今回のパワーショットS90。一旦、作業中断しタッパーケースにビニールに
包んで放りこんで2日ほど放置。途中までの記事を書いてる途中で、写真が
足りず、再度引張り出し、写真を撮影後、しばらくレンズを眺めていた。
なんとなくピンセットを出して、あちこち軽くつつくと、
内筒の中身が後ろに動く事を発見。↓
おおこれは!と思い、少しづつ押すと、↓内筒の中身が後ろに出てきた。
後ろから見えていた、曲がった金属ピンを取り出す。スプリング付きだ。
ちなみに一番後ろの板は、シャターの様で、突起を動かすとレンズの
後ろの金属膜が開閉する↓
シャッターユニットを後ろに取り外す↓
その前に有るユニットも取り出す↓
なんのユニットだろう?↓ガイドピンが3本中2本折れている。
前面側のネジを2本外し、黒いカバーを外すと羽が。
↑どうやら、絞りユニットの様だ。
↓シャターユニットのガイドピンも2カ所取れていて、1カ所、
曲がった金属ピンが付いていた所は↑広がっていて、ピンが付き
そうにない。縦方向のガイドも少し変形している。
中身が無くなったので、内筒の内側からラジペンの先を当てて
軽くトントンすると、↑最内筒が上に上がってきたが、まだスティックは
外れない。
ガレージに持って行って、万力の口幅を外筒の幅に合わせて、軽く載せ
ソケットレンチのコマを内筒にあてがい、↑軽く金槌で叩く。
ちょっと外筒にヒビ↓が入ったが、何とかスティック箇所を分離出来た
良く見ると、内筒は更に2つに分離↓する。
外筒(3番目の内筒?)の内側↓赤丸の所は初めに外から見て
最初に出っ張っていた部分。約5mmほど正規位置より下に食い込んで
いた様だ。青丸の部分は、たぶん金槌でたたき出した時の傷。
これと内部ユニットを見ると、内筒だけでなく、シャッターユニット
絞りユニットも別の溝に入って上下する構造だった様だ。
内筒の金属製ガイドピンは、3カ所中1カ所↓無くなっている。
そう言えば、外筒(3番目の内筒)には、中から押した出っ張りは
2カ所しか無かったから、このピンは、外筒を分離した時には、もう
無かったと言う事になる。最初の落下時に既に無くなったのかも
知れない。
と言う事で、無事にスティックは外れて、分解できたが、少々強引な
手も使ったので、正しい組み方が判らない。既にガイドピンが無く
まともには動かないし、正しい組み方をする為の動きも出来ないので
本当に正しい組み方かどうか自信はないが、一応無理な力を掛けずに
組み立てる方法を確認しておく。
なお、以下に書くのは、途中で順番を間違って、何度か組み立て直しを
した結果に基づき、最終的な正しい組み方と思われる方法を忘備録代わり
に書いておきます。どなたかの参考にでも成れば、、、
(但し部品が一部壊れているので、ほんとに正しいかは保証しかねます)
外筒(3番目の内筒)の化粧板は先に取り付ける。(上端にはめ込むだけ)
2番目の内筒↓に真ん中のレンズを取り付ける。方向が有るかどうか
判らないが、外す時に付けた印をあわせて取り付ける。
以下特に書きませんが、外す時に必ず印を付けておき、位置が判る様に
しておきましょう。(え?今からじゃ遅いって?)
中玉兼前玉レンズ枠に↓前玉を入れる。今回は完全復活させてる訳じゃ
ないので、特に接着はしませんでしたが、ちゃんと動く様に組む時は
接着した方が良いでしょう。
前玉押さえ兼、レンズバリア駆動板を切り欠きに合わせて入れる。
下向きに突起の有る部分を青丸部に合わせる事。
レンズバリアにスプリングを引っ掛ける
2番目の内筒の突起にバネを引っ掛け、小さい穴にバリアの突起を差込む
バリアを2枚共付ける。この状態ではバリアは開いたままが正常位置
3番目の内筒の溝に2番目の内筒のガイドピンを合わせてはめ込む
最内筒の中に絞りユニット、シャターユニットの順で、切り欠きに
ガイドピンを合わせて中に入れ、最内筒の出っ張りと2番目の内筒の
切り欠き部分を合わせて↑最内筒を組み込む。
内筒ユニットを表にして、化粧板を取り付ける。化粧板の裏側に
出っ張りと、3番目の内筒の先端に角穴が有るので、位置を合わせて
(数mm反時計方向にずらして合わせて)押し込んで時計方向に
回す感じで、はまりました。
組み上がった内筒ユニットを外から3番目の外筒の前面まで差し込み、
フレキを↑穴に通す。(この辺はガイドピンが有る場合は、位置に
注意して、回しながらはめる必要が有ると思います)
内筒ユニットを前面に出したままで、外から2番目のギアの付いてる
外筒の↑穴にフレキを通す。(写真は既に通っている所、左は最外筒)
そのまま、最外筒もフレキを通してはめ込む。3番目の外筒のネジ位置
と合わせる事
レンズユニットの裏板を↓ネジ4本で止める。
フレキのセンサーを元通りの位置に差し込み接着する。
フレキのコネクタが3カ所有るので、写真の状態でコネクタに差し込み
差し込み終わってから、フレキを畳んだり、ガイド穴に刺したりする。
以上で、レンズユニットは組み上がったので、後は分解した時の記事を
参考に、逆に元通りくみ上げる。
と言う事で、散々苦労して、ばらして、組み上げましたが、部品破損が
激しく、今回は修理断念。
↑相変わらずのレンズエラーと、修理中に出てきた破片
長編おつきあい有り難うございました。今回は完全に人柱モードで
ハイリスクを見事に引き当てましたが、どなたかの参考にでも成れば
幸いです。やっぱり、落下と水没は、ハイリスクで、当たりもあれば
外れも有ると言った所でしょうか、、、、orz
今朝方、寝起きに布団の中で、『こうすりゃ直せるんじゃないか?』
みたいな思いつきもちょっと有りましたので、その構想を実現でき
そうな部品(部材?)が、手に入ったら、続編が有るかも。
(余り期待しない事)
後、こうやったら治せるんじゃないの?的なご意見もお待ちしており
ます。今朝思いついた案より実現性が高い案なら試してみたいと
思います。
あ~!それにしても、早くISO:3200/F:2.0のコンデジが欲しいなぁ~!
2011.7.30(7/31)
Power Shot S90 ジャンク 分解・修理?
Power Shot S90 ジャンク 分解・修理?その2
Power Shot S90 ジャンク 分解・修理?その3
Power Shot S90 ジャンク 分解・修理?その4
Power Shot S90 ジャンク 分解・修理?その5
以下は、S95水没機のレンズユニットを修理、上のS90を復活させた記録
PowerShot S95 分解・修理?
PowerShot S95/S90 分解・修理?その2
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