サルサバンドLATIN FACTORYのブログ
EL WEBLOG DE LATIN FACTORY
廃線跡を歩く(立川飛行機専用線)

偶然遭遇した廃線跡に、思わずCABEZÓNはヒートうpしてしまいました。特に、CABEZÓNにとっては、偶然というシチュエーションはとても大事な様です。そもそも、廃線という以前であれば一風変わったものに惹かれるようになったきっかけがそうさせているのかも知れません。
あれは、中学生の時でした(遠い目・・・)、友人と狭山湖の方まで自転車で出かけ、そろそろ日も沈もうかという時にとある人気のない峠にさしかかりました。そんな、車通りもない寂しいところで偶然出会った線路、それは当時、ユネスコ村と西武遊園地を結んでいたおとぎ列車のものだったのです。一般路線よりも遙かに小規模なその鉄道は、人気の無い所に人間の息吹を感じさせる存在でした。もしかしたら、廃線跡に惹かれる人には遺跡に惹かれる人と同じような感覚があるのかもしれません。そして、数年前、その近くの、その当時から更に遡る事45年前(1933年)に廃止された羽村山口軽便鉄道の存在を知りました。今にして思うと、コイツのオーラにやられた可能性が高いかも知れません(笑)。というわけで、行ってみましょう・・・。
<<立川飛行機専用線について>>
戦前陸軍の立川飛行場へ立川駅から敷設された3.2kmの路線。資材運搬専用で、戦後米軍に接収された後も1968年までジェット燃料輸送に使われた。1972年立川基地は全面返還され、不要となった線路は廃止された。
何せ、最初にこの歩道に踏み込んだ途端に、鉄道柵と萌えカーブに出会ったものですから、それは衝撃でしたョ。しかしながら、全くリサーチもせずに現場に行ってしまうと(;´Д`)ハァハァするだけで、何も進みやしません(笑)。
この時点で、軍専用線であるということを知りませんでしたから、境界票を探したりウロウロと・・・。でも、佇まいは確実に廃線跡なのに、確証に至る決定的な証拠が見つかりません。とりあえず、中央線を背にして北側に歩き始める事にしました。
路線は暫く北に向かってひたすら進みます。途中では、何やら酒盛りなどをやっていたり、、、周りは完全な住宅街となっていますが、当時は一面の野原や畑だった事でしょう。
路線が、西へ向かって方向を変えようという所には、懐かしい住宅群があります。何だか、この雰囲気に心の中で悶えつつ(笑)、周りを見回してみると、、、
何でもない様に見える手前の道路、ココは明らかに踏切の跡ですねぇ。鉄道は急勾配に弱いので、自動車道の様に路盤の高さを急には変えられないのです。だから、自動車道が鉄道に合わせる形で坂道となるんですね。これこそ、自動車教習所の踏切+坂道発進(笑)。
この先路盤は立川南砂小学校の裏に回り込む様に西へ方角を変えます。栄緑道と名付けられた遊歩道の案内板などが多数ありますが、鉄道に関する記述は全くありません。まぁ、軍用軌道だから仕方がないと言えばそれまでなのですが・・・。
境界票???
どうやら、これとは異なるので何とも言えませんが、今にして思えば、これを少しほじくり返して何が書かれているかを確認しておけば、何かしらの発見があったかも知れないと思っています。もちろん、立川市とだけ書かれていたらがっかりですが(笑)。
を!!!
突然脇の農道に現れた枕木に心を動かされましたが(笑)、おそらくは別の所から運び込まれたものでしょう。すると、突然、、、
携帯が・・・
「子息帰宅ニ備エテ至急帰還セヨ」
(ノ`A´)ノ ⌒┫∵:.
↑携帯
というわけにも行かず、泣く泣く帰還することになりますた。
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んな、大げさな(笑)
中央線方面に南下すると、途中にはレールを用いたモニュメントがあります。恐らく、ココを通る人はその由来に気づくことも無いでしょう。更に南下すると、北第一公園。敷地内は既に完全な再開発が行われており、鉄道の痕跡さえも見あたりません。
更に南下した、中央線との分岐点あたり。この右側の空き地を公園方向に向かっていたようです。
国土交通省ウェブマッピングシステムより引用した1974年の航空写真
路盤は廃止前の状態でほぼ完全に残っていることがわかります。
当初の目的であった体のリカバリー、距離こそ17.5kmと歩きましたが、思ったほど体調は戻らず orz... やけくそになって、帰ってからコアリズムをやって早めに休みましたとさ。
【教訓】萌えるだけでは調査は成り立たない orz...
Editor CABEZÓN

