標準和名:オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)
別名:ルリカラクサ(瑠璃唐草)
ゴマノハグサ科 クワガタソウ属
路傍や田畑のあぜ道などに節分の頃から咲き始める明治時代に渡来したユーラシアからアフリカにかけてが原産の帰化植物です。
花冠は4裂し4弁花のように見えますが5裂のものも比較的多く稀に3裂のものも見られます。
在来種のイヌノフグリはその実が犬の陰嚢に似ていることから名付けられました。
「可憐な花姿に相応しくない」とか「かわいそう」という方がおりますが、この名前は日本における植物分類学の父牧野富太郎博士が植物分類学者の目で観察し付けられた名前です。
なお、陰嚢(いんのう)とは医学用語で哺乳類のオスの睾丸を包む袋状の突起物のことでこれを「フグリ」と読ませるのは当て字のようです。
房総での花期は10月下旬から5月下旬。
2019.1.21撮影 房総丘陵にて