暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

日和

2024年12月22日 | 古民家
 日和にカサついた風と出会い・・・
背中を押され・・・体も軽く前に進めば・・・
気付けばこんな、遠くにたどり着いたけれど・・・
良い所につまづいて・・・悪い場所で知り合って・・・
一緒に歌い、手を取り合えば・・・フカフカ陽気に誘われて・・・
長い散歩に出かけ始める・・・。

薪を割り・・・湯を沸かし・・・
竈に息を吹きかけて、丸く手で覆えばトクトクと・・・
もてあそぶ時間の長さに呆れるくらい・・・
贅沢な長さに嫌気がさせば・・・許された暮らしの今は消えてしまうのかも・・・。

夢物語が手に入る・・・命の代償は誰かに任せ・・・
何処かを削るとやみくもに・・・心を痛めた事も知らないで・・・
目を見る会話が遠くに離れると・・・無断で立ち入る秘密の場所は・・・
さらされる暮らしをヒリヒリ削り・・・遠くへ運んでしまうのに・・・
隣で歩く人の温もりはどこまでも・・・おひさまの先で誘っている。



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明けて

2024年12月21日 | 古民家
 小ぶりな住処の奥から這い出て・・・日差しの影を渡りつつ・・・
連なる軒が並ぶ小道は、こじんまりと華やいで・・・
染みた打ち水もユルユル乾く頃合いに・・・
お天道さまからの温もりを・・・懐でかばいながら・・・
今日の明日も明後日も・・・
窓から覗くその顔に・・・大きく欠伸を打ち付けて・・・
町の笑顔は造られてゆく・・・。

遠ざけて来た探し物をユルユルと唱え・・・数え年でいくつか覚えないうちに・・・
忘れた頃の記憶が蘇るのは・・・何度も経験したと思い込み・・・
通じた相手にまやかし騙されても・・・白黒の世界はゆっくり繋がっている・・・。

相変わらずの時間を酔いながら歩き・・・
逃げてしまえばそれまでと・・・乾いた涙は跡が残り・・・
子供が子供の未来を奪い取るには幼すぎるけれど・・・
小さな声を、背の高さで耳に当て・・・あきるほど相手に溺れると・・・
不安な声も・・・慰めの好奇心も恐怖を越えて・・・
白い煙りと町の下に生まれている。





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身の丈

2024年12月20日 | 古民家
 折りたたまれた日々の仕舞い方を丁寧に・・・
暮らしてゆけさえいれば幸せと・・・
四季を胸に、手を当てて・・・ふれ合い感じた想いのそれぞれを・・・
手に入れ、手をかけ・・・互いに折り合いながら・・・
不安と安寧を頂く頃合いが・・・丁度いい・・・。

始まりよりも閉じ方に・・・意味があると話してくれた・・・
しゃがれた声の、遠い響きには・・・
慰めも、馴れ合いも・・・懐かしく腑に落ちる重たさもあり・・・
年老いたコトバの・・・悟りを探し続ける幼さが・・・
コロコロと、小気味よく打ち解けて来る・・・。

流れと頃合いですべてが上手く行く・・・
誉な生き方もあるもので・・・
別れと出逢いが彼女と彼の・・・頑なに譲れない者同士程、解り合えなければなおさら・・・
再び譲り合う出会いが無いとしても・・・
丁寧に重ねた色恋沙汰と、暮らしの果てに・・・
身の丈次第の人が、そこにいるのかも。




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平凡

2024年12月19日 | 古民家
 侘しき華やぐ公園は・・・終わらざる冬の寒さに打たれて色を求め・・・
礼儀と向き合い、造り上げられた庭園の様子に・・・文化と情緒は受け取り・・・
語り掛ける先は、開け放たれた想いの向こうが見えなくなる、独りよがりだとしても・・・
時代が落ちて・・・気軽な暮らしを過ごす間には・・・
開かれた学びや出会いに、暮らしと文化が入り混じり・・・
マーブル模様の世界は艶やかに・・・
平等の向こう側が見えて来る・・・。

ひとひらの・・・落ち葉が川を渡り旅をして・・・
海から登り・・・魚は川の旅に出る・・・。
鳥は寒さを忍び・・・海を越え・・・
獣は食を求めて・・・豊かな居場所を彷徨い続ける・・・。

豊かさが力であるうちは・・・
目の前にしか興味は無いのかも知れないけれど・・・
自然が豊かで無くなれば・・・知恵が力に取り変わり・・・
仲間が術と・・・まとまり造る暮らしが力になって行く・・・。
仲間の絆も・・・独りよがりの絆も・・・
脆い心は弱い力でねじ伏せて・・・特別も平凡も・・・
誰もが歩ける広い場所で出会えれば・・・
出来ることの始まりが・・・すべての暮らしに繋がって行くのかも知れない。



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取り戻す

2024年12月18日 | 古民家
 ジリリと鳴り止まない雑音を心地よく聴きながら・・・
ツラツラと眠りに就く雑な時間は曖昧に過ぎ・・・
音のない暮らしがどれほど退屈で・・・耳障りなのか、知りようもなく・・・
小刻みに揺れる騒がしさから逃れられない忙しさは・・・
体を包む癒しを受け入れないで・・・
聞き流す暮らしが続いている・・・。




風や雨の音がリズミカルに聞き取れる・・・
特別な時間を手に入れて・・・
川の流れはバラバラと・・・いくつも和音を繰り返し・・・
空気が変わり、伝わる音も乾いてくると・・・
年老いた響きは幼さを取り戻し・・・
自然の声に戻ってゆくのかも・・・。



交差点で聞き逃す騒がしさと・・・踏切を近くに耳を塞ぎ・・・
雑踏に心奪われる暮らしに涙すれば・・・
語りかける海鳴りに体が震える時に・・・
頭の底から心に移る音の行方は・・・
聞きたく無い異音は、置いてきぼりの今に繋がり・・・
体をくすぐる幸せは落ちてゆくのかも。






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