野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
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【コラム:】
女の才能を伸ばす男を選びな
さい / ココ・シャネル
「唯一愛した男の」の死
1919年、シャネル36歳の
クリスマス。カンヌで自動車事故を
起こして、ココが愛したカペルは
死んだ。
シャネルは18時間、ノンストッ
プで車を走らせたが入棺には間に
合わなかった。
彼女はひとりで事故現場に行った。
シャネルのその時の姿を伝える
のは車の運転手だ。
カペルの車は半焼けになって
回収不能のまま道路端に片づけら
れていた。
シャネルは車体に手を置きながら、
その周囲をぐるりとまわった。
それから縁石に腰を下ろして道に
背を向けて、
頭を下げて、激しく泣いた。
運転手は言う。
「恐ろしく激しく、数時間も」
泣いていました、と。
彼女はコレクションのショーの
最後をウエディングドレスで
飾ったことはなかった。
その前後、ココ・シャネルは
髪を切っている。
その理由を本人は「うるさいか
らよ」と言ったが、
シャネルがカペルの気持の変化、
心の揺れを察知していた時期だ。
「男に頼らないと生きてゆけな
女」との決別の儀式だった。
カペルは言葉ではなくその存在で、
シャネルに教えていた。
「裕福に生まれつく必要はない。
裕福になればいい。そして裕福
になれば自由が手に入るのだ」と。
男がほんとうに女に贈り物を
したいと思ったら結婚するものだ。
/ ココ・シャネル