門前の小僧になりたいくらげ

学究的な空気に憧れて専門家の周りに出没しては雑感を綴るブログ。化石鉱物系がやや多し、の予定。

信州新町化石博物館〜2019.7.27 長野県長野市〜

2019年08月09日 | 博物館

 信州新町美術館に併設された化石博物館です。信州新町出身の西沢勇氏のコレクションをもとに約3万点の化石を保管し、約900点を展示しているそうです。先カンブリア時代のストロマトライトを皮切りに、年代別にわかりやすく見やすく展示されているのですが、息子その1、順路をすっ飛ばして見たい化石のある「信州新町周辺の地層・化石エリア」へ直行。

 「セミクジラ!オントケトゥス(セイウチの一種)も。。。!」
・・・目的の化石に会えてよかったね。このオントケトゥスは現生のセイウチより牙が短く、気持ち小ぶりに見えます。現生種の頭骨や化石種・現生種双方の復元模型もあり、訪館者に親切な展示です。パネルにも詳しく現生種との共通点や相違点が説明されています。

 シンシュウセミクジラ(新種かつ長野県天然記念物)もあり、世界最古のアシカ科化石(長野県天然記念物)もあり、貝化石の集団があったりと、「海」色の濃い展示でした。
 個人的に面白いな〜と思ったのは耳石の展示コーナーです。化石種・現生種取り混ぜて様々な耳石が一角にあり、自由にルーペで観察可能。時間があればもっとじっくり見たい!でも、例によって息子その2その3は違うエリアに行きたがるので写真すらとれず。。。
 中生代でいうと恐竜(アロサウルス・カンプトサウルス)や首長竜(ホベツアラキリュウ)の展示もあります。
 そして感じたのが、一般に開かれた博物館というか、教育・普及活動に熱心な博物館さんだな〜、ということです。規模に対してワークショップエリアが広くとってある、というハード面のみならず、化石教室などイベントの開催やその告知、HPの構成などソフト面もオープンでわかりやすいです。地層や化石産地を実際に観に行きたいくらげびと一家にとっては求める情報にアクセスしやすくすごくありがたかったです。そしてスタッフの方がご多忙中であろうところ、丁寧に解説してくださったことにも感謝いたします。お近くの方はぜひ、訪れて見てくださいませ。


ふじさんミュージアム〜2019.5.1 山梨県富士吉田市〜

2019年05月27日 | 博物館

 富士山レーダードーム館、御師旧戸川家住宅とふじさんミュージアムの3館共通入館券を購入していたのでここも来館。「富士山信仰の起源と変遷」「富士吉田の歴史」「富士山と暮らし」といった感じの展示が並びます。富士のプロジェクションマッピングなんかもあって、夜景やプロジェクションマッピングが大好きな相方は楽しんでいますが、子どもたちの感想は「富士山レーダードーム館の方がいい。。。」おしなべて歴史博物館系は我が家の子どもたちには不評で、くらげびとは悲しいです。

 自然科学的な展示としては富士山の溶岩塊や火山弾などがあります。

参考:ふじさんミュージアムhttps://www.fy-museum.jp
  

富士山レーダードーム館〜2019.5.1 山梨県富士吉田市〜

2019年05月24日 | 博物館
 富士山レーダードーム館。かつて富士山頂に設置されていた気象レーダーの実物が展示されている博物館です。日本でいちばん高い山の文字どおりてっぺんに備え付けられていたドームと機材。。。運び上げるだけでもたいへんだっただろうなあと考えると、その実物がみられるなんてすごく貴重な博物館だと思うんですが、一般的な認知度や関心度は隣接する「道の駅富士吉田」のほうが上のような気がします。実際、くらげびとたちが訪館したときも道の駅や隣の芝生広場のほうがはるかに人口密度が高かったです。
 ではなぜくらげびとの子どもたちがここに来たがったのかというと、NHK番組「デザインあ」のDVDに収録されていた『フラーは?』『ジオデシックドームの人!』というフレーズが頭にこびりついていたからです(DVDには富士山レーダーのことも出てきます)。いやあ、映像の影響力ってすごいですね。ちなみにNHK番組の「プロジェクトX」の第1回目の放送でとりあげられたのも富士山レーダー建設だそうで、館内のシアターでは関連ドキュメント「世界最大のレーダー建設〜富士山頂9,000人のドラマ」が上映されていました。
 これがレーダードームの(フラーさんが考案したジオデシックドーム構造の)三角パネル。出入り口付近にポンっておかれています。
 レーダーによる気象観測の仕組みや日本の気象観測史を知るのにうってつけのこの博物館、現在(もしくは今後の展望も含めて)の気象観測方法ももう少し詳しく説明していただければ、より存在感が増す博物館だと思います。(あっ、なんだか上から目線^^;?でも、正直に書くとこうなっちゃう。。。)


2019.4.30 「デザインあ」展 in 山梨県〜山梨県美術館〜

2019年05月19日 | 博物館


 NHKの人気番組「デザインあ」の展示を見に行きました。

 この日は当日チケット購入までに1時間以上の待ちです。(チケット購入のために入館者全員が列に並ばなくてもいいので、くらげびとが代表で列に並び、その間に相方が子ども達を連れてミュージアムショップでお買い物を済ませていました。)若干の入場制限はあったものの入場自体はスムーズで、入ってすぐのだだっ広い空間に「デザインあ」ワールドが広がります。写真撮影は基本的にOKなのですが、とにかく人が多く、人を写さずに展示品を撮影するのは困難です。そして体験型の展示も多いので、撮影している暇もあまりありません(笑)。

 個人的には「紋」のグラフィックやワークシートに興味をそそられました。子どもたちは「梅干しのきもち」や「いろんなお寿司屋さん」(すみません、正式な作品名がわかりません)がお気に入りだったようです。全国4会場の巡回展で、山梨は3会場目。あとは熊本会場だったと思います。大人も子どもも楽しめる展示ですので、子育て世代だけでなく、デザイン好きないろんな方におすすめです。

 

参考:山梨県立美術館


アリスのふしぎ体験ツアー〜2018.08.26岐阜県岐阜市科学館〜

2018年08月26日 | 博物館

 2018年7月28日〜9月2日開催の「アリスのふしぎ体験ツアー〜鏡の国へ!〜」ようやく行ってまいりました。お題のとおり鏡バージョンの錯視アートが前面に押し出されています。(面白いのがたくさんあるのですが、鏡だと人が写り込んじゃうのでネットにUPしづらいです。残念!)当然アリスっぽい仕掛けもあるのですが、他のもかなりあり。その中でも一番お気に入りなのは1枚目の写真のタイプの錯視アート、タイトル「アクロポリス」でした。器用な方なら再現できてしまいそうですが、不器用なくらげびとには無〜理〜。家にお持ち帰りしたいなあ♪他にも

      凸面に見えるという触れ込みでしたが実物を見ると凹面にしか見えないマスクとか(笑)

      串団子かと思えばタイトルはさくらんぼだったり(何回見てもさくらんぼには見えない)

      西洋画の隠し絵軍団の中に突然歌川国芳の浮世絵が!だとか、

アリス好きな方には申し訳ないのですが、ついつい違うところに目がいってしまいました。でも、欲を言うと物販コーナーではアリスものを扱っていて欲しかった!、と思います。なんというか、、、特別展示とか企画展がらみのアイテムがないとお土産に困るんですよね。。。(あくまで個人的な感想です。)

 なお、岐阜市科学館にはプラネタリウムもあり、「昼間の星を見る会」も定期的に開催されているそうです。本日の観察対象は「金星」でした。夏休み最後の土日なだけあってプラネタリウムも星を見る会も大盛況で、星を見る会なんかは会場が科学館の屋上なのですが、そこへ向かう階段にまで順番待ちの行列ができていました。すごいですね。。。

 

参考:岐阜市科学館