日程:2014年7月21日(祝) 前夜発日帰り
天候:/
行程:青木鉱泉5:45-ドンドコ沢コース-地蔵岳(オベリスク)9:15~45-観音岳10:45~11:00-薬師岳11:15~55-中道-青木鉱泉13:55 単独
海の日の三連休。相変わらず梅雨が明け切らず、不安定な天気が続く。
いよいよ一週間後に迫った遠征のパッキングをほぼ完了。最終日は息子を下宿先の甲府まで送るついでに最後の自主トレをする。
甲斐駒(黒戸尾根)のタイムトライアルにしようかと思ったが、ある人の記録を読むと(走り具合にもよるが)キツさはフルマラソン相当とのこと。
それだと疲れが残ってしまうので、もっと軽い鳳凰三山にする。こちらはトレラン初級コース。
前夜、激しい雷雨の中、道に迷いながら青木鉱泉入り。けっこう車が多い。車内で仮眠しながら朝を待つ。
朝、準備を調え、ドンドコ沢コースをスタート。
雨上がりの樹林帯に久しぶりに射す陽光が爽やかで、時折見える白ザレの稜線が眩しい。
ドンドコ沢は途中に南精進滝、鳳凰の滝、白糸の滝、五色滝と見事な滝があり、登山道から少し離れて寄り道すれば滝見物ができる。
本当のタイムトライアルなら脇目もくれず通過するところだが、このコースを登るのは初めてだし、そこまでストイックになることもないのですべて見て回る。
あいにく白糸の滝と五色滝は濃いガスに包まれ、あまりはっきり見えなかった。
(左)ドンドコ沢の南精進滝 (右)地蔵岳への最後のキツい登り
トレランといっても登りはほぼ早歩きで、少し平坦になったら小走り程度。
賑わう鳳凰小屋を通過し、地蔵岳への登りとなる。
この最後の登りは踏ん張りの利かない砂の道で、疲れた脚にはかなりキツい。
下の小屋に「ここから(地蔵岳まで?)1km10分」という偽りの表示があったので、余計心が折れそうになる。
それでも何とか地蔵岳の直下に到着。
途中けっこうガスってしまい、今回も天気はイマイチかと思ったが、ようやく青空が出てきて気持ちいい。
せっかくなので地蔵岳の先端、オベリスクを登ってみる。
地蔵岳は1978年の大学山岳部夏合宿、1991年の広河原から白凰峠経由のトレラン、2010年のシレイ沢-甲斐駒-鋸とこれまで計三回来ているが、岩の天辺まで登るのは今回が初めて。
最後の登りは古い残置ロープを使ってゴボウで登ることになるが、クライミングを多少やっていてもけっこう怖い。
実際、残置スリングの一本が軽く引っ張ったらブチッと切れたので十分注意が必要。奥秩父・金峰山の五丈岩もそうだが、軽い気持ちで取り付くと危ない。
今から百年以上も前にここを初めて登ったというウェストン師を改めて凄いと思った。
本日登ったのはたぶん自分だけで、下から女性らが写真を撮ってくれていた。(この記事読んでたら送ってね。)
(左)オベリスクの上から (右)わざとらしくセルフタイマーで走る姿を撮ってみる。
とりあえず稜線に出てホッと一息。
ここまでの一気登りで両脚がツッてしまい、しばらくペースダウンして歩を進める。
トレランというより写真を撮りながらフォトラン(ジョグ?)で行く。
観音岳到着。正面に大樺沢の雪渓が見えるが、残念ながら北岳の頂上は雲に隠されなかなか見えない。
しばらく待つが諦めて三山最後のピーク、薬師岳へ。観音から薬師はちょっと走ればすぐの距離だ。
薬師岳の頂上は白砂の広い平坦地で何とも気持ちいい。
時間はあるので、ここでも南東側に立つオベリスク状の岩峰に登ってみる。
地蔵岳よりはこじんまりしているが、ここもフリクションを効かせ慎重に行く。
やはり物好きは登るのだろう。天辺には残置ハーケンが一本打たれていた。
薬師岳頂上。ここでもオベリスクに登ってみた。
薬師岳では大休止を取り、しばらく北岳の全容が現れるのを待つが、結局ダメ。
中道コースで青木鉱泉へ戻る。
この道も上部は多少急だが、トレランには走りやすいコース。
展望が利かず、途中見どころも無いので、登りにはドンドコ沢、下りで中道を使うのがいいと思う。
久々のトレランで最後はかなりヒザに来たが、ラストの林道も頑張ってジョグして青木鉱泉に到着。
所要時間としては、エアリアマップ(1999年版)12時間05分のところ8時間10分。
ドンドコ沢の各滝を見物したり、地蔵岳と薬師岳のオベリスクを登ったりして計2時間は余計に費やしているので実質だと6時間10分ほどで短縮率は50%ぐらいか。
トレランとしては全然速くないけど、ま、こんなものか。遠征前に最後の良い調整ができた。
写真集「トレラン@鳳凰三山2014」
精力的にご活躍の様子に感動しています。
K山の登頂、応援しています。
先日は富士山の天辺でお会いできたことで、こちらも学人さんの強運を少しいただけたのではないかと思います。
ま、あまり気負わず、山の機嫌が良い時にちょこっと登らせてもらえればと・・・。
自分の事のように応援しております。吉報お待ちしておりますよ~。
ぴょん太郎さんのエルブルースも期待してますよ!