日程:2019年6月16日(日)
天候:
同行:ヒロイ(我が社の山岳部)
行程:玄倉9:10-弥七沢出合10:10-右俣遡行-稜線-支尾根下降-弥七沢二俣12:10~30-左俣遡行-稜線14:10-小割沢下降-小割沢出合18:40-玄倉19:40
同行:ヒロイ(我が社の山岳部)
行程:玄倉9:10-弥七沢出合10:10-右俣遡行-稜線-支尾根下降-弥七沢二俣12:10~30-左俣遡行-稜線14:10-小割沢下降-小割沢出合18:40-玄倉19:40
さて、今週は梅雨の合間に沢登り。これが今シーズン最初の沢始めとなる。
当初、部の研修山行として計画したが、皆さん都合が悪いようで結局集まったのはいつもの弟子一人。ま、いいけどね。(^^;)
当初、部の研修山行として計画したが、皆さん都合が悪いようで結局集まったのはいつもの弟子一人。ま、いいけどね。(^^;)
日曜朝に小田原集合。弟子の車で西丹沢に向かう。
丹沢は高校の頃からのホームグラウンドで、さすがに最近はそんなに訪れることはないが、やはりたまに来ると懐かしいというか気持ちがホッとする。
丹沢の沢は既に50本(通算だと70回近く)登っているが、今回の弥七沢は初めて。
玄倉の無料駐車場で沢準備を整え、小川谷方面に向かって歩き出す。
丹沢は高校の頃からのホームグラウンドで、さすがに最近はそんなに訪れることはないが、やはりたまに来ると懐かしいというか気持ちがホッとする。
丹沢の沢は既に50本(通算だと70回近く)登っているが、今回の弥七沢は初めて。
玄倉の無料駐車場で沢準備を整え、小川谷方面に向かって歩き出す。
少し歩くと(このまま進むと)「ユーシンブルーへは行けません」の立て看板あり。
誰が言い出したのか「ユーシンブルー」って、もはや観光スポットとしての名称なのかと再認識。
誰が言い出したのか「ユーシンブルー」って、もはや観光スポットとしての名称なのかと再認識。
林道を小一時間ほど歩いて、弥七沢出合。
出合に掛かる橋の名称は判別できないが、手前で今回下降する予定の小割沢を確認しているので、まず間違いない。
出合に掛かる橋の名称は判別できないが、手前で今回下降する予定の小割沢を確認しているので、まず間違いない。
すぐに小堰堤の左岸越えから始まるが、出だしから相方の弟子が絶叫する。
早くも大量のヒルがお出迎え。
早くも大量のヒルがお出迎え。
東丹沢は多いことは知っていたが、ちょっと目を離した隙に西丹沢もヤツらにしっかり制覇されたようだ。
もちろん、こちらも「ヤマビルファイター」なる化学兵器を持参し、その時は「かかってきなさい!」ぐらいに軽く見ていたのだが・・・。
もちろん、こちらも「ヤマビルファイター」なる化学兵器を持参し、その時は「かかってきなさい!」ぐらいに軽く見ていたのだが・・・。
弥七沢は全体的にゴルジュっぽい沢形の中、5m程度の小滝が適度に続く。緑の季節とあってまぁまぁの印象。
ただ、ほとんどの滝にトラロープが掛かっているのがちょっと興覚め。魚影はほとんど見ないので釣り人が付けたわけでもないだろう。
もちろん、我々はそんなものは無視して登れる滝は巻かずに進む。
ただ、ほとんどの滝にトラロープが掛かっているのがちょっと興覚め。魚影はほとんど見ないので釣り人が付けたわけでもないだろう。
もちろん、我々はそんなものは無視して登れる滝は巻かずに進む。
やがていくつか枝沢を分け、その都度トポと照合しながら進むが、ケルンがあるという二俣を気付かず通過。
そのまま本流を進んでいくうちにいつしか流れは細くなり、源流らしい雰囲気に。既に稜線も近い位置にあり、そのまま詰め上がってしまった。
雰囲気は悪くなかったけどちょっと物足りない沢だったなと思いつつ、「ま、たまにはこのまま早めに下って温泉でも」と支尾根を下りにかかる。
しかし、どうやらあまりに近くの支尾根を下ってしまったようで、そのまま弥七沢に逆戻り。
けっこう急な斜面を木の枝や根を頼りに慎重に下っていくが、もうすぐ沢床という所で自分が足を滑らせ、5mほどプチ滑落。
すぐに相方に「気を付けて。」と言ったのだが、安全と思われた地点までトラバースし終わった相方も油断したのかここで足を滑らせ尻セード。
それぞれ尻に軽い打撲と手指を突き指してしまったが、まぁ問題無し。
すぐに相方に「気を付けて。」と言ったのだが、安全と思われた地点までトラバースし終わった相方も油断したのかここで足を滑らせ尻セード。
それぞれ尻に軽い打撲と手指を突き指してしまったが、まぁ問題無し。
着いた沢床から少し下流へ戻ると、往きに見落としていた二俣のケルンを発見する。
既に25年前の「丹沢の谷110ルート」のトポにも記載されているケルンだが、(その後、何回か積み直されたのかもしれないが)、増水や山崩れにも負けず、こうして存在しているのに驚いた。
ケルンは本流の右岸側にあり、左俣もこのケルンが無いとちょっと難しいと思う。
既に25年前の「丹沢の谷110ルート」のトポにも記載されているケルンだが、(その後、何回か積み直されたのかもしれないが)、増水や山崩れにも負けず、こうして存在しているのに驚いた。
ケルンは本流の右岸側にあり、左俣もこのケルンが無いとちょっと難しいと思う。
とりあえず二俣で行動食を摂り、軽く小休止。まだ昼過ぎだし、右俣だけではかなり物足りないので、左俣も詰めることにする。
こちらは高さはそれほど無いにしてもちょっとテクニカル(Ⅳ級程度)な滝がゴルジュの中に連続し、面白い。
つまらない怪我をしたくないので、持参した40mロープを積極的に出し、極力直登する。
こちらは高さはそれほど無いにしてもちょっとテクニカル(Ⅳ級程度)な滝がゴルジュの中に連続し、面白い。
つまらない怪我をしたくないので、持参した40mロープを積極的に出し、極力直登する。
中俣はあまり面白味は無かったが、左俣も遡行したので、まぁまぁの満足度を得て稜線着。
そのままよく踏まれている小尾根を赤テープを頼りに下山する。
そのままよく踏まれている小尾根を赤テープを頼りに下山する。
尾根通しに下っても良かったが、テープに導かれるまま進んでいくといつしかまた沢へと下りてしまう。
相方がスマホのGPSで確認すると、どうやら小割沢へ下りているようだ。
元々その計画だったので、まぁ大したことないだろうと進んでいく。
相方がスマホのGPSで確認すると、どうやら小割沢へ下りているようだ。
元々その計画だったので、まぁ大したことないだろうと進んでいく。
小割沢の下降はツルツルに磨かれた小滝が連続し、けっこう大変だった。
クライムダウンは難しく、懸垂下降の支点は滝の落ち口にある灌木や倒木を利用できたが、そろそろ終わりにしたいと思っても出合までしつこいぐらいにロープを出した。
先の「丹沢の谷110ルート」のトポ図では右岸側に巻道が続いているようだが、全体的にゴルジュなので、かなりの高巻道なのかもしれない。我々はほぼ忠実に沢芯を下る。
クライムダウンは難しく、懸垂下降の支点は滝の落ち口にある灌木や倒木を利用できたが、そろそろ終わりにしたいと思っても出合までしつこいぐらいにロープを出した。
先の「丹沢の谷110ルート」のトポ図では右岸側に巻道が続いているようだが、全体的にゴルジュなので、かなりの高巻道なのかもしれない。我々はほぼ忠実に沢芯を下る。
結局、午後早い時間に終えるつもりが、陽も暮れた時間にようやく小割沢出合に到着。
ウォーミングアップの沢始めが想定外のプチ修行となってしまったが、修行好き?の相方は十分満足したようで、それはそれで良かった。
ウォーミングアップの沢始めが想定外のプチ修行となってしまったが、修行好き?の相方は十分満足したようで、それはそれで良かった。
しかし、一方で日帰りの軽い沢に出かけた二人の下山連絡が夕方になっても無いということで、我が部内のLINEではひと騒動。
ま、心配してくれるのはありがたいし、連絡が遅れたのは申し訳ないが、西丹沢って意外と電波が入らないんですよね。
そこんとこよろしくです。(^^;)
とにかく無事に車を停めてある玄倉に到着したが、最後に流血事件発生!
濡れた沢のウェアを乾いた服に着替えようとタイツを脱いだ途端、思わず「太陽にほえろ!」松田優作アニキ扮するジーパン刑事のあのセリフを叫んでしまった。
ま、心配してくれるのはありがたいし、連絡が遅れたのは申し訳ないが、西丹沢って意外と電波が入らないんですよね。
そこんとこよろしくです。(^^;)
とにかく無事に車を停めてある玄倉に到着したが、最後に流血事件発生!
濡れた沢のウェアを乾いた服に着替えようとタイツを脱いだ途端、思わず「太陽にほえろ!」松田優作アニキ扮するジーパン刑事のあのセリフを叫んでしまった。
「なんじゃ!こりゃあっっ!」
両膝回りにプックリと膨らんだヤマビルが7~8匹。足は血まみれである。
今回、自分は甘く見て普通の化繊のズボンの下に一応沢スパッツを着けていたが、ヤツらはスパッツを這い上って主にヒザ周辺に総攻撃をかけていたのだ。
一方、沢タイツを履いていた相方はやはりウェアやシューズのあちこちに小ビルがくっついていたものの、特に大きな流血は無し。
ヒルの場合、特に痛みはないのであまり気にしていないが、しばらく血が止まらないので(ヒルの唾液に含まれるヒルジンという成分が血の凝固作用を防いでしまう)、これにはまいった。
着替えのズボンが黒っぽい色なので帰宅時も回りの人には気付かれなかったが、薄い色のスボンだったら絶対大騒ぎになっていただろう。
今回、自分は甘く見て普通の化繊のズボンの下に一応沢スパッツを着けていたが、ヤツらはスパッツを這い上って主にヒザ周辺に総攻撃をかけていたのだ。
一方、沢タイツを履いていた相方はやはりウェアやシューズのあちこちに小ビルがくっついていたものの、特に大きな流血は無し。
ヒルの場合、特に痛みはないのであまり気にしていないが、しばらく血が止まらないので(ヒルの唾液に含まれるヒルジンという成分が血の凝固作用を防いでしまう)、これにはまいった。
着替えのズボンが黒っぽい色なので帰宅時も回りの人には気付かれなかったが、薄い色のスボンだったら絶対大騒ぎになっていただろう。
梅雨時の丹沢へ行く方は完全防備の体勢をお勧めします。