広島のある中学校が海部郡を訪れていろんな体験をしたり
民泊したりの修学旅行、僕の家も6名の男子生徒を受け入れた。
運動着に着替えてさっそく田んぼへ
菜の花畑の草取りを教えた。が、この子らまるで動かん
あかんな都会の子は・・よし、それでは獣害防止のネット張りでも
手伝ってもらうか、杭を打ってネットを張り巡らしてる最中に
となりの田んぼに野ウサギが走り出した。
子供たちも発見!「追え!」「捕まえ!」僕の一声で
6名の子供たちはジャージ姿で駆け出した。こけるヤツもいる。
ウサギも必死じゃ、さすがにすばしっこいぞ!
がじゃ、あいつはこのあいだのイノシシを捕まえたときのミゾに
落ち込んでしもた。かなり草が茂っておるミゾじゃ
子供たちは必死でどこに潜んどるか捜しとる。
「おる!おる!」「ガサガサ!!!」
ウサギは上へ逃げたり下へUターンしたり
が、ついに僕が、首玉を押さえつけて、捕まえたのだ。
「オエ~ン、オエ~ン」
ウサギって人間の赤ちゃんみたいな声を出すんやな
子供たちはびっくり仰天、まさか野ウサギを捕るのも、見るのも
鳴き声を聞くのも・・・・・
どうやら子供の野ウサギのようだ。子供たちの前で「このウサギ
人間で言うたら君らぐらいかな、ここいらでお父さんやお母さんのところ
へ帰さんとな」
ウサギの肌を触っったり、それを必死で観察してた子供らも
僕が逃がしたアイツの姿が見えなくなるまで立ち尽くしていた。
足元がびしょぬれの子もいる。真っ白のジャージが土で汚れてる子もいる。
でも、全員すごい体験をしたもんだ。都会では絶対できるわけがない
「ウサギ追いし、かの山~」・・・・一生忘れない思い出となったことだろう。
「暗うなってきたな!さあ、みんな帰ってご飯の用意じゃ!」
「走って帰れ!」
野良仕事ではあれだけ動かなかった子供たちも
お腹がすいたのか、この捕り物が楽しかったのか
我が家へ飛んで帰っていった(笑う)