手頃な高感度機がジャンクで出ない事もあり(ジャンクで出ても前回の
様にハイリスクローリターンじゃ、、やっぱり疲れるし)、たまたま
私にとって丁度都合の良さそうな、本体のみの中古・完動品のIXY30Sが
オクに出ていたので8,500円で落札した。
8500円は、中古のIXY30Sの落札価格としては結構安く感じるが、本体
のみで、電池と充電器、ケーブル類無しなので、多少安い程度である。
ただ、前回のパワーショットS90の電池と充電器が使えるので、少しは
前回の投資の有効利用が出来るかな。
今日、届いたので、早速見てみると、外観は、かなり綺麗だ。
但し黒なので、ちょっとした傷が目についてしまう所があるが、
傷は使ってるうちにどうせ付くので、気にしない。
適当にボタンをいじり、お目当ての高感度、ISO3200に設定する。
今までのIXYシリーズには無かった、(従来のパワーショットには有る)、
シャッタースピード優先や絞り優先モードが付いている。
シャッタースピード優先でシャッタースピードを15秒に設定する。
ありゃ!↓ISOが勝手に125に切り替わったぞ!
え!マジ?!慌てて取説をめくる。と、取説に『シャッタースピードが
1.3秒以上の時は、ISO125に固定されます』と書いてある。がーん!
これじゃお目当てのF2、ISO3200、15秒撮影が出来ないじゃん!!
マニュアル設定で出来ないか取説をめくるが、どこにも書いてない。
あちゃ~!ひょっとして大失敗?今から直ぐオクに再販に出す??
いやまてまて、キャノンコンデジの救世主、CHDKが有るではないか!
確か、IXY30Sは、正式版はまだだったけど、ベータ版が公開されていた
はずと思いWEBを探し回って、0.9.9ベータv11と1.1.1アルファrev718と
2つ見つけた。1.1.1の方が日付が新しかった(なんと2011.7.28)ので
取りあえず、そちらをインストールする。
↑取りあえず無事にCHDKは起動するようになった。
しかし、CHDKのメニューに入るキーが判らない。IXY910では、プリントキー
でALTが出て、CHDK設定に入れたが、30Sにはプリントキーがない!色々
キーを押してみるが、ALTが出てこない!いやいやそんな筈はない。確か
2chで使ってみてどうこうと言うカキコがあったはず。またまたWEBを検索して
見つけました。(ホッ!)ロータリーキーの左上を押すって!これって
上と左の同時押しって事ですかね?
↑無事CHDKのメニューに入れた
これで、シャッターをカメラで15秒にして、CHDKでISOを3200にする。
↑ISO表示は5000なんていい加減な値になっている。
試しに撮影と思って、シャッターを押すと途端に電源が落ちる!
え!ほんと?なんで?バグ!!??まずい、これは本格的にオクに
再販か?細かい傷がちょっと不利だよなと真剣にオク行きを考える
いや、待て待て、まだ他にも設定の仕方が有るだろぅ!今度はシャッター
スピードは1秒以下にして、カメラでISO3200を選択させた状態で、CHDKで
16秒に設定して試し撮り。なんとか無事にISO3200のまま、15秒でシャッター
が切れた。ほっ!よかった。これで売りに出さずに自分で使える。
↑左上にTV:16.000の文字がハッキング中を示している
これで感度で2倍、F値で2倍と、トータルで従来の4倍の
露出が可能になる。暗い山では、きっと効果絶大のはず!
でも、光害の多い三鷹ではどれほど力を発揮できるだろうか?
後、動画も1920x720で撮れるから、惑星撮影も少しましになるかな?
しかし、危ない危ない。ノーマルファームだと15秒でISO3200が使えない
なんて、そんなこと仕様には書いてないもんな。
普通に使うならパワーショットのS90かS95って選択肢しか無くなる訳だ。
CHDKをいじるついでに、試しにシャッタースピードを最大の64秒にして
試し撮りをしてみた。前回は駄目だった記憶があるが、なんとちゃんと
64秒露出して、64秒ダーク減算してる!えっ!マジ!!!
試しに、910も64秒で試してみる。確かに、シャッターを押した時の液晶
表示は15秒を表示しているが、実際には64秒間露光している。ありゃー!
シャッタースピードに関しては、カメラの実力以上の長秒撮影できるんだ!
ほんとか??
↑試しに夜のガレージで三脚で撮ってみる。確かに今までの
ISO1600/15秒露光に対して、64秒を試すと確かに明るく写っている!
IXY30Sでも確認すると、ISO3200/16秒でほぼ、910の64秒相当の明るさ。
シャッターを64秒に設定すると、更にそれ以上に明るく写る!
おお~!なんと言う事だ!910でも、今までの4倍の露出が出来たんだ!
30Sでは今までの16倍の露光が出来る!こりゃ凄い事ですよ!
だって、机上で計算すると、直焦F4~5/ISO1600/10分露出と言うのが
直焦画像で比較的よく見かける撮影データですよ。
ISOで2倍、Fで4倍だから、8倍の露光相当だから、同条件で8分30秒
露光したのに匹敵する事になる。いや、まあ、コリメートなんで、
光学系のロスや歪み、各種収差が有るけど、それでも、7掛け位で
5~6分露光と同等程度の露出が得られるんでは?
但し露出だけですが。星像の周辺歪や、各種収差は直焦の足下にも及ば
無いしCCDが小ささから、ノイズ量も多めに成るけど、でも今までの16倍!
最も、64秒露光する為には、極軸もしっかり合わせる必要が有るし、
今のMKの赤道儀じゃ、変な揺れで、かなり苦しいと言う部分は有るが、
これらは、どのみち、これから改善していく予定の物だったし。
う~ん!お手軽コンデジ撮影の新しい世界が開けそう!早く試して
みたいのだが、この所、梅雨に戻ったかの様な天気が続いていて、
さっぱり夜空が見えない。
早く晴れないかな~?こりゃ楽しみだ~!!
2011.7.29-30(8/2)
補足:自己つっこみと言い訳
1.全く、今の今までIXY910のCHDKによる性能を使いこなしてなかった
なんて、、、長秒設定を試した時に、シャッター半押しで液晶画面に
『15秒』て表示された物だからすっかりだまされていた、、
2.コンデジにこだわる理由
それほど自分では、こだわっている訳では無い様な気がする。
デジイチも欲しくて色々と物色はしている。
現状コンデジでも、画質は良くないが、写る事自体が、面白くて
まだここに留まってる感じ?今の時点では、メシエ天体を一生懸命
探し出して見つける事、光害の三鷹で、眼視だと余りはっきり
見えない物が意外に写る事。やってみるとこのレベルでも結構、
面白いので、今、はまっているのは確か。初心者からのステップ
アップの1ステップなのかも?得意のジャンク修理も楽しめるし。
(今回はちょっとババですが。)
そのうち、それだけで満足できなくなったら、直焦に行くと思う。
でも、そう思う前にデジイチ買っちゃったらやっぱり直焦に移っちゃう
かな。ただデジ物は、日進月歩なので、どうしても少しでも
新し目の物に目移りしちゃう。今これが無いと絶対ダメって状況でも
無いので、余計買えない感じかな。『今なら、これがすごくお得!』
なんて状況になると、お得情報に弱いくっしーは買ってしまうかも。
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くっしー
沼尻
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