1番始めに通っていた道場での話です。そこでは本部指導員兼支部長まで任せてもらいました。今から20数年前の事です。
その道場の少年部に、同学年と比べても一際小柄な黒帯の子がいました。当時小学6年生ぐらいだったと思います。
黒帯は前に出て横一列に並び、後輩達に対し一人ずつ胸を貸していくのですが、その小柄な黒帯の子は自分よりも体格の良い子・年上の子であってもいつもどっしりと構え一歩も下がらず受けていました。小柄な為にどうしても自分より背が高い後輩達のパンチが顔面に当ってしまうのですが、その子は口を切り血だらけになっても「大丈夫」と言いながら自分よりも大きな後輩の攻撃をグッと胸を突き出し受け続けていました。
小さいながらも黒帯としての自覚をしっかりと持ち、自分よりも下の者に対して一方的に攻撃をするような事は決してしません。しかし、逆の立場になった時には、自分よりも強い先輩に対して臆する事無く真っ向から挑み、どれだけ攻撃をもらっても弱音を一切吐きません。大会に出ては、常に1、2の小さい体格にもかかわらず勇敢に前へ出続け、毎回上位に食い込んでいました。
普段は口数少なく大人しくて決して目立つような子ではなかったのですが、いざ練習になると黒帯として威風堂々とした態度を取り、練習には真面目に取り組み後輩達の手本・目標になっていました。
この子だけに限らず、黒帯を締める子達は皆、黒帯だと言う自覚を持ち後輩達の良き手本となっていました。
最近道場で良く見かけるのは、組手で自分よりも弱い子には手加減なしに一方的にやっつけるくせに、自分よりも強い子と当った場合は、最初から戦う意志を見せず、ふてくされた態度を取ったり逃げ回ったり、先ほどまで元気に走り回っていたのに急にどこどこが痛いと言い出したり。
上の者に勇敢に立ち向かう強い心を持ち、下の者には優しい心で接するという事を、練習を通して学んで欲しいのですが、そう言う事を子供達に上手く伝えられない時は、自分の指導力のなさが情けなくなります。
帯の色が変わり、上下関係が出きると言う事は、ただ単に上の級のものが下の級の者より組手が強ければ良いという事ではありません。上の級に行けば下の者の手本となり、下の者は上の者を目標とする。そう言う関係にならなければなりません。
もうすぐ、少年部の昇段・昇級審査がありますが、そう言った事も審査基準にしていきます。
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黒帯は前に出て横一列に並び、後輩達に対し一人ずつ胸を貸していくのですが、その小柄な黒帯の子は自分よりも体格の良い子・年上の子であってもいつもどっしりと構え一歩も下がらず受けていました。小柄な為にどうしても自分より背が高い後輩達のパンチが顔面に当ってしまうのですが、その子は口を切り血だらけになっても「大丈夫」と言いながら自分よりも大きな後輩の攻撃をグッと胸を突き出し受け続けていました。
小さいながらも黒帯としての自覚をしっかりと持ち、自分よりも下の者に対して一方的に攻撃をするような事は決してしません。しかし、逆の立場になった時には、自分よりも強い先輩に対して臆する事無く真っ向から挑み、どれだけ攻撃をもらっても弱音を一切吐きません。大会に出ては、常に1、2の小さい体格にもかかわらず勇敢に前へ出続け、毎回上位に食い込んでいました。
普段は口数少なく大人しくて決して目立つような子ではなかったのですが、いざ練習になると黒帯として威風堂々とした態度を取り、練習には真面目に取り組み後輩達の手本・目標になっていました。
この子だけに限らず、黒帯を締める子達は皆、黒帯だと言う自覚を持ち後輩達の良き手本となっていました。
最近道場で良く見かけるのは、組手で自分よりも弱い子には手加減なしに一方的にやっつけるくせに、自分よりも強い子と当った場合は、最初から戦う意志を見せず、ふてくされた態度を取ったり逃げ回ったり、先ほどまで元気に走り回っていたのに急にどこどこが痛いと言い出したり。
上の者に勇敢に立ち向かう強い心を持ち、下の者には優しい心で接するという事を、練習を通して学んで欲しいのですが、そう言う事を子供達に上手く伝えられない時は、自分の指導力のなさが情けなくなります。
帯の色が変わり、上下関係が出きると言う事は、ただ単に上の級のものが下の級の者より組手が強ければ良いという事ではありません。上の級に行けば下の者の手本となり、下の者は上の者を目標とする。そう言う関係にならなければなりません。
もうすぐ、少年部の昇段・昇級審査がありますが、そう言った事も審査基準にしていきます。
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