《大徳寺 龍源院 東滴壺(とうてきこ)》
私の好きな庭の一つです。
日本で最小といわれる壺庭(坪庭)です。
壺庭としては珍しく格調高い枯山水の庭として創られています。
たかが7~8㎡(2坪強)の空間なのに奥深さと、大きな空間の世界を想像させます。
前々回に書いた方丈南庭の「一枝坦」と比べて広さは1/20に過ぎませんが、同じような
世界を想像させます。
中央近くの石と白砂の砂紋が中心で「一滴の水滴が生んだ波紋が、大海に広がる
様を表し、一滴が大海につながるという禅の悟りの世界を象徴させている庭です。」
東滴壺(とうてきこ)この名前がすてきですね。
小さいので、庭全体を上から鳥瞰することができ、砂紋、石組の対比がまた魅力的ですね。
通常は南から全体を撮る写真が多いですが北から撮っても別の味わいがあります。
建物に囲まれた壺庭ですので、建物の隙間から日差しが降り注ぎ、時間によって
移動しますが、今回は東の廊下にさしていますが白砂の真ん中に来た時もまたいいかも。
先ずはじっくりご覧ください。