暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

秘密

2020年10月31日 | 古民家
 秘密の場所が・・・
路地裏の・・・たまたま開いていた空き家の中だったり・・・
裏山の、藪を抜けた先に見つけた・・・悲しい小屋だったり・・・。
おひさまの布団が重なり合い・・・敷きマットを立てた部屋の隅だったり・・・。
子供はどんな場所も・・・相手も関係なく、好奇心を振り回して遊びまわり・・・
無限にある時間と意識しながら、毎日を果てしなく過ごして来た気がする・・・。

お家で食べる食事が、至福の時とは言えない・・・?
それは地域や国で多少の違いはあって・・・それが外食で、みんなで食べるご飯だったらおいしいと思う・・・。
朝早くからお母さんが朝食を用意して・・・夕飯も手料理が並んで・・・
あまり高望みは・・・ハラスメントになるようなのですが・・・
台所に立つ姿に・・・安心や、やさしさを感じるのは子供だけでは無いような気がします・・・。

土間に竈は見なくなっても・・・
卓上竈などがある時代、羽釜や土鍋で焚くご飯がおいしいと思うのは・・・
やっぱり、お米の本来のおいしさは・・・竈の羽釜などの立ち姿も影響しているようで・・・
古民家に住むのも・・・そのいで立ちからして、どっしり構えていて・・・
なんだかご利益があるようにも思う・・・。
古い記憶の想い出と・・・後付けされたイメージがあるのかも知れないけれど・・・
心地よさそうな古民家が残る地域は・・・たぶん・・・
人の心が、もっと温かいような気がします。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神様仏様

2020年10月30日 | 古民家
 魔法のような便利な道具が生まれて・・・今まで出来なかった事も・・・
空想の世界も目の前に現れて・・・
夢で見て来たような暮らしに囲まれて来ました・・・。
小さな村の大きな家に育ち・・・たくさんの兄弟に囲まれ、気の合うと仲間やおじちゃん・おばちゃんとの暮らしがあり・・・
豊かな森や川に守られて・・・見知らぬ未来を夢見て来た・・・。
それが日本の原風景で暮らすと言う意味だったように思う・・・。

地域で助け合い・・・協力し合って、炭素社会を変える試みを現実のものにしている村がある・・・。
ゴミを減らし・・・ゴミを燃料にして、地産地消を心がけての暮らし・・・
多くの人が集まれば・・・必要なモノは増え、煩わしさも生まれ・・・
目の行き届かない、見知らぬ世界が育ち・・・忌み嫌われる心が生まれてしまい・・・
キリキリと、得体の知らない暮しとなってしまうような気がします・・・。

遥か遠い北から、古民家を移築して住みかえようと・・・
酔狂と思われる暮らしも・・・本来は地域で生まれる素材を地域で生かし、住み継ぐ考えだった・・・。
いつしか汚い古めかしいモノと忌み嫌われていた古民家が、救世主のような立場で・・・
地域再生の核となる時もある・・・。
多くの古民家はゴミと扱われる・・・それは経済の考え方、大きな頭の考え方で合って・・・
人が使う資源は・・・限りあり、大切に使い続ける責任があるとするなら・・・
魔法のように蘇らせる職人さんは・・・さながら天使か悪魔か・・・?
神様仏様にでもなれれば・・・もっと次の世代に残せる古民家は増えるのでしょうか?


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季節の風景

2020年10月29日 | 古民家
 狭い部屋の荒れた家財・・・洗濯物に本、どうでも良いモノが乱れている部屋の真ん中に・・・
冬の風物詩・・・コタツが居座る・・・
家族が顔を向かい合わせての食事に・・・たまり場になる寮のひと部屋には・・・
必ずコタツがあるもので・・・それが日本の冬なのだと思う・・・。

囲炉裏に火鉢は姿を消して・・・空調頼りの生活が、エアコン1台で夏も冬も快適な暮らしの出来る住まい・・・。
火を起こす手間も・・・煤や灰の始末もいらない・・・。
たまに見る炭の炎・・・薪のはぜるメラメラ感も、快適な生活には無い心躍る時間・・・
非日常と言うのか・・・特別な空間とでも言うのか・・・
経験出来ない時間が求められているのかも・・・?

お盆の上にはミカンが重なり・・・シュンシュンとストーブのヤカンは部屋を潤して・・・
ガラスの窓の向こうは・・・しらしらと雪景色・・・
遊びも勉強も・・・コタツを挟む家族の時間・・・。
冬は冬の・・・夏は夏の・・・瞼に浮かぶ季節の風景を・・・
色あせる事の無い暮らしが守られれば良いと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

摂理

2020年10月28日 | 古民家
 じりじりと足の裏に感じる砂と・・・波打ち際が変え始める様子を眺めて・・・
大きな海原の端っこが・・・大きく姿を変える力はいかほどのモノなのか・・・
瞬く間に海の景色を変えるその力は・・・まんまる月の大きな力のせいだとは・・・
簡単に信じがたい静けさが、自然の不思議にあるような気がします・・・。

生き物の性質を変えるほど・・・引力の力は大変なもので・・・
満月の時期・・・植物も動物も活発に活動したくなるようで・・・
食べ物はおいしく育ち・・・人は元気百倍なり、見ていても不思議な気持ちになります・・・。
樹木が元気良いと・・・栄養が詰まった木材になりますが・・・そんな時伐採した木々は・・・
栄養をタップリ含んでいて・・・虫やカビ菌の住処となっていしまいます・・・。
お月様がいなくなると、じっと我慢の時・・・
少し落ち着きを取り戻した木々は・・・ゆっくり栄養分を消化してお休み気分・・・
そんな時伐採すると・・・安定した気持ちを持った穏やかな木々になります・・・。

人は・・・元気が良過ぎても無さ過ぎても良くないモノで・・・
穏やかに安定した気持ちが一番・・・うまく行きすぎても悪くても・・・
せかされるように暮らせば・・・どうもうまく行かないような気がします・・・。
いろんな影響を受けながら、暮らしを変えていける事は大切ですが・・・
自然から受ける影響はお月さま以外にもあって・・・人がどうする事も出来ない摂理があるのだと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

家族

2020年10月27日 | 古民家
狭い町で生まれて・・・特別風変わりなおじいさんも、噂話しになるお兄さんと絡む事無く・・・
至って平穏な暮らしでしたが・・・親父に威厳があって、お袋がやさしくて・・・
昔ながらの厳格なオヤジとは言えないまでも・・・家族のカタチはあったように思う・・・。

一緒に暮らさない、おじいさんとおばあさんは遥か遠く・・・
両親でさえも・・・異国の地からメールでやり取りするばかりで・・・
親戚との出会いも・・・数年に一度、冠婚葬祭でも無いかぎり合う事もままならない・・・。
世界が広がったとは、物の言いようで・・・家族の世界は小さくしぼんでしまったような気がする・・・。

ひとり親も益々増えれば・・・3世代が暮らす住まいも、ますます減り・・・
寂しい空間が大きく広がり・・・地域の関係も薄く、消えてしまいそうなくらいです・・・。
古民家の暮らしが家族を造るとまでは言えないまでも・・・
肩や額を寄せ合い暮らす一生懸命な生き方は・・・古民家の造りに似て・・・
必要最低限の暮らしの中に・・・自然との共存があって、家族との絆が生まれ・・・
地域で守る住まい方が残されているような気がします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする