《光明院 別名「虹の苔寺」》
枯池の白砂と苔がうまく調和された世界に配置された石組み。
そして借景に刈り込みされたツツジと楓と桜。
確かに季節ごとに色が変わる借景の木々。
それに映える杉苔。まさに「虹の苔寺」である。
無数の石組みは奥まった三組の石組みを中心に「光明」のごとく配置されている。
この意図が重森三玲の「光明院」の命名からくる「波心庭」の心である。
毎日きれいに
季節の草花が
生けてある。
拝観料は志納で受付は無く定められた竹筒にこころざしを収める。
後は自由に観て回る。そこで、瞑想に耽るもよし。座禅を組むもよし。
ただし、寝転ぶことは禁じられている。
ほんとうは、誰にも教えたくない空間の世界である。