余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

寂聴仏教塾

2024-07-06 00:38:55 | マイブック(さ)
「寂聴仏教塾」
      瀬戸内寂聴 著

とても分かりやすく仏教というものを語ってくれる。
無神論者であるが、自身はなんとなく神をおもう。
祈りもするし、願いもする。
宗教とはなんであろうか。
人の拠り所とするもの、すがるもの、また遠く近くにあるもの。
読み進めるうち心身になんと纏っていたこと。
ブッタという存在もまた人として近くにある。
こんな言葉があることを記しておく。
生老病死、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦。
色(しき)。
眼、耳、鼻、舌、身、意の六根。
色、声、香、味、触、法の六境。
見、聞、嗅、味、触、知の六識。

生きていくこと、そのただ只中で。
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中空構造の深層

2024-07-05 23:53:34 | マイブック(か)
「中空構造の深層」
      河合隼雄 著

とても興味深かった。
日本人の心の有り様を神話「古事記」により分析する。
西欧と比較しながら思考していく。
むかしから伝わる神話や昔話は、
今現在の私たちの心の深層に根差し続けている。
それは宗教にも通じるだろう。
日本の神話にはこんな構造があるという。
イザナミ、イザナギの子、
アマテラス、ツクヨミ、スサノオの三神のうちツクヨミだけが
物語として語られない。
またニニギとコノハナサクヤヒメの三人の子のうち、
真ん中の子の物語は語られず、その有り様が
日本人における深層にある軸が中空、無であるという。
時代によって置き換わっていく。
物語は心を寿ぎ、時間軸、空間軸となっていく。
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さみだれて

2024-07-05 00:40:10 | レターの膜(短歌)
さみだれて
お尻のまるみ
揺れるるを
あごに手をのせ
なぜ君なのと
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風あたる

2024-07-01 22:57:54 | レターの膜(短歌)
風あたる
気持ちのよさに
奪われて
目を細めてた
ふたつめの夢
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死ぬ瞬間

2024-07-01 22:41:06 | マイブック(か)
「死ぬ瞬間」
      E・キューブラー・ロス 著
      鈴木昌 訳

アメリカの医師による著書。
病にかかり死への眼差しを向けなければならなくなった人たちへ、
面談により心に思っているものを知る。
そして知ることにより、人に与えられた死というものを感じていく。
どう接すればいいのか、どうすればいいのか。
生老病死。生きることと対の死。
その死を人々の体験談により知識を積み上げていく。
さまざまな思いを持った、想いを持つ人の言葉。
題にもある死の過程。
否認と孤立、怒り、取り引き、抑鬱、受容、希望。
また患者の家族、医師、看護師の言葉も記述されている。
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