
昔の農家さんは、農業政策に翻弄され、少しでも沢山の米を作ろうとしました。
住吉池の傾斜地に棚田を造り、限界ギリギリまで田んぼを広げました。
ぬかるんでも、牛や馬で鋤いて、手で苗を植え、鎌で稲を刈ったので何とか収穫出来ました。
過保護な農業政策は終わり、難儀な立地での米作りは次第に敬遠されます。
池下集落では、土地改良のタイミングも逃してしまいました。
管理に手が回らず、耕作放棄地や休眠農地が顕著になってしまったのです。
大型化した現代農機具では、田んぼの改良をしないと旨く作業出来ません。
ここの田んぼでは、数十センチの深さに溜まった湧き水を排出するため、排水溝までの溝を掘りました。


