くっしーの徒然日記

バックグランド補正

先週、先々週の週末に撮影したバラ星雲と北アメリカ星雲。
どうもなんか、他の人の画像とずいぶん違う感じがする。
Nikon8cmさんにも指摘されたので再処理をしてみる事にした。

いつもはコンポジットした後、YIMGで回転・切り出し後の画像を2枚コピー
して、L画像とRGB画像として、それぞれバックグランド補正機能を使って
かぶりの補正をした後、L+RGB合成で1枚に戻して、そこからガンマや
レベルをいじってトーンカーブを調整する手法を使っている。

バックグランド補正はRGB画像は↑上の画像のバックグランドデータ生成
引き算補正で行い、L画像は白黒化した後、バックグランド補正ポイント
指定にて作成している。


↑は先週の記事に載せた北アメリカ星雲の画像で、上記の方法で処理して
いるが、どうにもしっくりこないというか変な感じである。
なんか、他の人の画像を見るともう少し大陸の中の方も赤くなってる感じ
なのに、変に上の方が隙間だらけだし、白っぽくなっている。


↑これは、昨日の記事のバラ星雲だがこれも似たような感じで、なんか変に
白くなってるし、他の人の画像に比べて、赤い所の虫食いというか、黒く
なってる部分が多いような気がする。

ここで、RGB画像に使ってるバックグランドデータ生成だが、設定画面を
見ていただくと判る通り、背景検出のサイズ設定がある。↓


両画像とも星雲部分が大きいので、この検出範囲を最大にして使うのだが
それでも、なんだかバックグランドと星雲を上手く区別できてない様な
感じに見受けられる。

と言う事で、思い切ってバックグランド補正をやらずに、回転・切り出し
後の画像をいきなりガンマ補正でトーンカーブ調整をしてみた。

【バックグランド補正無し↑で再処理のバラ星雲】

上の画像と比べて、変に中で黒く抜けている所もなく、また星雲中に
妙に白くなる所も無くなった様で、だいぶましに成った様な気がする。

同じように、北アメリカ星雲も再処理してみた。

【バックグランド補正無し↑で再処理の北アメリカ星雲】
こちらも、大陸の上の方がまだらに黒くなってたり、白っぽくなるのが
無くなり全体に赤くなって、よそのHPで見る北アメリカ星雲の画像に
近い物に成ったと思う。

但し、バラ星雲は余り目立たなかったが、北アメリカ星雲の写真は
画面左側(メキシコ半島の左側)が明るく、右側少し下側が暗くなって
しまっている。たぶんコリメート時の光軸のズレによる明るさの差に
よる物だと思われるが、バックグランド補正がされていないので、
この部分の明暗差が上の補正をした物に比べて顕著に出ている感じだ。
まあ、バックグランド補正をしていないので、けられ等による明暗差は
補正できないので仕方がない所か。

ちゃんとフラットを撮ればいいのだが、コリメートの場合、フラットを
使おうとすると、カメラをセットする毎に光軸が微妙に異なるから
毎撮影時、アイピースを換える毎、或いは電池交換で外した時や、
眼視確認で外す度にフラットを撮る必要が有るからなかなか現実的では
無いかも知れない。何か上手い手は無い物だろうか、、、

ちなみに、従来使っていたバックグランド補正を使う手法も、今回の様に
画面の7~8割が星雲と言う画像でなければ、それなりの効果が得られる
ので、大きな星雲の場合だけ使わない方が良いと言う事になるだろうか。
ちなみに、同様の違和感を馬頭星雲の時にも感じたので、そちらも使わない
方がいいのかも知れない。でも馬頭星雲の場合は、色々な色とサイズが
入り交じっているから一概には言えないかも知れない。馬頭星雲単独なら
効果が有るかも知れない。

コメント一覧

くっしー
Nikon 8cmさん、おはようございます。

全くです。最初に画像処理をした時、いつも通りにやって、何か変だなととは思っていたんですが、Nikon8cmさんのコメントで、試しに他の手法でやって見たら、そこそこうまく行った感じです。後はやはり光軸ズレによる明暗差の処理ですね。今の光軸合わせの治具は、外筒の色の関係で、オレンジに写るんですが、外の筒を白っぽい物にすれば、上手くこれを使ってフラットを撮れるかも知れないのですが、、、

Nikon8cmさんの画像の場合は、専用のアダプタで撮られているので、殆ど視野内で、この明暗差が画像に見られませんよね。だから結構トーンを大きく持ち上げて増感処理が可能なんですね。
NIkon 8cm
http://nikon8cm.exblog.jp/
くっしーさん

驚きました。同じ元画像からでも随分と違ってくるのですね。可能な限り美しい写真は目指すにしても、コリメート法は、お手軽撮影として楽しむべきもの?!なので、いちいちフラット画像までとなると、全然お手軽じゃあなくなっちゃいますしね。

くっしー
スタパオーナーさん、こんばんわ。

YIMGを使ったかぶり補正について、記事の原稿部分は書けてるのですが、まだどの画像を貼るとか記事にする為の細かい修正が出来ていないので、まだあげていません。ほんとはその説明が先に有れば、この記事も判り易いんですが、、、
新月期の遠征での撮影がそこそこ出来ているので、どうしてもそちらの記事が優先してしまってます。満月期に撮影ネタが切れた時にUPしようかと(汗)もう少しお待ち下さい。

後、撮影の時間が取れるようなら、ぜひパワーショットでの(くやしい)2分位の露光作品を期待しています(大泣)
スタパオーナー
http://www.star-party.jp
くっしーさま こんばんは
YIMGのノウハウ参考になります。
ここのところくっしーさまやNikon8cmさまにドンドン水をあけられている感じで、ちょっと焦っています。
(ありがたいことなのですが)お客さんがなかなか途切れず、自分の星見の時間がなかなか取れないのでどうしようも無いのですが・・・
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