厳寒の富士山遠征でちょっとお疲れモードなので、撮影はパスした。
さて、その2/18(土)の新月期の週末の富士山遠征。やっとのおもいで
極軸をあわせてM77の撮影をセットした。露出時間を長くした事と、
カメラでダーク減算をやるので、20枚ほど撮影するのに、101秒露出で
1時間以上掛かる。という事で、その間に流星でも流れないかと、
流星撮影用のカメラをセットした。
【↑オリオン座と冬の大三角】撮影時間:2012/2/18 20:27
IXY30S ISO1600 f:4.9mm(28mm相当) F:開放2.0 S:32秒
PowerShotS90が撮影用になった事で、流星撮影は、IXY Digital 910is
IXY30S、PowerShotA570と3台投入しようと三脚も3本持ってきたのだが
なんとA570を起動すると『カードがありません』表示!
家にSDカードを忘れてきてしまった!ありゃま~!って事で、
流星撮影は、910と30Sの2台体制でのぞむ事となった。
さて、メインの撮影の方に戻ると、M77の撮影が電池切れで11枚で
止まってしまった。既にM77は、高度を下げて、木立に隠れる寸前
だったので、これ以上の撮影をあきらめて、電池を交換して、
次の対象に移る事にする。
次に何を撮影しようか?この日は余り撮影対象を絞り込んで来て
いなかったので、その場でステラシアターで対象を探す。
そう言えば、先日、Nikon8cmさんが、40倍64秒露出で撮ったM1を
掲載していたのを思い出した。前回80倍64秒で撮影した時は、
そこそこの写りだったが、もう少し露出を上げると、星雲がはっきり
出ないかな?と思って、鏡筒をM1に向けて101秒で撮影してみた。
18枚撮影した所で又しても電池切れでストップ。その内、ブレの
少ない10枚をコンポジットしたのが下の絵↓
【↑M1 かに星雲 おうし座の散光星雲(超新星残骸)】
SM-R125S/D:130 f:720 PowerShot S90 F:2.0 f=6.0mm コリメート法
UW9mm 80倍 LPS-P2使用 ISO3200 S:101秒x10コマ
撮影場所:山梨県南都留郡 撮影日:2012/2/18 21:27~22:29
jpegからRegistacsでコンポジット
→YIMGで回転、トリミング、かぶり補正、レベル補正、リサイズ
かにの甲羅の様な特徴的な3角形の星雲。前回より露出秒を1.5倍
増しにしたのだが、前回の撮影時の天体高度が75度位、ほぼ南中で、
標高も2000mだったのに対し、今回は、極軸合わせに手間取った事も
有り、だいぶを高度を下げて55度位しかなかった事、標高が1100m
しかないのも効いているのか?思ったほど大きくは改善していないが
多少は改善しているようにも見える。
露出を増やして、かぶりが増えた分、補正が強めに掛かり、多少色味が
前回より変わった感じ。カニがよくゆで上って赤くなったと言った所か?
こちらの方が、一般的な色だろうか?
なかのフィラメント構造の見え具合も多少は改善している様にも見えるが
相変わらず、なんとなくそんな構造に写ってるなレベルである。
やっぱり、コンデジでこれ以上の解像度を望むには、倍率を更に
上げないと難しいかも知れない。でも倍率を上げるとFが暗く
なるので、露出時間も更に掛ける必要が有り、高倍率、長秒露出で、
追尾の難易度が一気に、二乗で難しくなっていく気がする。
コンデジの『お手軽』からはちょっと遠くなる方向だ。
直焦点撮影でも、長焦点は、かなり追尾が難しく、オートガイド
でも、相当苦労するらしいから、この辺は、今のシステムの限界に
近いかも知れない。でもまた、高倍率もどんな物か、色々と三鷹から
テストしてみたいアイテムでもある。
【↑21時54分時点での外気温度、既に-19.5℃!】
さて、夜も段々更けてきて、外気温は夜10時で、既に-19.5℃と
-20℃の世界も目の前。新月の夜は、まだまだこれからが本番だ!
2012.2.18(2/21)
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