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カナダ報告:先住民の学校が、現代の学校制度の「植民地化(colonized)」された教育課程に抗して挑戦を続けている

2023-11-16 15:07:08 | 辻野けんまより

カナダ報告

 

※辻野けんまさんのフェイスブックには多くの写真が掲載されています。ぜひそちらをご覧ください。
 
 4年間のパンデミックを経て、2019年以来のカナダ再訪です。ブロック大学のリアーネ・テイラー博士およびスーザン・ティリー元教授との共同研究のために滞在しています。関西学院大の西口敬太先生もご一緒くださっています。
 
(1) 先住民族教育を行う4つの学校を訪問しました。これらの学校は、テスト「学力」の向上に重きを置かず、自然、精神、身体、文化、社会、などの調和を学んでいるように感じました。近代学校制度における「植民地化(colonized)」された教育課程に抗して挑戦を続けていると感じました。
 
(2) Brock UniversityではLeanneさんの情熱的な講義や演習に参加しました。非人道的な先住民政策の歴史に焦点を当て、私たちにとって「真実」と向き合うとはどういうことかを丁寧に議論されていました。素晴らしいプレゼンテーションを行った学生さんたちの許諾を得て、写真を掲載します。
 
(3) 私たちの国際共同研究について報告させていてだきました。
テーマは「Teacher Education for Global Welfare in Post Nation State Era
(ポスト国民国家時代のグローバルな福祉社会への教師教育)」です。
アイデンティティと分断、インクルージョンと周縁化、公教育と国民国家、などについて議論を深めることができました。
 
(4) 滞在期間を通して、LeanneさんやSusanさんと研究協議を重ねています。出版原稿についての協議や今後の展望など、佳境に入っています。合意形成は国際共同研究の難所でもあると同時に醍醐味でもあります。目下、滞在の終盤となりトロントへ移動して、カナダの新たな側面にも触れています。
 
 最後に、カナダでもLeanneさんが久保敬元校長先生のことを取り上げておられ、Susanさんも「提言書」が普遍的なメッセージだとコメントされていました。このような時代だからこそ、真摯な教育者(世界中におられる)を決して孤立させてはならないということで一致しました。
 
 混迷を深める国際情勢の中で、この社会がどのような展望を拓くことができるのか、教育学研究が担う責任や可能性を考えながら間もなく調査を終えます。

(画像)先住民教育のプレゼンテーションを行った学生さんたち。(投稿の許諾を得て掲載します。)

 

 


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