戸隠の水に続いて地元の用水でサンプル採取。同じように顕微鏡で覗いてみましたが、、、あまり収穫がありません。(くらげびととしては微生物含めて用水の生き物図鑑を作成して終わりでいいやん、と思っていたけれど、、、終わりが見えないなあ。)息子その2はヤゴの羽化からザリガニ観察に関心が移ってきていますが、頼みのザリガニが死亡、全滅。なぜそうなる?ザリガニって簡単に飼えるイメージだったのに、どうするんだ、これ。
帰宅後戸隠の沢(というより水たまり?)で採取した水を顕微鏡でのぞいてみる息子その2。てつだっているつもりの息子その3はジャマにしかなっていません。
泥や藻も一緒に採取しているので何かは見つかるだろうと気楽に考えていたのですが、びっくりするほどなにも見つけられない様子。どうやら「探すべき生き物」の形を息子その2が全く知らないことが原因のひとつだと思われます。気泡を「これ生き物?」と写生を始め、珪藻類を「これは砂利だよね?」と除外してしまいます。先入観なく観察しているといえば聞こえはいいものの、これでは効率が悪すぎます。
念のために知っている微生物を聞いてみると「ミジンコとアメーバとクマムシは知ってる!(=他は知らない)」ということが判明。いったん顕微鏡をのぞくのを中断して微生物図鑑を眺めてみます(名前調べのために図書館から借りてきていてよかった^^;)。大体の大きさと顕微鏡の倍率を確認し、再挑戦。
「あ。三日月藻発見。」
よかったよかった。他にも何種類か見つけたものの、顕微鏡の扱いに慣れていないためか倍率をあげての観察ができず、種の同定は無理そうです。さて、自由研究、どうやってまとめるんでしょう。。。
息子その1が露頭観察と称して化石と戯れていた頃、息子その2とその3は、、、飼育中のカマキリのために虫採りに励んでいました。そう、家族全員で外泊する(=餌やりする人がいなくなる)自宅には置いておけない!ということで、旅先にまでカマキリを連れてきているのです。といっても、先ほど訪れた鏡池周辺ですでにトンボをGETしているので、そう採らなくてもいいのですが、まあ、暇ですからね。
で、山から滲み出た湧き水?的なところにオタマジャクシがいるのを発見!ぱっと見ダルマガエルのオタマジャクシっぽいのですが、周囲に成体がいないため確認が取れません。写真に撮ろうにもくらげびとの携帯電話では接写できず。そして息子その2は家で飼っているヤゴを食べられたくないのかオタマジャクシを持ち帰ろうとは言わず、詳細不明のままオタマジャクシ観察は終了。
たまたま「地元の用水の生き物調べ」が息子その2の今夏の自由研究の課題だったので、微生物の比較をしたらどうなるんだろう?と、好奇心から水を昆虫採集用のミニボトルに入れてお持ち帰りしてみることに。。。理想は長野県の用水の水だけど、行き当たりばったり企画だからしょうがないですね。さて、何が観察できるのでしょうか?ちょっと楽しみ。
息子その1にとってのメインイベント、猿丸層の露頭観察。約250万年前、新第三紀の終わり頃の地層だそうで、マガキの化石の密集層が見られます。昔は畑の肥料・土質改良材に使われていたくらい地元ではありふれた(?)ものだったそうです。他にもウミニナ、シラトリガイ、オオノガイ、広葉樹の葉、などの化石が産出するそうですが、マガキ以外でわかったのは広葉樹の葉だけでした。観察できて楽しいのは楽しかったんですが、危惧していたとおりかなり脆い岩質で、観察中落盤がないかと心配でなりませんでした。レジャーに行って事故にあったのでは本末転倒なので、安全対策も考えなきゃなあ、と、反省いたしました。何はともあれ、無事に済んでよかったです。
平惟茂によって討たれた鬼女紅葉のものと伝えられている「鬼の塚」です。この伝説を題材にとった謡曲「紅葉狩」もありますが話そのものは伝承と全く同じ、というわけではなさそうです。地元に伝わるのは「京の文化を伝え、万病を癒す術を持つ貴女」としての紅葉の姿で、討った惟茂は里人の懇願により紅葉の首を(京に持ち帰らず)ここに葬ったとされています。近くに立てられた案内板によると今でも年2回、彼女のために供養祭が営まれているそうです。
参考:鬼無里ふるさと資料館(HP内に鬼女紅葉伝説の項があります。)