くっしーの徒然日記

Power Shot S90 ジャンク 分解・修理?その4

もう、復活できる確率はかなり低く、それどころか分解さえままならない、
今回のパワーショットS90。一旦、作業中断しタッパーケースにビニールに
包んで放りこんで2日ほど放置。途中までの記事を書いてる途中で、写真が
足りず、再度引張り出し、写真を撮影後、しばらくレンズを眺めていた。

なんとなくピンセットを出して、あちこち軽くつつくと、
内筒の中身が後ろに動く事を発見。↓


おおこれは!と思い、少しづつ押すと、↓内筒の中身が後ろに出てきた。


後ろから見えていた、曲がった金属ピンを取り出す。スプリング付きだ。


ちなみに一番後ろの板は、シャターの様で、突起を動かすとレンズの
後ろの金属膜が開閉する↓


シャッターユニットを後ろに取り外す↓


その前に有るユニットも取り出す↓


なんのユニットだろう?↓ガイドピンが3本中2本折れている。


前面側のネジを2本外し、黒いカバーを外すと羽が。

↑どうやら、絞りユニットの様だ。

↓シャターユニットのガイドピンも2カ所取れていて、1カ所、

曲がった金属ピンが付いていた所は↑広がっていて、ピンが付き
そうにない。縦方向のガイドも少し変形している。

中身が無くなったので、内筒の内側からラジペンの先を当てて

軽くトントンすると、↑最内筒が上に上がってきたが、まだスティックは
外れない。

ガレージに持って行って、万力の口幅を外筒の幅に合わせて、軽く載せ

ソケットレンチのコマを内筒にあてがい、↑軽く金槌で叩く。

ちょっと外筒にヒビ↓が入ったが、何とかスティック箇所を分離出来た


良く見ると、内筒は更に2つに分離↓する。


外筒(3番目の内筒?)の内側↓赤丸の所は初めに外から見て

最初に出っ張っていた部分。約5mmほど正規位置より下に食い込んで
いた様だ。青丸の部分は、たぶん金槌でたたき出した時の傷。

これと内部ユニットを見ると、内筒だけでなく、シャッターユニット
絞りユニットも別の溝に入って上下する構造だった様だ。

内筒の金属製ガイドピンは、3カ所中1カ所↓無くなっている。

そう言えば、外筒(3番目の内筒)には、中から押した出っ張りは
2カ所しか無かったから、このピンは、外筒を分離した時には、もう
無かったと言う事になる。最初の落下時に既に無くなったのかも
知れない。

と言う事で、無事にスティックは外れて、分解できたが、少々強引な
手も使ったので、正しい組み方が判らない。既にガイドピンが無く
まともには動かないし、正しい組み方をする為の動きも出来ないので
本当に正しい組み方かどうか自信はないが、一応無理な力を掛けずに
組み立てる方法を確認しておく。

なお、以下に書くのは、途中で順番を間違って、何度か組み立て直しを
した結果に基づき、最終的な正しい組み方と思われる方法を忘備録代わり
に書いておきます。どなたかの参考にでも成れば、、、
(但し部品が一部壊れているので、ほんとに正しいかは保証しかねます)

外筒(3番目の内筒)の化粧板は先に取り付ける。(上端にはめ込むだけ)


2番目の内筒↓に真ん中のレンズを取り付ける。方向が有るかどうか

判らないが、外す時に付けた印をあわせて取り付ける。
以下特に書きませんが、外す時に必ず印を付けておき、位置が判る様に
しておきましょう。(え?今からじゃ遅いって?)

中玉兼前玉レンズ枠に↓前玉を入れる。今回は完全復活させてる訳じゃ

ないので、特に接着はしませんでしたが、ちゃんと動く様に組む時は
接着した方が良いでしょう。

前玉押さえ兼、レンズバリア駆動板を切り欠きに合わせて入れる。

下向きに突起の有る部分を青丸部に合わせる事。

レンズバリアにスプリングを引っ掛ける


2番目の内筒の突起にバネを引っ掛け、小さい穴にバリアの突起を差込む

バリアを2枚共付ける。この状態ではバリアは開いたままが正常位置

3番目の内筒の溝に2番目の内筒のガイドピンを合わせてはめ込む


最内筒の中に絞りユニット、シャターユニットの順で、切り欠きに
ガイドピンを合わせて中に入れ、最内筒の出っ張りと2番目の内筒の

切り欠き部分を合わせて↑最内筒を組み込む。

内筒ユニットを表にして、化粧板を取り付ける。化粧板の裏側に

出っ張りと、3番目の内筒の先端に角穴が有るので、位置を合わせて
(数mm反時計方向にずらして合わせて)押し込んで時計方向に
回す感じで、はまりました。

組み上がった内筒ユニットを外から3番目の外筒の前面まで差し込み、

フレキを↑穴に通す。(この辺はガイドピンが有る場合は、位置に
注意して、回しながらはめる必要が有ると思います)

内筒ユニットを前面に出したままで、外から2番目のギアの付いてる

外筒の↑穴にフレキを通す。(写真は既に通っている所、左は最外筒)

そのまま、最外筒もフレキを通してはめ込む。3番目の外筒のネジ位置

と合わせる事

レンズユニットの裏板を↓ネジ4本で止める。


フレキのセンサーを元通りの位置に差し込み接着する。

フレキのコネクタが3カ所有るので、写真の状態でコネクタに差し込み
差し込み終わってから、フレキを畳んだり、ガイド穴に刺したりする。

以上で、レンズユニットは組み上がったので、後は分解した時の記事を
参考に、逆に元通りくみ上げる。

と言う事で、散々苦労して、ばらして、組み上げましたが、部品破損が
激しく、今回は修理断念。


↑相変わらずのレンズエラーと、修理中に出てきた破片

長編おつきあい有り難うございました。今回は完全に人柱モードで
ハイリスクを見事に引き当てましたが、どなたかの参考にでも成れば
幸いです。やっぱり、落下と水没は、ハイリスクで、当たりもあれば
外れも有ると言った所でしょうか、、、、orz

今朝方、寝起きに布団の中で、『こうすりゃ直せるんじゃないか?』
みたいな思いつきもちょっと有りましたので、その構想を実現でき
そうな部品(部材?)が、手に入ったら、続編が有るかも。
(余り期待しない事)

後、こうやったら治せるんじゃないの?的なご意見もお待ちしており
ます。今朝思いついた案より実現性が高い案なら試してみたいと
思います。

あ~!それにしても、早くISO:3200/F:2.0のコンデジが欲しいなぁ~!
2011.7.30(7/31)

Power Shot S90 ジャンク 分解・修理?
Power Shot S90 ジャンク 分解・修理?その2
Power Shot S90 ジャンク 分解・修理?その3
Power Shot S90 ジャンク 分解・修理?その4
Power Shot S90 ジャンク 分解・修理?その5

以下は、S95水没機のレンズユニットを修理、上のS90を復活させた記録
PowerShot S95 分解・修理?
PowerShot S95/S90 分解・修理?その2

コメント一覧

ぶきっちょ
丸ごと削除で構いません。レスの流れが分かりにくくなってしまうかもしれませんが、よろしくお願いします!
くっしー
ぶきっちょさん、こんばんわ。

気長に待てば、ちょうど良いのが見つかるかもしれませんね。
コメント欄のメルアドですが、今見たところ、管理者にはコメント丸ごとの削除権限しかないのですが、いかがしますか?
ぶきっちょ
 くっしーさま、
 おぉ、解決済みでしたか、失礼しました。じゃ、私も気長に中古S90の出物を探して再挑戦しようかな(笑)
(お手数ですが、最初の投稿のメアドリンクを削除しておいていただけると嬉しいです)
くっしー
ぶきっちょさん、こんばんわ。

参考になったようで何よりです。でもフレキを切ってしまって、残念でしたね。

私の方のS90は、水没機のS95を手に入れて、そのレンズユニットを分解修理して、S90と2個一しましたので無事に動くようになりました。
http://air.ap.teacup.com/kussy/258.html
どうも、お気遣いありがとうございました。ひょっとして余ってる部品が逆にぶきっちょさんに有効活用できるかもと思いましたが、昨年長野に引っ越したので、その時にばらばら状態のジャンクデジカメは、S100以外廃棄してしまったのを思い出しました(汗)
くっしー
貧スタさん、あんまり煽らないでください。取りあえず、レンズを使える様に直そうと考えているところですから(笑)
64秒露出できても、直焦点だとFの暗さから、ISO感度2倍になっても、全体では、今までの2~4倍位までなので、そんなに良くは写らないですよ。と言う事で、レンズ再生に失敗したら試しにやってみるかな程度です(汗)
貧スタ
こんにちはクッシーさん

このスレッド面白いですねえ!
またコメントも結構入っていて、皆さんの期待もかなり大きい様な気がします。

コンデジの直焦点改造って過去にないのではないでしょうか?
この際、直焦点・IRカットフィルター除去・ペルチェ冷却というのはどうでしょうか?
出来れば世界初かなあ?
くっしー
CMOS開発者さん、初めまして。

アドバイス、有り難う御座います。
そうですね。検出方法が判れば、それを騙す手だても見つけられる可能性が有りますね。それから『ROMのプログラム』はCHDKのハッキングファームを指していますか?取りあえず、S90用のCHDKファームで起動して見る事を試してみます。もしかしたらレンズエラーまで確認しないで起動するかも知れません。

この間、寝起きに思いついたレンズ復活の手だてを実現すべく、今、考えていますので、それが駄目だったら、本格的に直焦点化も検討してみますね。15秒露光じゃまともに写らないだろうけど64秒露光が出来そうだから、少しは、写るかも知れません。
CMOS開発者
レンズエラーの検出方法がわかれば直焦点ローバスフィルター除去という手段も残されているのでは!
またはROMのブログラムでレンズエラー検出ブログラムの機能を破壊出来ないですか?
くっしー
ああ、そう言う意味でしたか。概ね場所は当たりでしたが意味合いまで良く判っていませんでした(汗)あと斜鏡はCentral obstruction diameter の所ですね。了解です。
小さめになるとのことで、OHPに印刷する前に紙に試し印刷する必要が有りますね。今度、注意してやってみます。アドバイスどうも有り難うございました。
沼尻
http://homepage2.nifty.com/numajiri/
3つ目の項目は、Edge thicknessですか。
外周部分の幅ですね。
例えばR125Sでは、口径130mmに対して、鏡筒外径は154mmありますので、ここが12mm以上必要ということになるでしょう。
Advanced parametersの方では、斜鏡の中央遮蔽部分などを指定できます。

ちなみにプリントアウトすると、なぜか小さ目になるので、1割増しぐらいの数字を入れてやると、丁度良いサイズになります。
くっしー
バーティノフマスクの紹介有り難うございます。実は、スタパのブログで、マスクの記事が出てて、少し調べたことがあります。記載のURLで図面をDLして、OHPシートに印刷すると言う記事を見かけ、やってみようと、インクジェット用のOHPシートを探し回って買ってきたのですが、まだ実行していません。実際にやってないのでIEでは見れなくてfirefoxで見られると言う所までは知りませんでした。情報有り難うございます。
後、OHPシートだと、少し星マークが肥大すると言う情報も合ったので沼尻さんの厚紙で製作の方がいいかなとも思いだしました。でもOHPシート10枚で1500円もしたので、一度使って見て使い物にならなかったら厚紙作戦に出ようかと思います。

あと、英語力が今ひとつで、3つ目に入れる数字の意味が良く判りません。マスクが鏡筒の横にはみ出る(出させる)量で合ってますか?
沼尻
http://homepage2.nifty.com/numajiri/
試写してピント出しする時は、撮影前に明るい星に向けて、数秒露出で撮っています。
その際、バーチノフマスクを使うと、ピントが合っているかどうか、わかりやすいです。
市販品もありますが、私は
http://astrojargon.net/MaskGen.aspx
で数値を入れて型紙を作り、厚紙を切り抜いて作りました。
フラウザがIEだと、生成されるsvg形式のファイルを扱えないので、Firefoxなどを使えばOKです。
くっしー
そうですか。透過率ざっと85%位と接眼レンズ分だとすると、70%ってそこそこ良いところでしょうか?

それとライブビュー無しでも充分戦えますか!了解です。ちなみに、淡い撮影対象で試写すると、何分もかかっちゃいますよね?やっぱり明るい恒星で試写してピントを合わせて、それから撮影対象に向けるのですか?
くっしー
済みません。今見返したら、頭が一文字切れていました。沼尻さんごめんなさい。と言う事で、一旦削除して修正して投稿しますので、下記の沼尻さんのコメントと前後しますが、お許し下さい。

----以下再掲です-------
沼尻さん、こんばんわ。

いや~、全くその通りですよね。レンズが多いのでその分のロスも多く成るし、各種収差も積み重なって、周辺の星像なんて段違いですものね。だからどうせいくらかでもカメラに対して投資するんなら、いっそデジイチにしたらって、自分でも良く思います。そう言う意味では、前にも書きましたが、なぜコンデジに留まるのか自分でも良く判ってないんです。前に書いた理由も強いて挙げるならって感じの理由でしかないんですよね。たぶんそのうち直焦にも行くとは思うんですが、今はまだ、コンデジって位かも知れません。ちなみに、ライブビューなデジイチのジャンクも同時にオクで探してたりするんですが、こちらはもっとハイリスクローリターンな気がしてまして、『水没機にその価格はどうなの?』って感じで落札には至っていませんが(笑)絶対ジャンクじゃなきゃ駄目って程の事も無いんですけど。あっ、それにライブビューにこだわらなければ、それこそ、今回価格+α位の価格で買える、少し古めの中古完動品デジイチもありますね。(汗)

ちなみにレンズが多いと、どれ位ロスが有るんでしょうね?接眼+カメラレンズのトータルの透過率、感覚的には、50%って事は無い様な気がします。70%位ならあり得るかも?って気がしますが、どうでしょう?車の前の方に合法的に貼れるフィルムの透過率が70%迄だったかな??70%だとF値で0.5段位ですね。
沼尻
http://homepage2.nifty.com/numajiri/
レンズの透過率は、コーティングなしで96%、モノコートで99%程度、マルチコートだとさらに高いですね。
貼り合わせ面を除いて、例えば空気に触れる面が16あったとすると、全面モノコートなら85%ぐらいに光量が減る計算ですね。
カメラのレンズは、マルチコートが基本でしょうが、比較的安価なアイピースは、モノコートやコーティングなしの面も珍しくないので、トータルでどのくらいですかね。

カメラについては、私はニコンD5000を買った昨年から、ライブビュー機能を使い始めましたが、それ以前はライブビューなしでした。
R125Sのように接眼部に目盛があれば、試写してピント出しできるので、古いカメラでも一応使えますよ。
沼尻
http://homepage2.nifty.com/numajiri/
レンズの損傷がひどかったようで、残念でしたね。
コリメート法は合成F値の点で有利というのはわかりますが、レンズの枚数が相当多くなる分、相応のロスがあるはずですから、直焦点撮影との差は数値程には大きくないように思います。
また、周辺星像の伸び方などを見る限り、像の質に関しては直焦点より随分劣りますね。

他人と同じような天体写真では面白くないというのはわかりますが、大都市周辺から撮っている人は、モノクロ冷却CCDを使っている人が多く、通常のデジタルカメラで頑張っている人自体が、それほど多くない気がします。
また、デジタル一眼による星雲・星団撮影は、キヤノンのカメラで撮っている人が非常に多いため、他社のカメラを選べば、さらに少数派になるでしょう。

露出時間に制約がある機種もありますが、コンパクトデジカメに比べれば長時間露出できますし、同じ感度で撮ってもノイズは少ないですから、随分写りが違ってくると思います。
先日撮影されていた球状星団M15の近くを、C/2009 P1 ガラッド彗星が通過中ですが、こういう天体も、デジタル一眼なら守備範囲に入って来ます。
惑星などを撮るなら、コンパクトデジカメの方が有利だったりしますので、使い分けすれば、コンデジも無駄にはならないのではないでしょうか。
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