門前の小僧になりたいくらげ

学究的な空気に憧れて専門家の周りに出没しては雑感を綴るブログ。化石鉱物系がやや多し、の予定。

「大徳寺龍光院曜変天目と破草鞋」展〜2019.5.18滋賀県甲賀市 MIHO MUSEUM〜

2019年08月02日 | 和物(伝統芸能・歴史・考古学など)

 企画展最終日の前日にようやく滑り込みました。館内で写真が撮れるところは限られているので、撮影はこの一枚のみ。あとは心のシャッターを切ってきました、と言いたいところですが、ミュージアムショップで天目茶碗のハガキを買い、図録を予約するくらげびとなのでした。だって、次の公開見込みが50〜60年先なんて、いろいろと無理ですよね。

参考:MIHO MUSEUM

祝・国史跡指定 甲府城跡〜2019.5.2 山梨県甲府市舞鶴城公園

2019年05月29日 | 和物(伝統芸能・歴史・考古学など)

 2019年2月26日に国史跡指定されたばかりの甲府城跡。訪れたときには祝いの幟旗がたてられていました。築城期の野面積み石垣が良好に残っている近世(織豊系)の平山城跡で、写真の天守台を中心に、城郭の様子がわかりやすく整備されています。暗渠や煙硝蔵の跡、絵図にも描かれていないという秘密の水溜があったりして、けっこうなボリュームなのですが、悲しいかな我が家の子どもたちは興味示さず。線刻画で有名な石垣が目の前にあるというのに、稲荷櫓周辺にあるというそれ(鳥や魚の線刻画)を探す時間もとってもらえず、早々に次の目的地へ向かうくらげびと一行。ああ、線刻画見たかったなあ。

参考:

新倉富士浅間神社参拝〜2019.5.1山梨県富士吉田市〜

2019年05月23日 | 和物(伝統芸能・歴史・考古学など)
 令和初日くらいは文化的な視点も、、、ということで、富士浅間神社にお参りしたくらげびと一家。数ある富士浅間神社のうち、訪れたのは富士吉田市の白糸の滝にほど近い、新倉富士浅間神社です。(ここは富士山眺望日本一を標榜されている神社さんなのです。くらげびとたちが参拝した時は富士山は雲に隠れており、見ることはできませんでした。残念!)
 まだ早い時間だったので参拝者はちらほらお見かけした程度ですが、社務所に詰めておられる方々はすでに臨戦態勢でした。なんというか、、、改元特需?改元の影響はこんな形でも現れるんですね。。。せっかくなので社務所の方々がせっせと準備なさっていた御朱印(期間限定バージョン)を拝領しました。御朱印帳を用意してくるんだったなあ、と若干悔やみつつも、家族揃って富士山の間近で令和の朝を迎えるという幸先のいいスタートを切ることができました。
 
 境内には「子育て神木」と呼ばれる檜(市指定天然記念物)も。。。

雅楽講座続編〜2017.10.29〜

2017年11月13日 | 和物(伝統芸能・歴史・考古学など)

 催馬楽を練習しつつ様々な楽器に触らせていただくこの講座、本日は鉦鼓と琵琶です。

 

 鉦鼓は鼓の名前がつきますがいわゆる”つづみ”ではなく雅楽で唯一の金属製楽器です。摺鐘(すりがね)を木枠に下げ、先が紫檀製の桴(ばち)で摺ります。叩くのではなく、摺るのだそうで、長く使われている鉦鼓の裏側には桴の摺跡が付いています。

 枇杷。四弦四柱の弦楽器で、薩摩・筑前・平家枇杷などと区別するために雅楽の枇杷は楽琵琶と呼ばれます。弦は絹糸でできています。練習中に一番細い第四弦が切れてしまいました。

 催馬楽。。。期日までに習得できるのかどうか甚だ心もとないのですが、息子その1に教えてもらいつつ、練習中でございます。

 


摺友禅〜2017.10.20〜

2017年11月10日 | 和物(伝統芸能・歴史・考古学など)

 摺友禅の体験があるとお聞きし、何事も経験と参加してみました。摺友禅作家餅原豊氏が手ほどきしてくださいます。 

 まずは由来からお聞きします。江戸時代、総鹿子(=総疋田)禁止令が出されて総絞りの着物が自由に作れなかった頃「ならば染めで絞りを表そう」としたのが摺友禅の始まりだとか。この摺友禅の原型、「染疋田の型紙」も見せていただきました。型紙は専門の彫り師さんが彫られるのですが、紙を寝かせるところから始めて、和紙と柿渋を重ねては乾かし仕上がるまでに10年かかるとか。そうしてできた型紙は乾燥しすぎると割れてしまうため、湿らせてから新聞紙に包んで保管され、使う時だけ乾かされます。上の写真の型紙は30年以上使われていたものだそうです。

 

 説明を受けた後、体験です。半襟※と使う型紙を選ぶと先生が位置合わせをして細かい部分を染めてくださいます。

↑葉と茎を摺った所はこんな感じです。同色でも複数の型紙を使い、その濃淡で奥行きを出します。

↑この型紙の場合、体験者は花を赤で摺ります。にじまないように軽く速く手を動かすようにとの助言が。

 

↑摺り上がりです。この後色止めを施します。

 
 帯や着物に摺友禅を施す時はさらに型紙の枚数を重ねて複雑な色柄を表現します。そして反物は型紙よりはるかに長さがあるため、当然何度も型紙を置き直すのですが、少しずれても反物としての価値はなくなってしまうので大変です。貴重な体験をさせてただきました。
 

 着物の下に着る長襦袢の衿につける汚れ防止兼装飾用の細長い布。