この日は、3時過ぎに出発したが、以外に近かったので、少し迷いながらも6時前には現地に到着できた。この時期6時はまだまだ日没前で明るい。ただ、初めての場所なので、どこに展開するのが良いのか暗くなるまで判断がつかず、結局暗くなってからの設置に成ってしまった。
とは言う物の、薄明の終わる8時頃には設置も完了したが、関東平野の一角なので、まだ少し空が明るい感じではある。
この日は、月齢が23日なので、月が上がってくる時間が、12時半と撮影できる時間は長くないので、早々に撮影を開始した。
この日の最初のターゲットは、北天のNGC3631を撮影して見た。
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【↑NGC3631 おおぐま座の渦巻き銀河】
VixenSuperMirror R125S D:130 f:720 GPE赤道儀+AL90+SkySenser2 UW9mm
80倍 35mm換算2240mm相当 PowerShotS90+CHDK ISO:3200 F:2.0 f=6mm
コリメート法 合成F=3.7 S:128秒x11コマ Noise減算:ON
撮影場所:栃木県星野町 撮影日:2013/5/3 20:38-23:02
PITで補正→Registaxでコンポジット→FlatAideで除算補正→GIMPで
トーンカーブ・39%にトリミング(35mm版換算5743mm相当)・サイズ調整
NGC3631は、北斗七星のひしゃくの底辺りにある、10.4等級の銀河で、大きさは5分角程度の、それほど大きくない、フェイスオン銀河である。ここは、あまり山の中では無いし、時間がまだ早い事も有り、128秒の露出だとかなりかぶりの影響を受けて、背面の液晶に写る画像は全体的に相当白くなってしまう。露出時間を短くしようかとも思ったが、ヒストグラムで半分程度だったので、後でFlataideのかぶり処理で何とかなるかと思いそのまま128秒で撮影を続けた。
128秒露出のおかげで、何とかフェイスオンの銀河の腕が渦巻く様子を捕らえる事が出来たようである。比較的、規則的なきれいな渦巻き腕が見られるフェイスオン銀河である。もう少し空が暗ければ、更にコントラストが稼げたかもしれないが、比較的人里近いこの場所では、いたし方のない所である。
この日は、GW前半に地道に改良と調整をしたGPEを初投入で有るが、初めにバランスを取って、128秒で10枚ほど撮影して見たが、どうも思うように行っていない。なんだか128秒の内で、大きく飛ぶように動いてしまうポイントが出てしまうようで、10枚中7枚は、↓こんな感じの星が2か所に写ったような画像になってしまった。
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【ぶれてるコマ、右下はピクセル等倍】
そんな訳で、なんか今ひとつだなと思いつつ、バランスをあえて東をかなり重い状態にして見た所、いくらか改善した様で、その後、22枚撮影して上の写真のような飛びの数はだいぶ減って、半分の11枚ほど使う事ができた。しかし、もっと効率が上がる事を想定していたのに、思ったよりも成果が出ていないような、、、、
戻ったら、もう一度調整して見るようだろうか、、、、
2012.5.2(5/21)