くっしーの徒然日記

相性は良くなかった(M8/M20/M21)

さて、話は、4月末の新月期の話に移る。この週末は金曜日にmx25hさんのところで雲の合間から少し撮影したが、雲のかぶったカットが多く、これまた画像処理に時間がかかりそうなので、翌日の千葉に行って撮影した画像に飛ぶ。

千葉での撮影は、風が強かった事もあり、13cm反射での画像はかなり流れていて、これまた時間がかかりそうなので、とりあえず処理が簡単そうな7cm鏡筒での画像から処理した。

千葉は、東がかなり暗いので、少し高度が上がって海面の水蒸気の影響が無くなる位になると、夏の鮮やかな星雲が撮影できるので、まずは、M8からM20、M21にかけてを撮影してみた。


【↑M8干潟星雲、M20三裂星雲、M21散開星団 いて座の散光星雲&散開星団】
Celestron D:70 f:400 EF27mm15倍 GPE赤道儀+AL90+SkySenser2
コリメート法 LPS-P2使用 PowerShotS90 F:2.0 f=6mm 合成F=2.0
Iso3200 S:128秒x25コマ Noise減算:ON 35mm版換算で415mm相当 
撮影場所:千葉県旭市 撮影日:2014/4/27 02:11-03:12
Registaxでコンポジット→FlatAideでかぶり補正→GIMP2で反転
592mm相当にトリミング(70%)、トーンカーブ・サイズ調整

中央下の赤い星雲が、M8干潟星雲で少し右上にある赤と青のちょっと花の様なのがM20三裂星雲である。M20の少し左上の星の固まりがM21散開星団である。

以前に撮影した時は、画角と収差の関係でM21を一緒に入れることが出来なかったが、今回は何とかM21も入れてみた。

M8の左側には、猫の肉球を思わせる『猫の手星雲』もしっかり写っている。ただ、M8を左右の中心においてしまったので、猫の手星雲は視野の左端ギリギリになってしまったので収差でかなり流れてしまっている。

今回から実はEF27mmを使用したのだが、残念ながら思ったほどフラットに成らなかった。と言うより結構全体に周辺部が流れてしまっている。これだと、PL40mmの方が、画角は狭いが収差はかなり少ないみたいだ。せっかっく買ったけど、うちの鏡筒とカメラにとっては、あんまり相性はよくないかもしれない。なんだか、がっかりである。

光軸の合わせ方にもかなり影響されるのかもしれないが、、、

2014.4.27(5/28)

コメント一覧

くっしー
Nikon8cmさん、こんんちは。

だんだん、画像が良く撮れてくると収差もついつい気になってしまいますね。おかげでだんだんお手軽撮影から離れてしまってるのも事実ですね。
今回、猫の手星雲もよく映ってくれました。前回は、あまり猫の手は赤くならなかったので、露出時間と枚数が効いているのでしょうね。
Nikon8cm
くっしーさん

コリメートの収差は悩ましい問題ですよね。
私はレンズとカメラは固定式なので光軸の影響は比較的少ないですが、コマ毎に写野がズレると特に収差が強くでます。影響する要素がいくつもあるので、毎回毎回1つ1つを丁寧に確認することぐらいしか対策は思い浮かびません。
でも、あまり色々気にするとお手軽コリメートの良さが失われてしまうので、楽しくできる範囲でってことになりますよね!
2分越え露光で25コマになると、M8の周辺部分やM20の青いガス、そしてネコの手までクッキリでますね。迫力を感じます。
くっしー
Bin-Starさん、こんばんわ。

今回、猫の手星雲は結構色が出てくれました。2分の露出が効いている様です。
アイピースは、笠井のに良く似た製品ですが、笠井のブランドではないので、似て非なる物かも知れません。光軸の合わせ方も少し影響している様な気がします。今度TESTしてみなければ。
Bin-Star
猫の手星雲のコントラストいいですね。

例の笠井のアイピースでしょうか?
カメラレンズに依存するコリメートでは、カメラと受光素子の間に収差を減らす光学系を組み込めないので、周辺の伸びの改善には限界があるのでは?
新たな工夫が必要かも?
くっしー
kameさん、こんばんわ。

いや~、期待していたんですが、残念です。
画角だけは広かったので、結構たくさん写ってくれたのですが、収差がかなり出るので、どこまでをトリミングして使うか頭の痛い所です。
kame
新兵器残念でしたね。(T_T

そしてまたカブリや光軸の影響を受けやすい、コリメートでは難しそうな領域に手を。(^^;

しかし散光星雲だけでなく暗黒帯まで見事に写り込んでいるだけに、周辺収差が強くなってしまったのが悔しいですね。
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