「生きていく絵」
荒井祐樹 著
アートとはなんだろうか。
この本は精神を病んだ人たちを通して、アートとは何かを見詰めている。
絵画、彫刻、詩、文学等。
この本では絵を描くことで何を得られるのかということが書かれている。
だがこの問いは、たぶん答えの得ることのないもの、
生きるとはや、死の先にはなどといったことと同じことなのかもしれない。
役にたつものだろうか。なんの役に立つのだろうか。
意味のあるものなのだろうか。何があるのだろうか。
それは二つに分類される見ること、そして描く書くことに。
心動かされて、残り続ける。衝動に突き動かされて、描き書く。
治ることはなくとも癒される。
生きる痛み。生きているつながり。