【コラム:】
北方謙三の小説『風樹の剣』の
主人公・日向景一郎は、日向流
を興した祖父と旅をする。
景一郎は、剣術は得意なのだが
度胸がない。博徒にからまれて
逃げたり、真剣で挑まれた勝負
には尻もちをついて刀を投出し
てしまい、恐怖のあまり小便を
もらす始末だ。
かつての日向流の門人が、「あな
たのお孫さんは臆病だ。とても
剣の名手にはなれない」
とあきれて言うと、祖父はこう
答える。
「はじめての真剣の立ち会いで
相手を倒したお前には、景一郎
の天稟はない。臆病だからこそ、
相手の剣先を見切ろうとし、身
を守る術を覚えるのだ。
真剣を握ったあれを斬れる手だ
れは少なかろう」
恐怖を感じること自体は、決して
恥ずかしいことではありません。
恐怖を感じながら、それを乗り超
えようとする人こそ素晴らしい仕
事をするものです。
弱気になったとき、壁にぶつ
かったとき、どう対処するか
が問題です。
過去の自分を乗り越えて成長
していかなければならないの
は、昔も今も同じです。
絶えず恐れを持っている人の
ほうが、精進に励み素晴らし
い境地を開いていくように
思います
野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220
『創業121年』
北方謙三の小説『風樹の剣』の
主人公・日向景一郎は、日向流
を興した祖父と旅をする。
景一郎は、剣術は得意なのだが
度胸がない。博徒にからまれて
逃げたり、真剣で挑まれた勝負
には尻もちをついて刀を投出し
てしまい、恐怖のあまり小便を
もらす始末だ。
かつての日向流の門人が、「あな
たのお孫さんは臆病だ。とても
剣の名手にはなれない」
とあきれて言うと、祖父はこう
答える。
「はじめての真剣の立ち会いで
相手を倒したお前には、景一郎
の天稟はない。臆病だからこそ、
相手の剣先を見切ろうとし、身
を守る術を覚えるのだ。
真剣を握ったあれを斬れる手だ
れは少なかろう」
恐怖を感じること自体は、決して
恥ずかしいことではありません。
恐怖を感じながら、それを乗り超
えようとする人こそ素晴らしい仕
事をするものです。
弱気になったとき、壁にぶつ
かったとき、どう対処するか
が問題です。
過去の自分を乗り越えて成長
していかなければならないの
は、昔も今も同じです。
絶えず恐れを持っている人の
ほうが、精進に励み素晴らし
い境地を開いていくように
思います
野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220
『創業121年』