こだっちとくうすけの冒険

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 こだっちとくうすけ より

「琴瑟」と「稽古」について

2011年02月21日 22時59分03秒 | 言葉の面白さ・楽しさを知ろう
お疲れ様です

最近、いつものようにアップしていた、

このシリーズですが、

今後は、この内容については、

新しいカテゴリーにどんどん収納していきたいと思います

あとで、まとめて読んだりしやすいし、

なんとなく、整理しておきたいと思いました

なお、書籍に取り上げられない各界の名言も、

新たにカテゴリーをつくりましたので、

そちらにアップしたいと思います。



「琴瑟」(きんしつ)・・・小型の琴と大型の琴。

日本で一般に「お琴」と呼ばれている楽器は、

本当は、「筝」(そう)です。

その「筝」より大きく、弦も多いのが、「瑟」(しつ)。

「琴」(きん)は、5~7弦の小型のものを指します。

その「琴」の伴奏楽器として、「瑟」が使われるのだそうです。

「琴瑟の調べ」「琴瑟の交わり」など、

たいては仲のよい例えに使われますが、

「琴瑟調わず」といって、

うまくいかない時にも使うんですよ。


でも、「琴瑟」とくれば、やはり、「相和す」(あいわす)と続けますよね。

この言葉のすばらしいところは、どちらかが合わせているのではなく、

お互いが、合わせているというところです。

お互いの言葉に耳を傾けることが、

うまくいく秘訣だよと言いたいのでしょう。

言葉のちょっとしたところに、奥深いヒントが潜んでいたりするものですね。



「稽古」(けいこ)・・・修行、練習。

今では主に、芸能、武術、技術などを習ったり、練習したりすることをいいますが、

もともとは文字通り、「古(いにしえ)を稽(かんが)える」。

どちらかというと、

昔の書物を読んで、学問をするという意味でした。

この「稽」という字は、ひき比べるという意味があるそうです。

単に、教えてもらったことを、そのまま繰り返すのではなく、

お手本や先人の教えと、自分とを、

じっくりと比べて考えることが、「稽古」の本来の姿なのですね。

「いにしえ」の語源は、「往にし方(へ)」。

過ぎ去った方角という意味です。

先人や書物だけでなく、過去の自分と今の自分を比べてみる・・・。

これなら、習い事や学問に限らず、

日常のいろいろな場面にも当てはまりますよね。

昨日と一味違う、今日の自分を見つけてみませんか。

「稽古」の楽しみが広がりそうです。