新ラ☆スーサの星

ラ☆スーサのいろいろ
  
 ここ数年はコスタデルソル暮らし。

ベナルマデナのDomingo de Ramos

2016-03-21 17:53:58 | セマナサンタ
の夜の様子。

仕事帰りのバスが「今日はここで下りてね」と、ロトンダ(丸い交差点)の途中という、ものすごい変なところで止まるので、
えええ?どうして?とざわつくと、「ほら通行止めだから」と本来のバス停の方向を指すので、
そっちをみると、どうやらプロセシオン(セマナサンタの行進)の雰囲気。

お、いいね。と、見学に行ってきました。10時ちょっと前かな。


哀愁あふれる、しかし未来も期待されるようなブラスバンドの音楽とお香の匂い。
これだけでもだいぶウキウキ。

だんだん近づいていくと人が沢山集まっている。

 
イエスが椅子に座っている。台座が花で埋め尽くされていて、素敵。
丁度、行進一休み。ってところでした。



すると、後ろからマリアのパソ(御神輿)がやって来て合流。
華奢でうつむき加減のマリアが涙を誘う。
この合流。なかなか感動的。



先頭の人が腕を組んでいたり、濃い赤い服を着た人が担ぎ棒の先端を抑えてストップストップとしているのかしらんけど、
そんなのも日本の御神輿みたい。
あと、縦に進む動きだけでなく、ゆーーっくり横へのムーブメントもありました。
なんか不思議だけど、ありがたい雰囲気。



写真には写っていないけど、女性もいました。
そして皆さん黒いスーツに黒いネクタイ。
そしてクールな表情。汗かいてゼイゼイみたいな雰囲気ありません。
担ぎ方は日本と一緒な感じ。
ただものすごいゆっくりなのと本当に100歩くらいで一休みて感じ。
たまたまそんなスポットにいたのかなあ。
わかりません。


若い子らで編成されている吹奏楽団と、
お兄さんおじさんが軍隊風?の衣装の楽団と2団体いました。交互に演奏しているのかな。


軍隊風のグループには羊もいました。
迷える子羊とかそういう意味?考えすぎ?

このお祭り本当にドラマチックです。
しばらくお香の匂いと音楽の余韻が残ります。

ちなみに担ぐ人、お金を払うそうです。




セマナサンタが始まりました。

2016-03-20 11:56:33 | セマナサンタ
なんか、準備イベントやらがあったりして既に始まっている気配ですけど。

セマナサンタとは日本語では聖週間。

キリストが子ロバに乗ってエルサレムに入った「棕櫚の日曜日」から
最後の晩餐の「聖木曜日」
磔刑された「受難の金曜日」
墓場から蘇った「復活の主日」(イースター)

の一週間のお祭りです。

春分の日から数え、最初の満月の次の日曜日に「復活の主日」が来るように計算されるので毎年日にちが違います。
そして今年2016年は今日3月20日から始まります。


罪深い自分に代わってイエスが受難してくれている、というキリスト教の基本?というかクライマックスのお祭りなので、
イエスが生まれたとされるクリスマスよりも重要なイベントのようです。


あたしの住んでいるような小さな町は日、木、金、土、日にその日のテーマの数台のデコレーションされたイエスやマリアの乗っかった山車(担ぐから御輿か。)が吹奏楽隊の荘厳な音楽と共にそれぞれ神輿を所有する教会から出発して町を行進します。

御神輿は古い物で18世紀に作られているみたいです。
運ぶ人40人、って書いてあるのや140人て書いてあるのもあるから、同じ人がずっと担ぐわけではなく交代する場合もあるし、担ぎ続ける場合もあるのかな?周りで行進だけする人も含んでいるのかな?
でも本当にゆっくりゆっくり10時間くらいかけて町を廻るらしいので、相当辛いらしいです。

ひと昔前は、担ぎ手がいなくてお金を払って担いでもらっていたこともあるって、聞きましたが。
今は人気復活で、大勢の人が担ぎに集まるようです。
そして、人々は願掛けをして担ぐようです。
ストイックな人だと裸足だったり、アイマスクで見えなくして担いだりもするみたいです。

あたしの知り合いの友達は普段はふざけた男なのにこの時期は禁酒菜食になるそうです。

「救世主はロバに乗ってエルサレムに入城する」、という預言通り自分の運命を知りつつロバに乗ってエルサレム入りしたイエスや、
「私たちの為に受難している」イエス、
そして預言通り3日後に復活するイエス、
自分の息子を見守り涙するマリア。。。
そのテーマを見るだけで、グッときてしまうのでしょうけど。
さらに悲し美し神輿。
そしてそれを盛り立てる金管楽器と太鼓。
サエタ。
自分の神への思い。キリスト、マリアへの思い。担ぐ人への思い。
それを見守る観光客、見物客の群衆。
それらが一体となってこのイベントを盛り上げるわけですねえ。



隣町のマラガはだいぶ盛大らしいです。
一日に10台くらい御神輿が出る。毎日。
普段10分で行けるところが1時間もかかっちゃうくらい町は混雑。
マラガ出身の俳優アントニオバンデラスも余程多忙でない限り毎年担いでいるらしいので、会えるといいな。うふ。

ちなみに10年前のカディスのセマナサンタの様子はこちら。ちょびっとですけどね。

行ってみたらまた写真でも載せることにします。



こんなお菓子が売られていましたよ。
のこ装束もセマナサンタ名物です。クランではありません。
意味はわかりませんので、誰かに聞いてみます。


ところで、セマナサンタはもともとはスペインの農業のお祭りだったようです。

これからの作物の豊作の為の雨ごいのお祭り。

それがスペインのキリスト教化を進めるときに丁度イースターと近いってことで、
それまで神輿に乗っけていたものをイエスやマリアに替えて
作り変えたお祭りだそうです。(世界的にそういうの多いですけどね。)

だから、この時期はよく雨が降るって。

なんか日本の御神輿に似ているなーーって思っていましたが、そもそも同じものなのね。

と、思った次第です。

そういやあ、女性の担ぎ手っているのかしら、こっち。。。