くっしーの徒然日記

9月の新月期遠征

9月の新月期、3連休と重なって絶好の遠征期だが、関東のGPV予報は今一つの様子。だがYahooの星空指数は土・日辺りは、場所によっては100を予報している所もある。この所GPVが外れる事もしばしば。これは多少期待が持てるか?

しかし、上期末を目前にくっしーの仕事も忙しくなり、週なかばの予定では、3連休は土日の2日が出勤予定(泣)この3連休の遠征は、天気と相まって遠征は無理かと思っていたが、金曜日の時点で、何とか出勤は土曜日だけで済みそうになった。

と言う事で、土曜の朝の時点では、『定時までに仕事をやっつけて、それから遠征!』と言う目標を立てて休日出勤に望んだが、世の中そう上手くは行かない!この日もトラブルが色々出て、少し遅くなってしまった。

帰ってきてGPVを見ると相変わらずもう一つ。星空指数は、いつもの富士山はダメだが、長野・新潟は土日共に100。根性で連泊するかと思ったが、今回は家内も誘っていた事と、仕事で遅くなった事もあり、2日晴れるなら、明日にしようと日曜に家内と新潟遠征に行く事にした。


【↑10kmポスト!所沢ICを乗った途端に渋滞】
日曜の午前中に準備をして、2時頃に出発。3時に所沢ICから関越に乗ったら、なんといきなり事故渋滞で『川越:100分』の渋滞情報まで出ている始末!

結局、だいぶ渋滞も収束方向だったようで、半分の50分ほどで川越ICを抜ける事が出来た。3連休で普段乗り慣れない人が車を出す為か、この日は事故渋滞が多かった様だ。みなさん気を付けて運転しましょうね。


【↑これは対向車線の4台玉突き事故の一部、ドライバーは無事の模様】

さて、予定より時間を食ったが、なんとか妙高高原ICを降りて、コンビニに立ち寄る。ここから見ると山の上だけガスの中の様な、、、現地の空は大丈夫だろうか、、、


【これは翌朝の写真だが、夕方も、もう少し少なめの雲に覆われていた】

いつもの笹ヶ峰の駐車場に20時前に到着。前回同様、トイレと自販機の明かりが明るい。まだまだ登山シーズンなので、駐車場に車も多い。でも空はそこそこ晴れている!良かった!

なるべくトイレと自販機の明かりが来なくて北極星が見えてある程度撮影の視界確保の出来る位置を選んで駐車し、機材の準備を始める。設置が終る頃に、節電でトイレの消灯と自販機に毛布を掛けさせて貰った。

しかし、この日は雲が所々出て、いざ撮影を始めると雲間に隠れたり出たりしながらの撮影となった。


【↑左に雲が襲ってきている夏の大三角】

暫く待つとまた全天晴れるのだが、それも長く続かず、薄雲が襲ってきたり、或いは黒っぽい雲が襲って来たりで、なかなか思うように撮影が出来ない。露出中に雲のかぶったカットもかなり入ってしまった。

所で、以前から眼視をしたいと赤道儀と鏡筒を2本準備していたが、この日は長時間露光を少し試しているので、待ち時間が多い。その間に撮影とは全く無関係に、空いてる13cm反射で手動導入をして眼視してみた。



といっても、遠征時は撮影の方が忙しかったり、寒かったりして殆ど眼視をした事が無かったので、手動ですぐ導入できる天体に限りがあるがそれでも久しぶりの眼視なので、とりあえず良く知ってる所でM31アンドロメダを見てみる。

三鷹では、中心部分の光芒しか見えなかったが、さすがは暗い新潟の空である。しっかりと中心の光芒の周りに楕円に広がるバジル部分が見て判る。おお、やっぱり山で見ると違うな~!家内にも見せてバジルの見える事を教える。

次に見たのはペルセウス座の二重星団。美しい星団を暫く眺める。更にはM45プレアデス星団。星団として非常に美しい天体であるが、さすがに写真に写るガス部分は、何かあるような気もするけど殆ど判らない状態だ。

撮影の合間合間に見ているので、そんなに沢山見れないが、次に眼視で導入した事の無いM33を探すことに挑戦。ステラリウムを見るとさんかく座の頂点から赤経で20分程で、赤緯は、ほぼ同一赤緯上だ。たしか赤経ギアが144枚なので、計算すると2回転赤経ツマミを回せば見えるはず。手でゆっくり1回、2回と数えながら回すと視野の端のほうに何やら淡い光芒。おっ!これか!中心に入れてみるが物凄く淡い。時々薄雲が通って視界から消えたりしながらもM33も肉眼で確認することが出来た。



↑だいぶ時間が過ぎ、オリオンもかなり上ってきたので、天文趣味を始めた頃に良く三鷹で見たM42を導入してみた。と、これは驚き!三鷹ではトラペジウムの周辺がもやもやとガスっぽく見えるだけだったが、山で見るとなんとガス部分が鳥の形に見える!丁度いつもの天体写真とは逆方向に右下に向かって羽を広げている様子が肉眼でわかる。おお~、これはすごい。さすがに写真ほど大きな羽には見えないがそれでもちゃんと羽を広げた様子が肉眼で判る!よく見ているとトラペジウム辺りのガスは白ではなく、青っぽく見えている様な気もする。思わず、サマーベッドで寝ていた家内を起こして見せたほどだ。いや~、山ではこんなに見え方が違うのね~。今まで山で撮影ばかりしていたけどちょっと反省。天体観測の楽しさを半分捨ててたかも。

撮影は、時々行きかう雲に邪魔されたので、あまり多くは期待できないが、暗い空での眼視を結構楽しむことが出来たので、それなりに楽しい夜となった。次回からは眼視にも力を入れたい所だが、結露対策が2倍必要なのと、外の寒さが問題に成ってくるかな、、、、

ちなみに、この日は流星もかなり多く見かけた。普段こんなに飛ぶのを見ないけど、何かの流星群の極大が近いのだったっけ??


【↑薄明が始まって少ししての夜空(赤いのは通りがかりの車のストップランプ)】

と言う訳で、雲に襲われながらの遠征も夜明けを向かえる頃には一面曇り空に変わったので、そうそうに撤収。帰りは日本海側まで足を延ばして、直江津港のフェリー乗り場で地ビールを買ってから帰途に着いた。



帰りの高速から見た妙高高原は、山の上が雲に隠れている。案外高い山の方が雲ってしまうのだろうか?ひょっとして山のふもと辺りで撮ったほうが雲の襲撃は少なかったのかもしれない、、、、ちょっと考えどころかも。


【↑高速から見た雲をかぶった妙高山方面】

帰りは、渋滞も無く、4時間程でお昼前には三鷹に帰り着いたが、さすがにちょっと疲れた、、、

2012.9.16(9/18)

コメント一覧

くっしー
Bin-Starさん

ありがとうございます。手動導入は、星を追いかけるより、赤緯・赤経のさで微動装置(目盛環)を使うほうが簡単だと、他の人のブログを見て思いましたので、実践してみました。

家内には『M42は、人によっては緑に見えたり色が付いて見えるんだって』って話を時々しております。今回なんとなく青く見えたのですが、家内は『う~ん?!』って感じで判らなかった様です。星の青い色が、そのまま周囲のガスも青く照らしている様な感じのイメージで見えていました。そう言えば、以前、三鷹の天文台の観望会でトラペジウムの辺りの観望をした時にもなんとなく青っぽく見えて、職員の人に『青っぽく見えますか?』って聞いたら職員の人も『私にも青く見えますね』なんてやり取りを思い出しました。
くっしー
Nikon 8cmさん

ありがとうございます。平日に天気の良い日も有るようなのですが、中々平日遠征は厳しいのでどうしても週末となりますが、今回は良い空に恵まれませんでした。土曜日の御殿場口5合目は一晩中晴れてたらしいので、根性出して富士山へいけばよかったかもと後悔していますが、、、、

ダーク減算無しは、以前に説明されていた各ISOと露出秒毎のダーク画像を作って後で引き算する方法で、あの熱かぶりを各画像一枚ごとに引き算しているのですか?ISOを落として長秒露出されているので、熱かぶりの具合もあまり酷くないのでしょうか?

天気の悪い時の対応ですが、機材を一度広げてしまうと撤収するのに30分、再度広げるのに1時間位かかりますので、ひたすら晴れるのを待つのが私のスタイルです。初めから天気が悪くて機材を広げる前なら移動も考えますが、、、、もう少し機材をコンパクトでスマートにしないと機動性が有りませんね。
Bin-Star
おっつ。手動導入も慣れられていますね。
トラペジウム辺りのガスの色って奥様にも通じる話題なのかな?余計なお世話でした。すみません
Nikon 8cm
http://nikon8cm.exblog.jp/
くっしーさん

お仕事そして遠征、お疲れさまでした。私も、この連休後半は雲の影響を受けて、思うような写真は撮れませんでした。

暗い空で見るM42やM31は感動モノですよね。特に、M42の淡いベールのような姿は、まさに宇宙の神秘って感じですよね。

私は、ダーク減算を毎回やっていた頃は、そのお休みの間に双眼鏡で星空散歩をやっていたのですが、最近は減算処理なしで長秒露光ですから、手導入の時を除けば見ているのはガイド星ばっかりです。今は、追尾撮影にハマッていてドブソニアンの稼働率も激減しています。目で見る美しい天体をカメラに納めたいと思って始めたお手軽コリメートですが、なんだか随分と遠くに来てしまいました・・・。

山の天気は読めませんよね。私も、八ヶ岳山麓をあちこち走り回っていますが、しびれを切らして移動して大正解の時と、移動して大失敗と半々って感じでしょうか。キャッチフレーズは風林火山。基本は「動かざる事山の如し」ですが、イザ移動って決心したら「疾きこと風の如し」って感じですね。
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