Kurumatabiskyの 野に咲く花に魅せられて Part1

  



     野に咲く花のように風に吹かれて~♪

      晴れた日はフィールドにいます。

地質年代「チバニアン(千葉時代)」誕生へ

2017年11月16日 | 日々是好日
地球の歴史を区切る地質年代は、中生代や白亜紀といった大きな区分の名称が既に決まっていますが小さな区分は未定のものがあります。



地球が誕生して46億年といわれていますが、その歴史の地質年代を示す特徴のある地層を国際標準模式地(GSSP)といい現在までに60数か所が指定されています。
千葉県市原市田淵で見つかった新生代第四紀更新世の約77万~12万6千年前の地質年代の地層が国際標準模式地(GSSP)「チバニアン」(千葉時代)と命名される見通しになったことが分かりました。

国立極地研究所や茨城大などのチームが今年6月にこの地層を基準地として国際地質科学連合に申請し、ラテン語で千葉時代を意味するチバニアンの年代名を提唱しました。
また、イタリアは南部2ヶ所の地層を基準地として「イオニアン」の年代名を目指して申請していました。

各国の専門家で構成する作業部会が審査し、今月10日を期限に投票を行った結果日本が全体の6割以上の支持を得て候補地に選ばれたということです。

この年代はネアンデルタール人が生きていた「第四紀更新世」の中期にあたり命名の行方が国際的にも注目されていました。

この地層は、地球の磁場が反転していた年代に海底に堆積してできたもので、現在の方位磁針はN極はほぼ北極をS極はほぼ南極を指しますが反転していた時代の方位磁針はN極は南極をS極は北極を指していたということです。
※ 地球の磁場は方位磁針と磁極が真逆で北極にS極が南極にN極があり、地球の発する磁場によりS極の磁場を持つ北極に方位磁針のN極の針が引き寄せられます。

この結果を受け、快晴の今日(2017.11.16)はたくさんの見学者が訪れていました。


下の案内板からわかるように、緑の杭は現在と同じ磁場の地層、黄色の杭は磁場がふらふらしていた時代の地層、赤の杭は磁場が反転していた時代の地層です。





晴れた日でも現場はぬかるんでいますので長靴に履き替えて見学することをお勧めします。
また、付近一帯はイノシシやニホンジカの生息地でヤマビルがいますので春から秋に見学するときはその対策もしっかりとしてください。
【ヤマビル対策】
 ヤマビルは僅かな隙間でも入り込みますので、長靴・長袖・長ズボンを着用して首にタオルを巻く。
 露出した部分や袖口などにヤマビル忌避スプレーをひと吹きする。
 長靴を這い上がっていないか時々確認する。