クマゲラの鳥見日記   自然観察とバードウォッチングの記録

ブログ名は昔、白神山地で見たクマゲラに由来
2009年5月OCNブログ開設後、
2014年10月20日GOOに引越

昆虫の越冬 見事な擬態

2021年03月13日 | 元荒川
3月初旬に元荒川沿いの場所に観察にぶらりと出かけた。
最初に、クヌギの洞の中でヨコヅナサシガメの幼虫の群れが越冬しているを見つけた。
観察していると幼虫に気付かれ、やがて空隙に姿を隠した。
ヨコヅナサシガメ幼虫

次に、エノキの幹や幹の周辺の落ち葉の裏を探したが、残念ながらアカボシゴマダラ幼虫も
ゴマダラチョウ幼虫も見つけられなかった。

クワの木で、一週間くらい前に見つけたクワコの卵を時間をかけて懸命に探したのだが、
なかなか見つからなかった。前回やっと見つけて、場所を覚えていたはずなのだが・・・
クワコの卵は桑の枝の表皮に溶け込んでおり、簡単には見つからなかった。眼力が足らず、
なかなか、巧みな技を見破れない。
クワコ卵
やっと、クワコの卵を探しあてた時、近くのコンクリートの上においていたカメラ
付近を見ると小さな枝が落ちていた。良く見ると、枝ではなく、クワエダシャク
の幼虫だった。私が、クワコの卵を探しで枝を触っているときに落ちたのだろうか。
コンクリートの上にいた幼虫
折り尺に幼虫を移動させると、また、じっと枝に擬態した姿勢をとった。
折り尺の上で静止
その後枝にうつしてやったのだが、枝の伸びている方向と逆の姿勢をとって静止した。
クワエダシャク幼虫
クワの枝でもクワエダシャク1匹とクワコの卵が近接してあるのを見つけた。
下の写真のどれが卵で幼虫かわかるだろうか?
クワコ卵とクワエダシャク幼虫
上の幼虫の体長測定
この日見つけたクワエダシャクは結局2匹だった。
翌日、撮影した写真が枝に擬態したというには、今ひとつだったことと、他にも
いるのではないかと思い再訪した。
上の方の枝先などを良く見ると、見事、枝に擬態したクワエダシャクが5匹が
見つかった。ほんとに、クワの枝にそっくりな姿を見て、なぜかワクワクした。
何匹が、鳥に見つからずに、クワの葉が展開するまで生き残こり、成虫に何匹が
なれるだろうか。
枝に擬態するクワエダシャク幼虫


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