新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

こぶたちゃん危機一髪

2010年12月04日 | 毒男のグルメ
某日、グルメ記事のお仕事。一般客を装い食べに行く。
トンカツが名物の昔ながらの洋食屋さん。
これが素晴らしくおいしいトンカツだった。
気分は完全にこぶたちゃんに襲いかかるオオカミである。

「おじちゃん、ぼ、ぼく、赤ずきんちゃんじゃないよ! ウェストもくびれてないし!」

「へっへっへ。おれはこぶたちゃんだってかまわないぜ。ブーブーいいやがってよう」

「おじちゃん、やめて! ぼくブタなのに!」

「こんなにプリプリしやがって! おじさんのエクスカリバーを突き立ててやるぜ!」

完全にリミッター解除。
やはりトンカツはヒレよりロース。噛みしめるとじゅわっと広がる脂身が至福の味。鮮度の高いラードで揚げなければこうはならない。
ああ、このギラギラした脂が、おれを獣にする。カロリー計算なんかくたばれ。
創業以来守り抜いてきたデミソースが後味さわやか。スパゲティに絡めて、ラブラブちゅっちゅ。肉汁のしたたる口をキャベツで洗い清めるうちに、また発情してきて、劣情もあらわに新たな肉をむさぼる。

「あ、あん! おじちゃんのが……」

「いけない子だ。もうトロトロじゃないか。こんなに熱くなって……」

「お、おじちゃんの……固い! かまないで! ぼく変になっちゃう!」

「ピュッピュッて、あふれさせやがって。全部飲み込んでやるぜ、熱い肉汁をよう……うけけけけけ」

ハレルヤ。舌をなめずり、口淫の限りを尽くしながら。

(あ、記事は普通のお店紹介ですよ)

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