる存在」と感謝している。
 家族の応援も得て昨年11月に開業した癒やしの空間には、自衛官だったときの隊員仲間も足を運んでくれている。田中さんは「疲れていることに気づいていない人も少なくない。毎日笑えているか、と自分自身に問いかけてほしい。心に引っかかるものや辛いことがあるなら、いつでも気軽に寄っていただけたら」と話している。問い合わせは、田中さん(電話080・3111・4883)。インスタグラムや公式LINEで予約を受け付け、情報発信中。「ルグナ」で検索を。
 特定創業支援等事業は、産業競争力強化法に基づき、創業希望者や創業して間もない人を支援するための国・自治体によるサポート事業。経営の基礎知識を学ぶセミナーを受講したり、専門家を派遣してもらうなど、創業に必要なアドバイスをもらえる。一定の支援を受けると、同事業の支援を受けたことの証明書を取得でき、金融面等で優遇を受けられる。
 美浜町では、特定創業支援を受けた人に対し、創業を支援する独自の補助金制度も設け、創業を後押ししている。創業にかかる広告宣伝費の3分の2(上限20万円)を補助するものに加え、令和4年度からは、個人または法人の代表者が町内に住所を移転して創業する場合に限って、創業に伴う設備・備品購入や改築、感染症対策等にかかる経費の3分の2(上限30万円)を補助する制度も設けている。
 特定創業支援等事業についての問い合わせは、町商工会(電話22・8193)または、町防災まちづくりみらい課(電話23・4902)へ。


 その他の主なニュース

 印南町長選、選挙運動もきょう限り

 「地域支援者の多職種連携を深める会」開催

サザンクロスがチビリンピックサッカー県大会へ

「防災おすそわけ講座」で印南中生徒が印南小児童に防災学習


印南町長選 選挙運動あと2日、早くも終盤 〈2024年2月9日〉

2024年02月09日 08時30分00秒 | 記事

 6日に告示された印南町長選挙も終盤を迎え選挙運動も2日間を残すだけ。現職で4選をめざす日裏勝己候補(73)=皆瀬川、無所属=は告示から毎日、町内全域を街宣するなどして支持を訴えている。一方、新人で元伊丹市議の小西彦治候補(52)=兵庫県伊丹市、無所属=は、事務所を構えず街宣は一切行わないなど独自の戦いで臨んでいる。
 日裏陣営 初日は事務所前で第一声を放ったあと、街宣車で町内を一巡。その後も毎日、町内を一巡、要所での街頭演説も交えながら支持を訴える。「希望あるまち」「希望あふれるまち」をスローガンにこれまで築き上げた国や県との太いパイプを生かしながら3期目に掲げた「希望を持てる5つのまちづくり」((1)住みたい、住み続けたい(2)子育て・教育(3)強靭で安全・安心(4)思いやりと安らぎ(5)地域産業が輝き賑わう)の取り組みをさらに進め「一歩・二歩・その先を見据えた希望あふれるまちづくり」を推進する――と、4期目、日裏町政総仕上げに向けての熱い思いをより浸透させたい考えだ。
 中村泰介選挙事務長は「あまり相手が見えず難しい戦いだが圧勝しなければ意味がない。実直に日裏町政3期12年の実績、候補者の『印南町を少しでも良くしたい』との強い思いを有権者に訴えながら最後まで気を引き締め戦いたい」と話している。
 小西陣営 初日は届け出を済ませたあと、町内62カ所の掲示板へのポスター張りに取り組んだ。以降は街宣活動など一切行っておらず、手応えや戦い方について電話取材を試みたが対応はなく、選挙ポスターをメインに有権者にアピールする独自の選挙戦を展開している。
 ポスターには「次世代へ『政治』というバトンを繋ごう。今こそ、しがらみからの脱却を町民の手で」とキャッチフレーズとともに「町民のみなさまとのお約束」として、町長の退職金は引退する際に「このまちで、資金があればもっとこんなことをやって、このまちの役に立ってみたい」というプレゼンテーション大会を開催し、引退時にその場で寄付することや、選挙後に町長公約として町民から公募することなどを記している。


 その他の主なニュース

共産が次期衆議院選和歌山新2区に楠本文郎氏(御坊市)を擁立

御坊東ロータリークラブが将来活躍期待の高校生を表彰

和歌山地裁で日高川町贈収賄事件第2回公判、元副町長に懲役2年6カ月求刑

 23日 御坊市、市社会福祉協議会主催の第33回社会福祉大会


名田出身俳優、田中稔彦さん初監督映画がロッテルダム映画祭最優秀の快挙〈2024年2月8日〉

2024年02月08日 08時30分00秒 | 記事


タイガーアワードを手にし仲間と喜び合う
田中さん(前列中央)


 御坊市名田町上野出身で俳優の田中稔彦さん(40)=東京都=が初監督・脚本を手掛けた190分の長編映画「莉の対」(れいのつい)が、オランダの第53回ロッテルダム国際映画祭のメインであるタイガーコンペティション部門で最優秀賞(タイガーアワード)を獲得した。日本の作品が同賞を受賞するのは10年ぶりで単独での受賞は初の快挙。日本では今春に公開予定となっている。

 同映画祭は1872年に始まり、毎年12日間の会期中に約600作品が上映され、来場者数は30万人を記録するほど。近年では世界三大映画祭に次ぐ重要な映画祭の一つとされ、1995年に創設されたタイガーコンペティションは新進監督を対象にした賞。今年は去る1月25日から2月4日まで開催され、毎年、世界各国から数千以上の応募がある中、同部門では14作品が正式出品。授賞式の約1時間の間に発表された7つの賞のうち、最後に最大の目玉、タイガーアワードとして、「莉の対」のタイトルが読み上げられると、会場の後方から田中さんらチームが一斉に「やったー!」という大きな歓声が上がった。
「莉の対」は東京と北海道を舞台に、出会うはずのなかった2人の男女の物語。自分の存在の希薄さを感じながら生きている光莉。ふとしたきっかけで1枚の写真に心を惹かれ、その写真を取った真斗に自分のポートレイト写真を撮ってくれないかとメールで依頼。失聴者であることを伝える真斗の返信。光莉と真斗、それぞれを取り巻く人間関係が少しずつ影響を与え合い、そしてもろく崩れていく。自然の美しさと対比されるように様々な人間模様を描いている。
 商業的な映画にするつもりはなく、アート作品にも偏らず、メインキャストは全員オーディションで決定、サブキャストまでスポットライトが当たる内容にと、どこにでも居るような問題を抱えている人たちに焦点をあてた。邦画作品がノミネートすること自体が希で、この10年間で2本しかノミネートされていないという。同部門で無名でありながら、「莉の対」は会期前に行われた全3回の一般上映は完売しており、大きな期待が寄せられていた。
 田中さんは「これまでクルーやキャストや応援者と信じられないような奇跡の連続を目の当たりにして一緒になって夢を見続けてきました。何も賞が取れなかったら。夢の終わりを見させてしまうのが怖い。と思ったから、名前を呼ばれた瞬間、泣き叫び、これでまたみんなと一緒に夢の続きが見れるぞ!」と。既に世界各国の映画祭のプログラマーから続々と連絡が入っており、各種メディアへの露出も一気に増えた。田中さんは「最高の追い風が吹いてきたので、これに乗っていけるところまで行きたい」と力を込め、次作にも取りかかっている。
 田中さんは、日高高校卒。滋賀大学経済学部に在学中、米国ミシガン大学に留学、卒業後は三井住友銀行に就職。その後、俳優に転身し、舞台を中心にしながら、映画やテレビなどマルチに活動し、100を超える作品に出演。2022年5月に(株)NoSaint.&Bloomを設立し、代表取締役社長に就任。初年度の業務で「莉の対」を脚本、監督、出演、編集を手掛け、制作した。


 その他の主なニュース

都市計画案、御坊駅前に新市街地と人口誘導

16日から確定申告  自宅からスマホで簡単便利

小学サッカー新人戦日高予選でダンシーマ準V、県大会へ

弓道の普及発展に尽力、佐竹万里子さん(御坊市)に知事感謝状


印南町長選、選挙戦に突入 現職・日裏勝己氏に新人・小西彦治氏が挑む 〈2024年2月7日〉

2024年02月07日 08時30分00秒 | 記事


支持者を前に第一声を放つ日裏氏

記者会見で抱負を述べる小西氏


 任期満了(2月23日)に伴う、印南町長選が6日に告示された。現職で4選をめざす日裏勝己氏(72)=皆瀬川=の無投票当選が濃厚と見られていたが、無投票阻止を目的に小西彦治氏(52)=兵庫県伊丹市=が立候補し急転直下、選挙戦に突入した。日裏氏は選挙事務所前での出陣式で力強く第一声を放ち、街宣へ繰り出した。一方、小西氏は届け出を済ませたあと、記者会見し抱負を述べ、選挙戦の火ぶたが切られた。5日現在の有権者数は6597人(男3107・女3490)。

 日裏陣営 JR印南駅前の選挙事務所で行った日裏候補の出陣式には岸本周平知事、冨安民浩、坂本登、玄素彰人各県議や管内首長ら来賓をはじめ支持者ら合わせて300人(主催者発表)が詰めかけた。中村泰介後援会長が「『安全・安心なまちづくり』ということで3期12年走ってきた。この4年間はやりたいこともできずコロナ対策に取り組んできた。4期目は『印南に住みたい』『印南で子育てしたい』『印南で店を開いてみたい』そんな希望あるまち印南に向かって先頭に立って頑張ってくれると思うのでご支援、ご協力よろしくお願いします」とあいさつ。岸本知事が「温厚篤実な性格でいつも助けていただいている兄貴分的存在です。3期12年の実績は抜群で町民の暮らしを守るのは日裏候補しかいない」としたほか、県町村会長の岡本章・九度山町長、玄素県議、三浦源吾・御坊市長、日高郡町村会副会長の藪内美和子・美浜町長も「圧倒的な勝利を」と支援を呼びかけた。
 支持者を前に日裏氏は「これから取り組まなければならないこともたくさんある。全国的な問題である人口減少では、若い方が住みたいと思ってもらえる町を創っていかなければならない。そのためにも住宅確保に取り組んでいるところであり、4校を1校に統合する中学校統合事業も任せていただければ4年間で仕上げたいと思っている。防災・減災対策ではいかに人命を救うか一人の犠牲者も出さない対策をできるかが我々にできる最大の仕事。このようにしなければならない事業がたくさんあるが、皆さんから知恵をお借りし、職員ともども『希望あるまち』『希望あふれるまち』をめざして精いっぱい頑張っていく」と4期目に臨む決意を示し「最後の最後まで応援よろしくお願いします」と支持を訴えた。
 青年部代表の出口潤一さんの掛け声とともに頑張ろうコールを行い気勢を上げたあと、日裏氏は街宣車に乗って町内を巡りながら支援を呼びかけた。
 小西陣営 届け出を済ませ町役場で記者会見に臨んだ小西氏は、無投票、多選、高齢を要件に昨年8月の三重県松阪市を皮切りに多くの首長選に立候補しており「自分なりにまちづくりができるかなど総合的に判断して印南町への出馬を決めた」とした。公約としては退職金の有効活用、選挙後に公約を町民から公募を揚げており、退職金有効活用では引退する際にまちづくりに向けたプレゼンテーション大会を開催し、退職金をその場で寄付するというもので全国初の夢のあるプロジェクトとしている。財源確保の一つとして企業版ふるさと納税の活用や課題となる高齢者の足の確保ではライドシェアをいち早く導入したいとしたほか、印南町の魅力を広告代理店などを使って発信していきたい考えも示した。伊丹市議2期8年、兵庫県議1期4年の経験を生かして「ワクワクするような夢と希望のある施策を提案していきたい」と抱負を述べた。選挙戦は事務所を構えず、6日、7日でポスターを貼り、その後の活動は未定としている。

 


 その他の主なニュース

御坊ロータリークラブ創立70周年記念式典と和田勇物語感想文表彰式

県弓道連盟名誉会長の佐竹万里子さん(御坊市)武道功労者表彰

日高川町内で「ジャバラ」初収穫、雲水で町内産の「じゃばら釣鐘」を販売

学童女子野球「NーPRIDE  CUP  W」で日高ドリームガールズが初優勝


印南町長選きょう(6日)告示 〈2024年2月6日〉

2024年02月06日 08時30分00秒 | 記事

 任期満了(2月23日)に伴う印南町長選挙は、きょう6日に告示される。立候補届け出の受付は、6日午前8時30分から、町役場3階会議室で行い、午後5時で締め切る。現時点で立候補を予定しているのは現職で4選をめざす日裏勝己氏(72)=皆瀬川=だけで、前回に続く無投票決着がほぼ確実な状況だ。

 日裏陣営は受付開始と同時に届け出を済ませたあと、同町印南のJR印南駅前に設置の選挙事務所前で出陣式を行い、支持者を前に日裏氏が第一声を放ち、選挙カーで街宣に出発、町内を一巡する。現時点で日裏氏の他に出馬の動きはなく、午後5時の立候補届け出締め切りとともに日裏氏の4選が決まる見通しで、一日だけの選挙戦となりそうだ。
 日裏氏は、3期目に掲げた「希望を持てる5つのまちづくり」((1)住みたい、住み続けたい(2)子育て・教育(3)強靭で安全・安心(4)思いやりと安らぎ(5)地域産業が輝き賑わう)の取り組みをさらに進め「一歩・二歩・その先を見据えた希望あふれるまちづくり」をめざし各種施策に取り組むとしており「印南町を希望あるまちにするため全身全霊をかけて頑張りたい」と、日裏町政総仕上げに向けて決意を示している。
 投票は11日午前7時から午後6時まで町内16カ所の投票所で行い、即日開票される。期日前投票は7日から10日までの午前8時30分から午後8時まで町役場で受け付ける。町選挙管理委員会(楠本勝彦委員長)は、街頭演説時に掲げる標旗(幟)や着用する腕章、選挙カーに取り付ける表示板など選挙七つ道具を準備するなど本番に備えた。
 5日現在の選挙人名簿登録者数は6597人(男3107・女3490)。


 その他の主なニュース

御坊市塩屋町の北浜に「アカボウクジラ」打ち上がる

東京ガールズコレクションの御坊PVと関連イベントに1300人来場

日高地方子ども暗唱大会で個人・木戸優衣さん(御坊小)、群読・川原河小が優秀賞

美浜町で和歌山地方気象台次長・辻晶夫氏の防災講演会


来年2月に「第2回健康マージャンペアフェスタ全国大会」開催 〈2024年2月4日〉

2024年02月05日 08時30分00秒 | 記事


全国からの参加者で盛況だった第1回大会


 御坊市を「健康マージャンの聖地」として売り出す第2回健康マージャンペアフェスタ全国大会は、来年2月開催が内定。第1回大会は昨年9月に開き、全国から選抜された子どもから高齢者、ゲストプロをあわせた256人が出場して熱戦を展開したが、大会役員や参加者から「暑かった」との意見が多かったのを受け、第2回大会は時期をずらし、結果が良ければ「2月開催」で固定させたい考え。

 御坊市では、平成18年から熟年高齢者健康麻雀大会が開かれ、令和元年秋のねんりんピック、3年秋の国民文化祭では官民挙げて誘致した全国大会を成功させた。公式の全国大会では初めて大洋化学(株)の全自動麻雀卓を全卓使用し、高い評価を得た。これらの実績から全国麻雀段位審査会などから独自の全国大会開催が提案され、市が今年度からの継続開催を決めた。自治体独自で全国大会を継続開催するのは初めて。
 第1回大会は、昨年9月24日に市立体育館で開かれ、全国26都道府県から選抜された9歳から93歳までの一般248人と、ゲストプロはMリーガーの内川幸太郎さん、本田朋広さん、日向藍子さん、二階堂亜樹さんとプロ雀士の大島麻美さん、水谷葵さん、木崎ゆうさん、加藤哲郎さんが参加し、半荘4回戦の総合得点でペアの順位を競った。
 会場には物産販売、市内観光、ふるさと納税の各コーナーを設置して御坊の魅力をPR。ねんりんピック、国民文化祭に続いてペアフェスタも成功させたことで「健康マージャンの聖地」を全国にPR、定着させていく下地は出来上がったが、空調設備のない市立体育館での夏開催について課題を残した。当日は大型冷風機を設置するなど暑さ対策を講じたが、酷暑で参加者から「暑かった」との意見が多かったという。
 開催時期は当初、全国麻雀段位審査会等は6月開催を提案していたが、年度当初から準備期間が短いため、見送った。秋は、ねんりんピックや国民文化祭など全国イベントがあるため、9月開催になったが、役員や参加者からの意見を受け、改めて開催時期を検討した結果、第2回大会は来年2月開催で進めることが内定した。市教委事務局は「開催時期は固定した方がいいので、参加者から不評でなければ2月開催で固定したい」と話している。
 誰でも参加できるペアフェスタは夫婦や親子で来る人が多く、北海道や東北、九州、沖縄など遠方の人もおり、複数の大会役員から「1日だけの開催ではもったいない」と、ねんりんピックや国民文化祭と同様に2日間開催で大会を充実させ、地域活性化に貢献しようとの意見が出ている。2日間開催にすれば、予算(5年度420万円)が約1・5倍必要になり、今後の検討課題となっている。


 その他の主なニュース

御坊市が災害時協力井戸の登録を呼びかけ

御坊市でTGC和歌山・パブリックビューイングと関連イベント盛況

由良町の一行詩コンクール最優秀賞に坂口いちかさん、辻希斗君、山下麗空さん

第75回書初会日高地方審査会で県中央審査出品186点を選ぶ


日高川町建設課長、建設業協同組合理事長が官製談合疑いで逮捕 〈2024年2月3日〉

2024年02月03日 08時30分00秒 | 記事


半年間で2度目の家宅捜査を受ける日高川町役場
(1日午後7時過ぎ)


 昨年9月、元副町長が官製談合防止法違反で逮捕された日高川町で、今度は町役場建設課長と同町建設業協同組合理事長が同じ容疑で逮捕された。昨年9月に町が発注した橋梁補修工事をめぐり、課長が理事長に入札情報を事前に漏らし、別の組合業者に落札させた疑い。県警は1日午後7時頃、家宅捜査のため町役場に入り、半年間で2度目の現職町幹部逮捕に久留米啓史町長が陳謝した。

 御坊署と捜査二課、有田湯浅署は1日、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで、日高川町建設課長の岡本康博容疑者(57)=同町三十木=、公契約関係競売入札妨害の疑いで、町建設業会理事長で(株)清水代表取締役、清水達成容疑者(60)=同町船津=の2人を逮捕した。
 県警によると、岡本容疑者は、元副町長が同容疑で逮捕された前日の令和5年9月20日に執行された町道に架かる橋の補修工事の指名競争入札で、同月14日に清水容疑者に工事の最低制限価格の上限と下限に近接した設計金額の割合を漏らした。清水容疑者は、岡本容疑者から聞いた情報に基づき算定した価格で組合の別業者に落札させようと企て、同業者が最低制限価格に近接した金額(713万2000円)で落札したという容疑。工事には9社(組合8、組合外1)が入札に参加していた。県警は、捜査に支障があるとして、2人の認否を明らかにしていない。
 岡本容疑者は、平成3年に旧中津村で建設課職員になり、4年間を除いて約30年間、建設課に在籍。新町誕生後は、元副町長の小早川幸信被告が課長だった下で副課長、平成31年から課長を務めている。

町長「副町長の指示」と相談
今回の逮捕との関連性は不明

 記者会見で町長は、度重なる逮捕に頭を深々と下げる一方、記者からは元副町長と岡本容疑者の関係についての質問に終始した。
 二人は同じ三重県内の高専の先輩と後輩の間柄で、旧中津村時代から上司と部下の関係にあり、周知の仲だった。元副町長の逮捕後、町長らと面談の中で岡本容疑者は「副町長の指示に従って不正行為に関与していた」という趣旨の相談があったと明らかにし、町長は「どの工事か特定できないが、警察には正直に話すように言った」。副町長の指示を受けて入札情報を業者や副町長に伝えたことがあり、橋渡し的な役割を託された旨の内容もあったと話したが、町長は「今回の逮捕との関係は分からない」と説明した。
 町長が述べたように岡本容疑者は温厚な人柄で、役場庁内外で評判は良かったが、元副町長との関係性を知る町職員や町民からは「断りきれなかったのではないか」「悪いことをしたので逮捕は仕方ないが、優しい人なので残念」「独断で悪いようなことをする人ではない」と話した。


 その他の主なニュース

(株)丸紀(美浜町)がアメリカで開催のインテリア、雑貨等の国際見本市に集団出展

 美浜町の西川河川整備、工事着々 改修進んだ上田井などで効果

印南町職員3人が石川県能登町を支援する県派遣団に参加

令和6年度から御坊幼稚園が「幼稚園型認定こども園」に移行