余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

大きさの

2024-11-28 22:46:21 | レターの膜(短歌)
大きさの
蝉の声に
心ごと
ふるわされていく
房にぶつかり
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求めない

2024-11-28 22:35:09 | マイブック(か)
「求めない」
      加島祥造 著

不思議な感じがしてやまない。
求めないからはじまる詩の連続。
いろいろなことを求めない。
求めないことは諦めや手放していく後悔へとなりそうだが、
読み進めるにつれて不思議な感覚となっていく。
はじめに著者はいう、人間は求める存在だと。
そして求めないを綴っていく。するとどうだろうか。
求めないけれど求める。
この矛盾が成立していくような、希求が体や思考を促していくような
求めることへと手を伸ばしたくなる。
常にあるものへと深呼吸をしているのかもしれない。
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大量の

2024-11-20 23:01:05 | レターの膜(短歌)
大量の
大地の花束
見届けて
そのとき私は
ひとつの花へ
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星のように離れて雨のように散った

2024-11-20 22:51:26 | マイブック(さ)
「星のように離れて雨のように散った」
      島本理生 著

宮沢賢治の銀河鉄道の夜を修士論文に選んだ原春。
過去の出来事に捕われながら、私というものを自問する。
そして恋人との関係にもなぜだかは分からないもやが存在する。
私とはいったいなんだろうか。私は何をすればいいのだろうか。
何をしたいのだろうか。
異性の友人、同性の友人、バイトとして作家に触れる機会を得て、
葛藤の渦のなか、私としての物語を模索していく。
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恋しさに

2024-11-18 00:32:38 | レターの膜(短歌)
恋しさに
途惑うばかり
意志のもと
告げ来る鳥たち
花の妖精
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