門前の小僧になりたいくらげ

学究的な空気に憧れて専門家の周りに出没しては雑感を綴るブログ。化石鉱物系がやや多し、の予定。

足跡化石と貝化石を探して〜2020.07.05 滋賀県愛知川〜

2021年03月26日 | 古生物学・地学
 滋賀県東部を流れる淀川水系一級河川、愛知川(えちがわ)。化石を求めて訪れましたが、

「サワガニ見つけた!」

「なんかのフン見つけた!」

 うん、そうそう見つからないよね。やっぱり研究紀要とかで場所がはっきりしているところに行かないと観察できないかなあ。福井に続き2連敗です。息子その2、3は川遊びできて嬉しそうなんですけどね。露頭の新規開発しないと、知ってるところだけでは夏休みを過ごすのに苦労しそうです。・・・そういえば夏休みの自由研究、課題はどうなるのか?

化石採集ならず in 小浜〜2020.03.14 福井県小浜市〜

2020年12月17日 | 古生物学・地学
 そして息子その1的には本日のメインイベント、化石採集なんですが、、、今回は空振りでした。某書籍の情報を頼りに2・3ヶ所回ったものの、造成された敷地内だったり場所が特定できなかったり、元々の地層ではなく造成用に他所から持ち込まれた土砂では?みたいなところの転石だったりで、しかも化石なのかどうなのか微妙な石ばかり。。。まあ、こんな日もありますね。

 磯に張り付いていた岩牡蠣その他。さすがに不用意に採取しませんが、意外なほどあちこちに食材が実ってたりへばりついたり泳いでたりする国なんですねえ、日本。

年縞のでき方から展示まで〜福井県年縞博物館アーカイブ画像より〜

2020年12月11日 | 古生物学・地学
 年縞のでき方や採取法については福井県年縞博物館に行けば映像などで懇切丁寧に解説してもらえますが、アーカイブ※1も公表されていることですし、以下簡単にご紹介します。

1)春夏にプランクトンが多く発生し有機物が比較的多量に沈殿する層とそうでない秋冬の層が交互に湖底に積み重なることによって泥の年輪つまり年縞ができる。
水月湖と三方湖の境界地点、瀬戸(せど)
2)大規模な地形変動や開墾治水事業などで荒らされることもなかった水月湖の静かな湖底環境のおかげでその年縞が7万年分溜まっていった。
2014年コア採取時の写真
3)国際日本文化研究センター安田喜憲教授(当時)が1993年に実施したボーリング調査を皮切りに年縞の調査・研究が進む。ちなみに年縞の存在が明らかになったのは1991年の鳥浜貝塚の水月湖付随調査によってである。
4)湖底から掘り出されたばかりのコア。

5)コアから年縞を取り出す様子。

6)コアから取り出した年縞を半分に切断、記録・写真撮影。

7)処理された年縞。地層の剥ぎ取り標本のようなもので、福井県年縞博物館ではステンドグラスと表現されている。
8)展示室。コアの継ぎ目にあたる部分は他のコアで補っているため、1本ではなく3本の帯裂を並べたような展示になっている。

なお、この記事中の写真は全て福井県年縞博物館のアーカイブから借用したものです。ありがとうございます。それにしても、湖の底にこんなお宝が眠っているなんて、すごいですね。固定観念を取り払って探してみれば身近なところにもいろんな発見があるのかもしれないなあ、と、ワクワクしてしまいます。

 ※1 営利目的不可などの条件付きで使用させてもらえます。詳しくは年縞博物館の公式HPでご確認ください。


世界一!7万年分の年縞〜2020.03.14 福井県年縞博物館〜

2020年12月09日 | 古生物学・地学
 世界標準になった「水月湖底7万年分の年縞」を展示する博物館です。

 年縞は縞模様が本当に美しく、年縞を年表と照らし合わせるのも楽しくて何時間でもいられます。滞在時間は2時間弱でしたが、息子その3の集中力が途切れていなければもっと長居していたでしょう。
      ←年縞シアター
 他にもシアターあり、世界の年縞あり、各種「はかり」の展示あり、体験コーナーあり、と、統一テーマのもとなかなか盛りだくさんな展示です。
     拡大模型
 個人的には大きさがグレープフルーツほどもある珪藻や花粉の模型が気になりました。6500倍とか6900倍とか大きく作ってあるので形が良くわかるし、その形がartisticでたまらないです。

 そして建物も美しいです。一言でいうと木造鉄骨造なんですが、水平に伸びる切妻屋根とか高架の展示室などほぼ直線で構成されていてすごくシャープ。かつ、木を多用されているためか温かみがあります(設計は内藤廣設計事務所)。うーん、言葉にすると平凡。。。ぜひ実際に足を運んで空気感を味わっていただきたいです。それにしても、恐竜博物館といい、ここといい、福井県さんは博物館(もとい研究分野?)にお金や労力を割いておられるんだろうなあ。。。いいなあ。。。


年縞模様の定規。他にもオリジナルグッズが販売されています。

※ 花粉の拡大模型の写真以外は福井県年縞博物館様のアーカイブ画像を使わせていただいております。



小田隆氏ライブペインティング in カラフルタウン岐阜〜2019.9.29岐阜県岐阜市〜

2020年04月20日 | 古生物学・地学


 このところ化石探求活動を休止して勉強ざんまいの息子その1、岐阜県博物館の特別企画=小田隆氏(大阪芸術大学准教授)の恐竜復元画ライブペインティングがあるのを聞きつけ、試験の後にカラフルタウンへGO。息子その2とその3が併設ブースで三葉虫のレプリカづくりをしている間もライブペインティングに釘付けでした。うん、久しぶりの恐竜ワールドだったね。