暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

有形文化財

2017年10月16日 | 古民家
 文化財には

国指定の 国宝・重要文化財・登録有形文化財があります。

それ以外は地方公共団体(県や市)が指定する指定文化財・登録文化財があります。

建物以外にも、景観や建物群、民族や無形文化財などもあるのですが・・・

以前、お伺いさせて頂いたのは、埼玉県の行田市にある「国の登録有形文化財」に指定されている

「高澤記念館」です。


母屋は江戸時代後期の建築のようで、長屋門・土蔵とすべてが文化財登録になっています。


オーナーさんがカフェを営業していたり、ワークショップなどのイベント・・・

染色・陶芸なども精力的に活動されているようでした・・・。


オーナーさんが親しくしている設計士さんから母屋の再生をどうしたらよいか?

とのご相談でしたが・・・一部手直しをしていて・・・

応急的な部分もありましたし、オーナーさんの意向とは違った手直しもされているようでした。

柱の沈下・建物の傾き・瓦屋根のズレなど・・・本気で再生となればかなりの費用が必要となる状態です。

行田市は「忍城」映画の効果や・アメコミの城イベントや・今回の「陸王」など・・・

盛り上がっている場所で・・・。

古くからの建物もまだ健在で、「高澤記念館」のように古民家でカフェを営業している所も多く

行政さんが頑張って街造りをしているところでもあると思います。

それでも、国指定にもかかわらず文化財の保存状態はあまり良いとは言えず・・・

設計士さんもこれからどのように進めるかを悩んでいました。

国宝や重要文化財になると、国からの補助金や、保存するための取り組み方は手厚いものがありますが

指定や登録文化財では、その活用に大きな工夫がなければ、次の時代へ向けての保存再生は難しそうです。

行田市はほかにも「田んぼアート」でこの時期(7月~刈り入れ時期まで)色の違う稲を田んぼに植えて

その色違いで毎年話題の絵を表現しています。


展望台の上から見ると、ちょうど額に飾った絵のように見えて、ボランティアで植える田植えの風景も写真で紹介してあります。




「古代蓮」や「さきたま古墳」など行田市は今一番HOTなのでは?と思いますが・・・


一時の話題で人が増えるだけで無く、継続的に人が集まる・活気のある街造りが出来ればよいかと思います。

川越市は時間をかけて今の街造りをしてきたそうです、古民家のような当時の建物は、今建てようと思っても

建てる事は出来ません(材料も職人も技術もほぼ無いから・・)

無くして初めて解るコト・・・環境・植物・動物・景色・友達・恋人・親・・・・

今ならまだ間に合うのでは・・・


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