「遠い朝の本たち」
須賀敦子 著
本と過去の記憶は結びつく。
結ばれている。
本に読まれる著者は、
僕もおなじく本に読まれる。
朝の日のひかりが周りを包む。
彩っていく。
「うつ病の妻と共に」
御木達哉 著
ノンフィクション。
医師の妻がある日うつ病になる。
妻は喪失と隣り合わせ。
手をつなぎ、映画をみ、旅行をし、
料理をし、お酒をのみ。
全篇をとおして妻へのいとおしさが
切なさをつなぎとめる。
”あとがき”
”それからの美佐子”
” ”
へとつながっていく。
愛するからこそ苦しくなり、
美しい調べを奏でる。