門前の小僧になりたいくらげ

学究的な空気に憧れて専門家の周りに出没しては雑感を綴るブログ。化石鉱物系がやや多し、の予定。

新倉富士浅間神社参拝〜2019.5.1山梨県富士吉田市〜

2019年05月23日 | 和物(伝統芸能・歴史・考古学など)
 令和初日くらいは文化的な視点も、、、ということで、富士浅間神社にお参りしたくらげびと一家。数ある富士浅間神社のうち、訪れたのは富士吉田市の白糸の滝にほど近い、新倉富士浅間神社です。(ここは富士山眺望日本一を標榜されている神社さんなのです。くらげびとたちが参拝した時は富士山は雲に隠れており、見ることはできませんでした。残念!)
 まだ早い時間だったので参拝者はちらほらお見かけした程度ですが、社務所に詰めておられる方々はすでに臨戦態勢でした。なんというか、、、改元特需?改元の影響はこんな形でも現れるんですね。。。せっかくなので社務所の方々がせっせと準備なさっていた御朱印(期間限定バージョン)を拝領しました。御朱印帳を用意してくるんだったなあ、と若干悔やみつつも、家族揃って富士山の間近で令和の朝を迎えるという幸先のいいスタートを切ることができました。
 
 境内には「子育て神木」と呼ばれる檜(市指定天然記念物)も。。。

白糸の滝と化石採集〜2019.05.01山梨県富士吉田市〜

2019年05月22日 | 古生物学・地学

 令和初日は新倉富士浅間神社へのおまいりもそこそこに、白糸の滝〜殿ノ入沢散策です。


 まずは「白糸の滝」。ものの本によるとここは「桂川礫岩層」の模式地で「よく円磨された礫岩をその中に見ることができる」そうな。行けるところまで車で行き、その先は細いものの整備された遊歩道(?登山道?)をぼちぼち登っていくと到着。公称で高さ約150m、幅約8mの滝です。滝壺のすぐそばまで寄ることができるので、水に濡れて黒光りする礫岩層と、礫岩層の間に挟まれた粗粒砂岩層をよく見ることができます。ちなみに富士山世界遺産構成資産の白糸の滝は「富士宮市の白糸の滝」のことで、こことはまた別の滝です。


 そしてメインイベント、化石採集。どこで拾っていいのかわからないというか、立ち入ってくれるなよ感満載というか。届出制とか有料制でもいいので採集許可範囲がもっとはっきりしてると嬉しいなあ。。。結局露頭は観察したものの、採集に関しては沢で多少転石を拾っただけです。ちなみに地層は桂川累層(西桂層群という表現もあり)の中の古屋層(中新世中期)で、汽水域〜淡水の堆積物なんだそうです。露頭ではツキヒガイなんかが観察できましたが、拾ってきたのは風化が進んだ砂岩。はたしてうまくクリーニングできるのでしょうか。 

 

 山梨県の観光案内サイト「富士の国やまなし」内で富士吉田市が紹介している記事に「白糸の滝自然探索と殿ノ入沢化石採集コース」があるのです。

※2 2019.8.11現在 「富士の国やまなし」内の記事が訂正されていることを確認したので、ブログ記事の一部を削除および一重線で見え消ししました。



2019.4.30 「デザインあ」展 in 山梨県〜山梨県美術館〜

2019年05月19日 | 博物館


 NHKの人気番組「デザインあ」の展示を見に行きました。

 この日は当日チケット購入までに1時間以上の待ちです。(チケット購入のために入館者全員が列に並ばなくてもいいので、くらげびとが代表で列に並び、その間に相方が子ども達を連れてミュージアムショップでお買い物を済ませていました。)若干の入場制限はあったものの入場自体はスムーズで、入ってすぐのだだっ広い空間に「デザインあ」ワールドが広がります。写真撮影は基本的にOKなのですが、とにかく人が多く、人を写さずに展示品を撮影するのは困難です。そして体験型の展示も多いので、撮影している暇もあまりありません(笑)。

 個人的には「紋」のグラフィックやワークシートに興味をそそられました。子どもたちは「梅干しのきもち」や「いろんなお寿司屋さん」(すみません、正式な作品名がわかりません)がお気に入りだったようです。全国4会場の巡回展で、山梨は3会場目。あとは熊本会場だったと思います。大人も子どもも楽しめる展示ですので、子育て世代だけでなく、デザイン好きないろんな方におすすめです。

 

参考:山梨県立美術館


2019.4.29 多賀町古代ゾウ発掘プロジェクト2019参加

2019年05月18日 | 古生物学・地学

 定員20名のうちになんとか滑り込み、親子化石発掘体験に参加できました。このイベントの何がすごいって、「古代ゾウ発掘プロジェクトで調査されている真っ只中の発掘現場で化石発掘を体験できる」ということなんです。しかも体験日の午前中にはシカの骨が発掘されたとかで現場もかなり沸き立っていたとか。

「そんなときに体験なんか受け入れてていいの?調査は明日までなんでしょ?調査の人達は発掘に集中したいんじゃないの?」

と不安顔な息子その1。くらげびともそうは思いますが、悪天候でも別場所で体験を行えるようにってところまで博物館の方々はすでに準備してくださっているのです。ここは素直に楽しんじゃいましょう!

 まずは集合場所である多賀町立博物館から四手の発掘現場まで移動し、古琵琶湖層の成り立ちや環境についてレクチャーしていただきます。化石の現物や写真も見せていただき、ヘルメット、軍手装着でいざ発掘。

 開始早々殻高1㎝もない巻貝発見!完形です。息子その1はヒシの実を見つけたようです。この地層は木の葉やヒシの実の断片が目立ちます。運がいいと咽頭歯や虫の羽も見つかるそうです。(いろいろ教えていただいているうちに巻貝がどこかへ転がっていってしまいました。すごく残念。)

 場所を変えてもう一度チャレンジ。ここは古代ゾウの調査地層とほぼ同年代(つまり約180万年前)の地層とお聞きし、参加のみなさま俄然やる気。でも表層に近い先ほどの場所よりは目につく化石が少なく、皆様黙々と石を割られますがあっという間に時間切れ。息子その1はメタセコイアの堅果とヒシの実(ともに完形)を掘り出し、一応満足。博物館に収蔵するレベルではないのでお持ち帰りして良いとか。くらげびとは丸坊主。ただ、やわやわの藍鉄鉱と鉄分の沈殿した地層の欠片、年代は全く異なるけれど火山灰の積もった地層のサンプル?をゲットできたので幸せ。藍鉄鉱は酸化するとすぐに色変わっちゃいますけどね。。。

 お忙しい中お骨折りいただいた関係者の方々に御礼申し上げます。おかげさまですごくためになりました。

 そしてこの発掘体験は調査が続く限りほぼ毎年この時期に開催されるそうなので、参加対象が親子限定ではありますが、関心のある方はどうぞ!おすすめです。

参考:多賀町立博物館



2019.4.13 野洲川で化石ウォッチング

2019年05月16日 | 古生物学・地学


 「象の足跡化石」を見に滋賀県野洲川へ。噂通りメタセコイアの層(自分では他の樹木化石と区別つかないです、すみません)が露出し、象の足跡らしき(これも正直言ってよく分かリません)穴ポコがたくさんありました!

 なんの予備知識もなしに見たら、単なる水たまりにしか見えないなあ。。。写真に撮っても余計に分かりづらい。。。そしてなぜか現生マガキの殻が1個、化石産出地層の露頭に突っ込まれていました。くらげびとのような素人が見たら混乱するからやめてください、本当に^^;。


ちなみに息子その2が持っているのは現生メタセコイアの堅果(@岐阜)です