武器

バンド武器と言うと楽器の事を意味する事が多いですが、今回は番外、料理用の武器。とある料理の仕込みに欠かせない包丁が、最近なまくらすぎてとても酷い仕上がりとなってしまっていたのです。そこで、ようやく重い腰を持ち上げて包丁を研ぎ始めたというわけです。



CABEZÓNの父親は、大学では彫刻科を専攻していたので、実家では刃物に恵まれた?生活を送っていました。当然、その刃物を研ぐための機材も専門的なものでした。ところが、そのせがれであるCABEZÓNは、自分で言うのも何ですが、もの凄く不精者。家で使っている文化包丁も既にガタガタとなっておりまして、研ぐのに偉く時間がかかってしまいました。途中手を抜こうとして、ダイヤモンドシャープナー等というものを使ったら、かえってなまくらになってしまって(笑)。やはり手抜きはダメですねぇ、改めて砥石で磨ぐこと一時間半、全ての包丁の切れ味を復活させました。


何だか、一通り包丁を見ていると、自分達の料理歴の変遷が見て取れるような気がしますね。それにしても、いつの間にか増えている包丁、、、最初は文化包丁しか無かったはずなのですが(笑)。



今回、とりわけ良く切れる様になった刺身包丁。よく見てみたら、木屋の製品です。もらい物だったので今まで気がつきませんでした(笑)。それにしても老舗の刃物を何という扱いしているんだ orz...



というわけで木屋コンビ(笑)。中華包丁はもらい物ではなくて、自ら求めた物。これは中華包丁の中でも小振りな物なのですが、台所で使うとこれでも大き過ぎるのです。広い調理場でないと使えない代物として、現在ではもっぱら不遇をかこっています(笑)。でも、たまには使ってやらないとかわいそうだ・・・。



番外編ですが、ケーキカット用のウェーブナイフ等と呼ばれている包丁。実は先日、REUNIONの時にモントゥナー宅に忘れてしまいました。ケーキを切るときは、これがあると無いとでは大違いです。でも、この包丁を研ぐのは嫌だ(笑)。






刃物を研ぐ時、何故か心が落ち着きます。いや、むしろ落ち着いていないとしっかりと切れる刃物に研ぎ上がらないから、自らを無意識に戒めているのかも知れません。その様な時間を過ごしていると、昔の武士が自らの刀の手入れをどの様な気持ちで行っていたのだろうか、と想いを馳せてしまいます。武士にとって刀の手入れとは、自らを守る刀と向き合う、そして自分自身の命、生きている意味と向き合う神聖な儀式だった様な気がしてなりません。


Editor CABEZÓN


コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )