
R40号、住吉池への側道そばに『住吉神社』が有ります。
こじんまりとした神社ですが、朱色の鳥居が目を引きます。
細い道を上ると、小さな社殿が有りました。
住吉神社は全国に600社有るそうですが、こちらも関連が有るのでしょう。
姶良市無形文化財『住吉の金山踊り』は、五穀豊穣と牛馬の無病息災を祈り、住吉神社に奉納されるそうです。
また、住吉池にまつわる伝説が残されています。
住吉池は周囲の水田を潤しているのですが、その昔この池には大蛇が住み、年毎に娘を犠牲に差し出す定めであったそうです。
差し出す家にあたった老夫婦が嘆き悲しんでいると、一人の聖翁が現れ、娘に似せた人形と毒入りの酒壷を小船に乗せ池に流せと話したそうです。
言われたとおりにすると、大蛇は毒酒を呑み竜気は天に昇り、蛇体は水底に沈んみました。
喜び感謝する老夫婦に聖翁は、「我は是住吉の大神なり」と言い残して身を隠しました。
このことから住吉神社を聖之宮と称え、池の主を蛇王権現と崇め祀ったそうです。



