暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

積み重ね

2021年09月30日 | 古民家
 くるりと体が回るように、目まいかと思うほど・・・
夏の太陽が映す陽炎の道はグラグラとして・・・
黒いの道先には・・・
少しも涼しげには感じられない、静かな海が揺れている・・・

夏の暑さをしのげるように、機能的に考えられた住まい造りは・・・
これから向かう冬の寒さに、辛抱強く構えるしかなく・・・
お家の中で白い息が空を舞う・・・笑えるような暮らしや・・・
ギュウギュウに冷たい風が・・・毎日流れる暮らしであったり・・・
南北に長い四季折々の暮らし方が・・・住まい造りを育ててくれました・・・。

気候風土で文化は育まれ・・・長く続く歴史が残されて・・・
悲しい歴史も・・・豊かな歴史も、その場所が捨てられる事は無くても・・・
その場所が、いつの間にか消えてしまう厳しさはあって・・・
多くの謎が、世界には残されて来ました・・・。
自然現象もあれば・・・人の争いでも・・・
些細なことの積み重ねで、時間が消えるのは一瞬です・・・。
揺れる道のりを、素直に進んでいれば・・・
チリチリに焼けた砂浜に流れる波の音楽が、焼けた心を癒してくれます・・・









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意地っ張り

2021年09月29日 | 古民家
 子供の頃の記憶・・・嫌なことがあった思い出・・・
楽しくて、いつまでも笑ってしまう記憶・・・
それは、昨日食べた夕飯よりも大事で・・・一週間前に約束した予定よりも大切で・・・
何度だって、泣いたり笑ったり出来る最高の思い出だと思う・・・。
薄れる記憶や人の顔よりも・・・遠く忘れてしまいそうな思い出ほど、心に深く残って、どんなに歳を重ねても蘇って来るのは・・・
心の片隅に残って、意地でも忘れられない・・・大切な宝物なんだと思う・・・。

古い住まいは段差もあって・・・隙間風もたくさんあって・・・
住みづらく・・・体に悪くて、環境に配慮されない・・・と、悪者にされますが・・・
住み慣れた暮らしから離れることが・・・一番心の負担になると思うと・・・
自分の枕で・・・使い古したお布団で寝る心地よさに・・・
バリバリに白くて、99.9パーセント除菌された枕や布団よりも・・・
多分、熟睡しながら・・・健康的なのかもしれない・・・。

古民家の空間が、老若男女心地よいと思うのは・・・
開放的な暮らしの経験がない若者と・・・昔を懐かしがるお年寄りがいるから・・・
誰もが健康的で、長生きしたいと思い・・・
好きな暮らしを望んでも・・・いろんな事情があって、すべてには当てはまらないかもしれないけど・・・
少し不便で・・・慣れ親しみ・・・少し近くに自然を感じる暮らしが・・・
今も昔も・・・すごく良い距離間の、意地っ張りな住まい方になるような気がします。


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ホッと

2021年09月28日 | 古民家
 突然のどしゃ降りの雨に、焼けたアスファルトの香りが懐かしいのは・・・
ずいぶんと新しい暮らしの感覚で・・・
雨上がりの、土や草の香りに・・・田んぼの中を飛んできた風の香り・・・
牛や馬の、鼻をつまんでしまう香りが・・・懐かしい暮らしの中の感覚なんだと思う・・・。

自然には生まれない香りが心地よいと思う時もあるけれど・・・
どこかホッとしてしまうのは・・・自然の景色や、広がる海や空の香りだと思っても・・・
子供の頃から、ゴロゴロした街の暮らしが目に焼き付いてしまえば・・・
そこが記憶の中の、安心出来る場所やにおいになる・・・。

古民家のある日本の原風景が・・・この先どこまで残っていくのか見えてこなくて・・・
誰もが同じ香りや景色に想いを寄せなくても・・・
山や川や海から頂ける暮らしの糧は・・・どんなに遠回りしても自分の目の前に置かれているはずで・・・
理不尽な環境の変化が・・・自然に変化して来たのか、人の暮らしが邪魔をしているのか・・・
お互い様の関係は・・・少しばかり、人のわがままな様な気もします・・・。
ホッとする場所がいつまでも目の前に広がれば・・・
案外、安心出来る香りと場所と、暮らしも続くような気がします。

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無理のない

2021年09月27日 | 古民家
 1年の終わりは12月だと言うけれど・・・10月にもなるとモジモジして・・・
木の葉が地面を彩れば・・・多くの実りに、またドキドキして・・・
時の長さも・・・子供の成長も、早い遅いに浮足立ちながら・・・
あかね空の夕日は・・・小さな悲しさを映している・・・。

冬・・・雪の降る地方では、住まい造りが進まず・・・
春が待ち遠しいのは、今も昔も一緒のようで・・・
山も田んぼも・・・バサリと雪の中に埋もれてしまう・・・。
だけど、数センチも雪が積もれば不自由な場所では・・・住まい造りは1年を通して建て続けられてしまう・・・。

生き物には、成長する時間と休憩する時間があって・・・
寒い時期は・・・大抵、自然に合わせて暮らしを変えて過ごすのに・・・
人は、いつからか・・・お構いなしに前に進もうとしている・・・。
1年を通して森の木を伐採してみたり・・・
夏野菜を、冬にも作ってみたり・・・
住い造りにも・・・多分時期はあって、季節によって職人さんの手仕事も変わるはずです・・・。
出来るだけ無理のない住まい造りを・・・思い浮かべてみたいと思います。




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あこがれ

2021年09月26日 | 古民家
 手の平に、ずっしりと重い記憶・・・
子供が遊ぶには、頑丈そうでも・・・今見るとなんだか無骨でかわいらしくは無くて・・・。
形もイビツで・・・カッコよさもほどほどの容姿でも・・・
子供には、あこがれのヒーローだった・・・。
あんなにかっこよかったヒーローが、久々に見返すと・・・
なんだか、ただのおじさんに見えてしまったけれど・・・
大人が本気で考えたあこがれのヒーローは・・・なんだかまぶしく見えた・・・。

住い造りにも流行りはあるようで・・・色合いや間取り・・・
家族構成が変わり・・・住む場所も変われば、いろんな暮らし方がある・・・
未来の街のように・・・背高ノッポのツルツル伸びる住まいがあれば・・・
同じ住まいが整理整頓されて広がる街もあって・・・
山の斜面に抱かれるような住まいもある・・・。

動物や昆虫みたいに・・・仮の住まいを器用に住み継いでいたり・・・
場所を変えながら、流れる暮らしだったり・・・
豊かな暮らしの答えは無いのかも知れないけれど・・・
あこがれの暮らしが時代とともに変わる事は、この先もありそうで・・・
バベルの塔みたいに、天に向かうのか・・・
平原にポツンと・・・テントをこしらえるのか・・・
離れたいと思っていた古民家の暮らしも・・・今見ると憧れに変わるようです。




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